1、はじめに
2、語り手プロフィール
惟能先生と宣照さんと私(編集部A)のプロフィールは下記の通りです。
惟能創理(いのうそうり)
日本初のインテグレーター(精神分析家)
宣照真理のスーパーバイザー
編集部A(へんしゅうぶえー)(略称)
月刊精神分析(げっかんせいしんぶんせき)編集部員A
1963(S.38)年3月12日生まれ
出身:福岡県福岡市。
コンピューター会社のシステムエンジニア。食品工場の生産管理業務に従事。
飲食店の経営を経た後、月刊精神分析編集部。
宣照真理(せんしょうまり)
精神分析家。ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市)主宰。
1958(S.33)年4月22日生まれ
出身:滋賀県大津市。二女の母。
親和女子大学児童教育学科(兵庫県神戸市)卒業。
lacan_msl☆yahoo.co.jp

3、サイト作りの変遷
そこで別サイトで立ち上げたのが、
の特別サイト三部作でした。
「オールOK!子育て法」は精神発達論の観点から、悩めるお母さんへメッセージを発信。「不登校・ひきこもりに悩む方々へ」は、宣照先生の実体験から、息子娘の引きこもりで苦しんでいる方へ。そして「子どもの非行・家庭内暴力に悩む方々へ」は、クライアントの緒方さんの全面協力を頂き、なんとか完成に漕ぎ着けました。
精神分析を学ぶ上で「精神発達論」は必須科目だと言われます「オールOK!子育て法」も「精神発達論」に則って構成されています。「人の心=精神」が如何にして発達していくのか?その間、母の母性と父の父性がどういった働きかけをするのか?これは、人の心の成長=発達において重要な事です。これを理解できていないと、子どもは「基本的不信、基底不安(いつも何をしても不安的感情)」を持つようになります。「オールOK」することは、子どもの自我を認める事「自己肯定感」をつくる事なのです。「オールOK!子育て方」のサイトは、子育てに悩むお母さんへ向けた重要なメッセージが込められています。
ホームページはもちろん、各サイトや、ブログ(天海有輝のセラピー日記や、宣照真理のセラピー日記)を読んで、分析依頼や各講座、母親教室(子育て相談室)への参加の電話・メールをいただきます。
子どもや家庭、夫婦の悩みや自分自身の問題をどこに相談し治療に行けばいいのかを、多くの方は迷われると思います。そういう方々が何を選び、どこへ行くかを判断する資料、参考になればという思いもあり、編集部Aさんの協力を得て、1年間いろんな方向から精神分析を紹介し、広めてきました。
キャッチフレーズの変更 心の処方箋から無意識を変える!...に
ラカン精神科学研究所の最初のキャッチフレーズは「心の処方箋をお届けします」でした。これは、ネット上ではありふれたフレーズでいくら「心の処方箋」で検索してもラカン精神科学研究所のサイトをヒットさせる事はできませんでした。月日が経つに従って、精神分析の真髄は「無意識」である事が理解できて、キャッチフレーズを「無意識を変える!運命が変わる!」に変更しました。
これは何を意味するかと言うと「精神分析=精神病の治療」という概念を超えて、「精神分析=変容」という意味に変わったと言う事です。
では、そもそも「病気」とはなんでしょうか?
「病気」とは?Wikipediaを見てみても案の定「病気は曖昧な概念であり、何を病気とし、何を病気にしないかについては、政治的・倫理的な問題も絡めた議論が存在する」と書いてあります。ビートたけし氏がギャグで言い放った「ほとんど病気!」は、言いえて妙なフレーズだったのだと思います。日本の医療制度は国民皆保険制度であって、疾病に対して医師が病名を付ける事から医療行為が始まります。病名が付かない得体が知れない病気?に対して医療行為は出来ませんし、医療保険金も支払われません。逆に、仮病を装った女が医師に「眠れない」と訴えれば「不眠症」と病名が付き、犯罪目的で使用される睡眠導入剤が、結婚詐欺女の手に渡るわけです。怖い世の中になりました。ちょっと話が脱線しました。
更に最近は「病気」一歩手前の状態を「未病」と言うフレーズをよく聞きます。これも、健康食品の宣伝の文脈の中で「健康そうに見えても実は、危ないんですよ」「病気になる前に健康食品を食べましょう」という脈絡で使われます。
では「健康」とはなんでしょうか?
病気:発病:発症:未病:健康...では「健康」とは?Wikipediaを見てみると「健康の概念は、1948年の設立における世界保健機関憲章の前文にある、以下の定義が有名である。身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない」と謳われています。
この文を素直に読めば、健康を構成する要素に3つある。それは「身体」「精神」「社会」であり、各々が完全に良好な状態である事である。...と解釈できます。
いかに「精神」面が重要かが良く分かります。
例えば、肉体的な健康の指針として、よく聞く言葉があります。「快食、快眠、快便」意味はよく理解できます。楽しく食事して、ぐっすり眠れて、お通じもすっきりなら...まぁ健康なんでしょうね。...と、理解できます。さて、心の健康の指針は?googleで検索してみると、平成18年3月31日に厚生労働省発表「労働者の心の健康の保持増進のための指針について」というマニュアルが出てきますが、さすがお役所仕事、「自殺者総数が3万人を超えるという高い水準で推移するなかで、労働者の自殺者数も8千人?9千人前後で推移しています。また、業務による心理的負荷を原因として精神障害を発症し、あるいは自殺したとして労災認定が行われる事案が近年増加し、社会的にも関心を集めています。」と言う解説がなされていますが内容はお粗末なもので...「いくら指針は理解できても、自殺者は減りそうにないなぁ」と思います。簡単に言うと「心の健康」は身体化します。皆さんの体に現れます。
結論を言うと「精神分析」とは心の病、所謂、精神病を治す上での一つの手法なのですが、その本質は「哲学」なのではないのだろうか?と思い始めました。哲学:思想:宗教と連想していくと、なにやらカルト的なニュアンスが連想されます。しかしながら、インテグレーター(精神分析家)の皆様が師と仰ぐスーパーバイザー「惟能創理」氏は、その著書の中で「私は精神分析をしてきたのではない。哲学をしてきたのだ」と名言されています。そして、先日、ラカン精神研究所へ届いた「メール相談」にも、「セラピーに宗教的なものを感じてしまう」という一文がありました。私と同じように感じておられる方がおられるようです。「精神分析」とは特に心の病を発病した人の為の治療の一療法ではなく、この難しい現代を生きていく「言葉」を持った人々の足元を照らす松明なのではないでしょうか。
精神分析が扱う無意識を知らず、真に目覚めなければ人は夢遊病者と同じです。自分の意志で考え行動し生きていると思っているのですが、それが非常に怪しいのです。精神分析を知ると、いかに無意識に物事を見、考え、行動してきたかがわかります。
また、心と体の関係も深いもので、「体は心のバロメーター」と表現します。私が身をもって体験するのは、「逆転移」です。クライアントの分析をして、クライアントの中に自分のコンプレックスを見、それに自分でも無意識のうちに反応し、体が動かなくなったり、熱を出しダウンする事があります。一般的には心配事があると眠れなったり、ストレスによって胃を患うと言うものです。
初めに心ありき。精神が体に影響を及ぼすと考えます。心は三つの経路で面に表現します。それは身体化、行動化、言語化です。この身体化したものが病気となるわけです。行動化は、犯罪や非行行為などです。一番安全なのは言語化です。攻撃性を出したい、誰かを殺したいと思ったとして、言葉で「殺したい」「殺すぞ」と言っても行動に移すわけではなく、言葉で出しただけなので安全です。ですから精神分析は「おしゃべり療法」と言われます。
ほとんどの人が何かしらのストレスを抱えながらいます。日々これらを溜めずに生きたいものです。それが体の健康につながります。
そういった意味でも、心の病があるから、問題があるから精神分析を受けるというのではなく、心の健康を保つため、よりよく自分の人生を歩む為のものでもあると自負しています。
4、精神分析家とは?
5、精神分析家と精神科医と臨床心理士という仕事の違い
それから情報を集める過程で、これは面白いなと思ったのが、自殺してしまった映画監督の伊丹十三(いたみじゅうぞう)さんが、生前、精神分析の世界に興味を持ち、雑誌まで創刊していた事を知るに至った事です。いつか特集を組めたらと思っています。
以下、Wikipediaから抜粋
伊丹十三は、岸田秀の『ものぐさ精神分析』(1977年)を読み、彼の主張する唯幻論に傾倒する。『哺育器の中の大人』(1978年)は、伊丹が岸田から唯幻論についての講義を受けるというスタイルの対談である。また、岸田らを中心に取り上げた現代思想の雑誌『モノンクル』(フランス語で"僕のおじさん"の意)を1981年に創刊し、編集主幹を務めた。しかし、6号で終刊となる。伊丹の関わった記事のいくつかは、『自分たちよ!』に収録されている。
伊丹十三記念館
記念館便り より 抜粋
2008.02.21 精神分析啓蒙家としての伊丹十三
記念館では、伊丹十三の仕事を13のカテゴリーに分けて常設展示しています。少年時代から映画監督に至るまで、伊丹十三の仕事は多岐にわたりますが、当館にいらっしゃるお客様の中でも"玄人筋"に受けが良いのが、精神分析啓蒙家の展示箇所です。
自分のこれまでのキャリアの集大成が映画監督としての仕事であると伊丹十三は述べていますが、映画に携わる前のキャリアを大きく分類してみると、テレビやCMなど映像メディアにおける仕事と、商業デザイナー、イラストレーター、エッセイストなど出版媒体における仕事に区分することが出来ます。その中でも精神分析に関する仕事は、伊丹十三の出版における仕事の集大成と言えるかもしれません。
岸田秀『ものぐさ精神分析』に影響を受けて以来、伊丹十三は精神分析に傾倒していくことになります。その傾向は、映画監督になった後の1990年に『倒錯 幼女連続殺人事件と妄想の時代』(岸田氏、福島章氏との鼎談)を出版していることからも明らかです。
『モノンクル』は"伊丹十三責任編集"と銘打った精神分析についての雑誌です。赤瀬川源平、寺山修司、糸井重里など、若手から中堅まで実力派の執筆陣を揃えた豪華メンバーの共演に加え、伊丹十三自身が用いてきた話し言葉の文体、聞き書きスタイルを中心に構成された画期的な出版物だと言えます。企画内容も時事問題から夢の分析、映画評論まで、ジャンルに捉われることなく知的刺激に満ち溢れています。しかし、当時(1981年)は精神分析についての理解が現在ほど一般化していなかったためか、惜しむらくも第六巻で廃刊になってしまいました。
当館の精神分析のコーナーでは、伊丹十三が岸田秀との対談を自身で文字に起こした肉筆原稿が展示してあります。伊丹十三が情熱を注いだ一端を是非ご覧下さい。
学芸員:浅利浩之
6、精神分析を学ぶ上で重要な「無意識」について
7、時々のテーマ
「月刊精神分析2009年08月号 特集 酒井法子覚せい剤所持事件と分析理論」は、東京精神療法研究所の立木歩さんとの共同企画で実現したサイトです。google検索で上位に表示される為がアクセスが頻繁で、この事件に対する世間の注目度が伺えます。
8、その他のジャンル
また、ちょっと異色だったのが「月刊精神分析2008年12月号 特集 こころの栄養講座」。この号は、セラピールーム燦燦の幸司満月さんの協力で、「拒食症」「過食症」等、心の病と食の関係を軸に構成しました。この号は幸司さんが栄養士であられるので実現した企画でした。精神分析の世界では、「食=母」と言う捉え方をするので、今後もこういうテーマを取り扱って行こうと思います。
「月刊精神分析2009年01月号 特集 運命は名前で決まる」は2008年11月に発刊された、惟能創理先生の「運命は名前で決まる 精神分析的観点による姓名判断」発行所:LAKAN精神分析研究所 の紹介号でした。このサイトをみて本の注文もあったのですが、今、読み返してみると、もう少しシンプルに編集した方が分かりやすかったかも...と反省しています。また、惟能創理先生の他の著書「心的遺伝子論」も面白いので、続号で特集を組みたいと思っています。
「月刊精神分析2009年06月号 特集 女性と仕事・結婚・出産育児」は「仕事」「結婚」「出産育児」の話を「精神分析理論」に基づいて展開しました。生き方について悩んでいる女性に是非オススメのサイトです。
9、おわりに
過去の月刊精神分析を分析してみるのも面白かったです。こうしてみると、「精神分析」って何?...という興味から、精神分析家ってどんな人?精神科医や臨床心理士とどうちがうの?「無意識」って何?今、世間を騒がしているニュースを分析するとどうなの?などなど多方面に渡って記事を編集して来た事が分かります。
私自身が未熟な為に、読者の皆様に上手く伝えきれない部分も多いかと思いますが、今後も頑張って参ります。どうぞお付き合い下さいませ。
宣照先生、今日は大変ありがとうございました。
人は出会いが全てであり、誰と、そして何と出会うかで、その人の人生が一変する事があります。私にとって惟能創理氏と精神分析に出会えたことで、私と私の生き方が変わりました。
そして今、「精神分析に出会えてよかった」、「あの時出会わなかったら、今の自分はない」と言われるクライアントがいます。ホームページや各サイトを見てメールをもらう中に、「あのとき分析を受けておいたらよかった...と後悔するのが嫌なので、メールしました」というもの。子どもさんの「ひきこもり」や「非行」で悩む親御さんが、「不登校・ひきこもりに悩む方々へ」や「子どもの非行・家庭内暴力に悩む方々へ」のサイトを見て、母親教室(子育て相談室)に参加されたり、分析を受けられるケースもあります。まだ日本ではあまり知られていない精神分析の存在をより多くの方に知ってもらいたい。そして自分というものの尊厳に気付き、有意義な人生を歩んでもらいたいと願いながら、これからもまた活動していく所存です。
一人一人の人間は無限の可能性を持っていながら、それが発揮できない事が残念でなりません。自分を知り、自分を活かす道を自らの力で開いていきましょう。
自分は真理を求め、私自身を成長させていきたいと思っています。
本日は大変ありがとうございました。
lacan_msl☆yahoo.co.jp
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10、Webマガジン月刊精神分析&分析家ネットワーク
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- :08年12月号 こころの栄養講座
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