« 2007年05月 | メイン | 2007年07月 »

2007年06月 アーカイブ

2007年06月03日

第2号(07.06.20)京都良店的心のサプリ解説

当研究所は、㈱ラボックスさんから依頼され、『京都良店』という情報誌に心理テストを掲載しております
今回の心理テストは、さみしがり屋度チェックです。
さみしがり屋さんの改善法など、心理テストの解説をしています。

さみしがり屋さんの改善法 :包容力があり、優しく何でも言うことを聴いてくれる太母(グレートマザー)のような人を見つけてください。面倒見の良いおばちゃんのような人を探して、甘え上手になること。太母イメージに包まれるという体験が必要です。本来ならそれは、育ってくる中で母によって体験できればよかったのですが、そこが満たされていないために母に代わる、母を置き換えた太母のような人を見つけて、甘えを学習することです。恋愛場面で甘えて満たされればいいのですが、過剰な甘えであるため、受け止めきれず、うっとおしがられ嫌われてしまう可能性が高いです。

―太母(グレートマザー)―   *「太母」:「たいぼ」と読みます。

 太母とは、ユングが普遍的に人間が持っている無意識の元型パターン(アーキタイプ)として六つ挙げたものの一つです。
 太母はあらゆるものを育てる偉大な母なるもののイメージで、女性の成長の究極的な目標です。この太母には肯定的プラスの側面と、否定的マイナスの側面があります。
 マイナスの側面は、過剰な世話が子どもの主体性を奪い、呑み込んでしまうことになります。それは子どもを抱っこすることは、子どもの自由を奪い、捕まえてしまう、束縛してしまうことになるからです。ある時期から子どもは、母の手を離れて母の手の中から出たくなります。いわば子どもが出たくなる気持ちを育てるために、抱くことも大事なことです。子どもにその気持ちが出るまで、しっかり抱っこすること。この太母に呑み込まれることの不安を感じることが、子どもの自立性のエネルギーの基礎になり、自分一人で生きていく意志を育てます。呑み込まれる不安を子どもが持たないということは、放任されているわけで、これは見棄てられているだけと言わざるをえません。見棄てられたために仕方なく自立に向かうのと、母が子どもを抱いて、そこから脱出してきた自立性とは全く意味が違います。しっかりと子どもを抱いて、子どもが母の手のうちから出ようとしたときには、自由にしてあげればいい(これが良い太母)のですが、悪しき太母はこの拘束を解かないのです。
 太母の良い側面である、あらゆるものを育て育み、絶対的な優しさと安全を与えてくれる、そういう母なるイメージに抱かれることは人間にとって大変大事なことです。そこで人は満たされるため、心にさみしさという穴を持たずに生きて行けるのです。
 太母に抱かれ満たされた感覚、それは母親に適切に世話され愛され、関心を向けられたかどうかということです。
 これがないと、自分という存在が曖昧で虚しくさみしい。この虚しさやさみしさを埋めようと人は依存症になる場合があります。アルコール依存症、薬物依存症、買い物依存症、ギャンブル依存症などです。
 しかしそれらは、そのときだけの満足です。お酒を飲んだときののど越しの良さや、酩酊状態。欲しいものが手に入った瞬間また別のものが欲しくなる。ギャンブル例えばパチンコで当りを出し、一時的にお金や物を手にして喜ぶが、その感覚が忘れられず負ける時のことは考えず、のめり込んでしまうなど。
 これを口唇期欠損といい、その人達の心の状態を「底なしの樽」と表現します。底がないために入れても入れても溜まることがなく、常に入れ続けなければならず、終わりがない依存症へと至ります。口唇期欠損は生後わずか0~1.5歳のときのことです。
 依存症に限らず、心の虚しさやさみしさを埋めようと人は様々な行動を取ります。
 心が健康な状態とは、自分の欠損・欠如を自覚し、それを埋める方法をとることで自分が満足でき、なおかつ社会適応する形で、他者と共感・共鳴できる部分を持つことでしょう。
 

2007年06月06日

第1回インテグレーター養成講座 開催

第1回『インテグレーター(分析家)養成講座』を開きます。

 日時 : 6月28日(木) AM10:00~PM2:00
 場所 : ラカン精神科学研究所(伏見区深草フチ町)
 料金 : 8000円

2007年06月07日

分析家の独り言 1 (福島17歳青年母親殺害事件について)

いろんなクライアントさんがおられて、こちらが学ぶことも多い。
最近起きた 17歳の青年による母親殺害事件。いたましい事件です。
残念ながら 今後もこのような事件は起こると思います。
実際 私のところでも起こったかもしれない・・・
幸いにして 自分の異常さに気付いて 軌道修正できたので良かったと思います。
人間の精神とは どうように発達するのか、自分を常に振り返り、見つめる事。真理を知ること。
それらを知っていたなら、不幸な事件は避けられたと思うと残念です。
精神分析は万能ではありません。全ての人に受けいれられるものでもない。
しかし 精神分析というものがある、そしてそれは、単なる治療法というだけでなく、分析理論は生きる知恵となり真理であることを知っていただきたいと こういう事件が起こるたびに思うのです。

分析家の独り言 2 (言語化すること)

 クライアントさんから 突然電話が入った。「身体症状が出て、たまりません。分析お願いします」「出来れば今日空いてませんか」と。かなり辛そうだった。
症状としては、咳が止まらないことと、のどの違和感、鼻づまり等。
 このクライアントは ある程度自己分析出来、ある出来事から後、症状がひどくなっていると言う。まずその出来事を語ってもらい、こちらが引っかかったことを質問しながら、そのときクライアントが感じたこと、思ったことを言語化してもらった。すると途中で、「のどが楽になりました」と。
 こういうことが分析場面では起こる。語れないからこそ 身体の症状として出る。それを言葉にして出すと、身体化された症状は消えていく。だから 分析をおしゃべり療法ともいう。
 つぶれないように揺るぎない自分を作りたいから、分析理論を学びたいと言い、彼女は今月から インテグレーター養成講座の理論を学ぶことにした。
 分析と理論を学び、一緒に頑張りましょう、幸せ目指して。と私は心の中でつぶやきながら、クライアントを見送った。このクライアントの中に何年か前の自分を垣間見た気がした。

7月母親教室開催のお知らせ

 7月5日(木)AM10:00~12:00
 ラカン精神科学研究所(京都市伏見区深草フチ町)で開催します。
 参加費は500円です。
 参加お待ちしています。

2007年06月13日

京都市南区人づくりネットワーク実行委員会に参加して

 知人に誘われて、6月12日(火)午後7~8時半まで、南区人づくりネットワーク実行委員会に参加してきました。(会の後、懇親会)
 具体的な活動内容は、南区内の全中学で、「ふれあい(いきいき)トーク」と呼ばれる、地域の大人と中学生がグループに分かれて、本音で話し合うことによって、地域のよりよい人間関係を築いていく取り組みをしている。
 早速、7月11日(水)午後1時20分~3時10分まで、八条中学校で「いきいきトーク」が行われることが報告されました。
 説教をするのではなく、中学生の話を聴こうというもの。
 思春期真っただ中の難しい時期、専門家はこの時期を「疾風怒濤のなか」と表現したりする。
 世代を超えて、大人たちはあなた達を地域のなかで見守っていると、それが伝わるだけでも良いのではと思いました。
 京都市の他の区でも同じような取り組みがあるそうです。

小野田正利氏の講演のお知らせ

講演の題名:「イチャモンから結び合いへ」~人と人が結び合える社会であり続けるために~
 
数年前から、学校に押し寄せているイチャモン(無理難題)が急増しています。私たちの日常生活においても時折そういう事象に遭遇することがあります。私たち自身が正当な要求の発信者になっているか?それとも非合理なイチャモン言いになっていないか?またイチャモンを前にした時に人はそういう判断と行動をとるのか?わかりやすくお話ししていただくそうです。

 日時 : 平成19年6月26日(火) 午後7時15分~8時45分
 場所 : 京都市総合教育センター 永松記念ホール(4階)
 講師 : 大阪大学大学院人間科学研究科教授 小野田正利 氏

事務局は、京都市教育委員会 生涯学習部家庭地域教育支援担当 ℡:075-222-3590

というものがあると、昨日の南区人づくりネットワーク実行委員会で聞いてきました。
小野田氏の代表的な著書に「悲鳴をあげる学校」というのがあるそうです。
残念ながら私自身、昨日この話を聞くまでは、小野田氏のことすら知りませんでした。
おもしろそうなので、当日都合をつけて聴きに行こうと思っています。
また、公演を聴いた感想をここで書こうと思っています。

2007年06月19日

分析家の独り言 3 (母親として娘に)

 日曜日、娘と買い物に出かけた。浴衣を見たいというのでみていたが、その途中娘が、「もうすぐ二十歳になる、そのお祝いに何か一生大事にするから、アクセサリーが欲しい」と。
 それも、ブランドもので、見た人がそれと判るような物がいいと。
 とにかく見に行こうと、デパートの中のブランドのお店をひやかしに。その中の一つ、シャネルのネックレスが気に入ったよう。店員さんの「着けてみられますか」の言葉に従って、着けてもらった娘。
 気に入ったようで、「これにする」と。その日財布の中に、へそくりといつもより少し多めに入れたお金があって、なんとか買うことが出来た。
 娘の嬉しそうな顔と、「ありがとう、大事にする」の言葉。
 自分のかばんに入れて帰るが、これは二十歳の誕生日まで預かっていてと言う。高価なものが簡単に手に入ると思いたくないからとか言って。
 私は「あんたがもっていればいいやん」と言った。
 結局、家に帰るとやっぱり自分で持っていると言い、何度もながめては着けてみたりしていた様子。
 娘の嬉しそうな顔を見て、私も喜べた。少し無理をしても買ってやってよかった。
 そしてふと思い出した。私がそろそろ結婚してくれと両親に言われ、いくつかお見合いをさせられていた二十歳代半ば頃。父が何を思ったのか、真珠のネックレスを買ってくれた。なぜ買ってくれたのかよくわからなかった。私が欲しいといったわけでもない。
 そろそろ嫁ぐ可能性が出てきた私に、これくらいのものはいるだろうとでも思ったのだろうか。
 確かに買ってもらって嬉しかったが、この日の娘のような喜び方ではなかった。それは子ども(私)の側から出た要求でないため。
 子どもの要求に応えた対応、それが ALL OK です。決して子どもをわがままにするものではありません。子どもが主体性を取り戻し、自己肯定感や好奇心を持ち、その子らしく生きていく道筋をつくる対応法です。

2007年06月20日

京都良店的深層心理テストのテーマ募集!

 当研究所は(株)ラボックスさんの依頼により、京都良店的深層心理テストを「京都良店」に掲載しています。
 次回(8月20日発売号)の心理テストのテーマを募集します。

 ・彼との相性
 ・職場の人間関係
 ・深層心理的おしゃれ度チェック
 ・・・などなど。

 こんなテーマで深層心理をチェックして欲しい等などの要望がありましたら下記メアドまでご連絡ください。セラピスト天海有輝がお待ちしています。

 連絡はこちらまで [e-mail]
 

2007年06月21日

『子の「非行」に悩む親たちの会』日程等お知らせ

 毎月(8月は特例)第二金曜日の午後6時半~9時半まで、京都市左京区、京都教育センター内にある 親と子の教育センターで、子の「非行」に悩む親たちの会 が開かれています。
 主催されているのは、教職を退職された年配の男性です。
 子どもの非行に悩む親御さんが、子どもの現状や日々の辛い思いなどを話すというもの。
 こういう会は京都だけでなく、東京・大坂・福岡などにもあります。
 一人で悩んでおられる方、話しにくいこともあるでしょうが、一人で抱えているのもつらいもので、話してみるのもいいのではないかと思います。

<次回の京都の会>
日時 :7月13日(金) PM6:30~9:30
場所 :京都市左京区聖護院川原町4-13 京都教育文化センター内 1F 親と子の教育センター
電話 :075-771-1150
参加費:500円

 当研究所でも 子どもさんの非行の相談を母親教室でしております。
 非行に限らず、不登校やひきこもりのご相談にも対応し、親御さんに子どもさんへの対応法を話しつつ、要請があれば親御さんを分析することによって、自分に気付いていかれると、子どもさんが変っていかれます。
 当事者である子どもさんに来てもらえればいいのですが、特に初期は子どもさんが来られることはまずありません。
 こういう場合でも、親御さんが子どもへの理解を深め、これまでとは違う対応をされることで改善さます。
 その例が、ホームページの各教室・講座の紹介と、クライアントの症例紹介<40歳代後半の女性 子供の非行>にあります。参考にしてください。

2007年06月22日

分析家の独り言 4 (摂食障害について)

いろんなブログをみていたところ、摂食障害に悩まれている方のものがいくつかあって、今更ながら大変だろうな…と思いました。
ブログに思ったこと 感じたことを言葉にして 書いていかれることはいいのでしょう。
それを人と共有したり 共感したり。

心理学では 食=母 という公式があります。
それは 人間の誕生当時 赤ちゃんはお母さんのおっぱいを飲んで成長します。
もちろん人口栄養の方もおられますが。
まさにこの時期は、母=食です。
新生児は 自分と自分以外の認識がまだなく お母さんのおっぱいでさえ 自分の一部であると思っています。
食行動の異常は 残念ながら育ってくる中での母親との関係に何らかの問題があったと考えらます。
過食は 母を過剰に取り入れたい。拒食は母を拒む姿。
これを繰り返すとしたら、母を過剰に取り入れたい=母に甘え・依存したい気持ちと 母を過剰に拒否したい=母を排除したいという 相反する気持ちが無意識下にあるということになります。
優しく良い母を取り入れ、自分を否定したり、拒否する母は憎しみの対象となり拒む。
これは無意識ですから 本人には意識できないことが多いですが。
勇気をもって そこを見ていくと 気付くことがあると思います。
母への愛と憎しみを 語ること。
語りながら 整理をつけて そこから離れていくこと。
そうすれば 気が付けば摂食障害は治っている。
全ては 心から発しられたもの。

何かの 参考になればと思います。

2007年06月25日

夏休み・「非行」なんでも電話相談 のお知らせ

下記の4日間のみ無料です。一人で悩まないで…!
 <日  時> 8月25日(土)・26日(日)・27日(月)・28日(火)
        午後1時~午後7時まで
 <電話番号> 03-5348-7699 と 03-5348-6996

 会の相談員研修を修了した世話人たちが中心となって、同じように悩み苦しんできた親の立場で、あなたの心配に親身になって応じます。専門領域については、元家庭裁判所調査官、非行問題専門家、ベテラン教育相談員などの専門家が対応します。
 主催:「非行」と向き合う親たちの会 / NPO非行克服支援センター

以上のような電話相談がおこなわれるということです。
子どもさんの「非行」に悩まれている親御さん等、電話なら話しやすいこともあるかと思います。
もし一人で悩んでおられる方、どこに相談していいかわらない方利用されてはいかがでしょうか。

分析家の独り言 5 (自分を成長させるきっかけとなれば嬉しいです)

『ラカン精神科学研究所』のホームページ並びにブログが、以前よりGoogleの検索には載っていたのですが、Yahoo!の検索にも載りました。
まだ日本では、精神分析というものがあまり知られておらず、カウンセリングと混同されることがあります。
少なくとも私自身は分析により、自己と向き合い、止まっていた心の時計を動かすことが出来ました。そして自分や娘が救われました。
また今 自分とは何者か?真に生きるとは?、男とは?女とは何か?などを問いつつ 自己のさらなる成長・発展を目指しています。
押し付けるつもりはありませんが、精神分析というものがあることを知ってもらいたい。それ知った上でする・しないは、その方の自由です。
これからも ホームページやブログを通じて、情報を発信していきます。
より多くの方に見てもらい、興味を持っもらえるよう努力いたします。

2007年06月27日

分析家の独り言 6 (小野田正利氏の講演を聞いて)

学校に押し寄せる親からのイチャモン(無理難題要求)に学校側は困惑していると。
例えば子どもが石を投げて学校のガラスを割った。当然のことながら親を呼び出し、割れたガラスを意弁償してもらう。ところがそのとき親から発しられたのは「こんなところに石を置いておくのが悪い」という言葉。
ガラスを割った子どもは、親にしかられる。でもそこでちょっと考えてみましょうと。子どもが石を投げたには何か原因があるはず。それを子どもの側に寄り添って、一言「どうしたんだ?」と聞いてあげれば、子どもなりの理由があるはず。
子どもが心を開いて話したら、そこから親子の関係がもう一度結びなおせるかもしれないと小野田氏は言う。
結局は、人は話をして理解しあうことが大事なのではないかということ。
ラカンも言っています。人は誤解から始まると。それは一人一人持っている辞書がちがうから。
何かことが起きたときには、ピンチであると同時にチャンスでもあると思うのです。大変だけど、それをピンチにするもチャンスにするもその人の心次第。私はクライアントにいつもそう言います。

2007年06月28日

登校拒否・不登校問題 第12回 全国のつどいinみやざき

 <と き> 8月25日(土)~26日(日)
 <ところ> 宮崎県宮崎市 サンホテルフェニックス

 記念講演 25日 「登校拒否・不登校、ひきこもりからの出発」
             子どもと大人が共に生きる道
          横湯 園子さん(中央大学教授 教育臨床心理学)
 
 分科会 25・26日 登校拒否・不登校と「非行」

 <参加費> 両日4000円(青年・学生 2500円) 1日 3000円(青年・学生 1500円)
       宿泊費・大交流会費・弁当代は別途
 <主 催> つどい実行委員会  

九州方面の方、上記のような会が宮崎県で開催されます。今わかっていることはこれだけです。
もっと詳しいことがわかれば、またお知らせします。

About 2007年06月

2007年06月にブログ「天海有輝のセラピー日記(ラカン精神科学研究所)」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2007年05月です。

次のアーカイブは2007年07月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34