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第2号(07.06.20)京都良店的心のサプリ解説

当研究所は、㈱ラボックスさんから依頼され、『京都良店』という情報誌に心理テストを掲載しております
今回の心理テストは、さみしがり屋度チェックです。
さみしがり屋さんの改善法など、心理テストの解説をしています。

さみしがり屋さんの改善法 :包容力があり、優しく何でも言うことを聴いてくれる太母(グレートマザー)のような人を見つけてください。面倒見の良いおばちゃんのような人を探して、甘え上手になること。太母イメージに包まれるという体験が必要です。本来ならそれは、育ってくる中で母によって体験できればよかったのですが、そこが満たされていないために母に代わる、母を置き換えた太母のような人を見つけて、甘えを学習することです。恋愛場面で甘えて満たされればいいのですが、過剰な甘えであるため、受け止めきれず、うっとおしがられ嫌われてしまう可能性が高いです。

―太母(グレートマザー)―   *「太母」:「たいぼ」と読みます。

 太母とは、ユングが普遍的に人間が持っている無意識の元型パターン(アーキタイプ)として六つ挙げたものの一つです。
 太母はあらゆるものを育てる偉大な母なるもののイメージで、女性の成長の究極的な目標です。この太母には肯定的プラスの側面と、否定的マイナスの側面があります。
 マイナスの側面は、過剰な世話が子どもの主体性を奪い、呑み込んでしまうことになります。それは子どもを抱っこすることは、子どもの自由を奪い、捕まえてしまう、束縛してしまうことになるからです。ある時期から子どもは、母の手を離れて母の手の中から出たくなります。いわば子どもが出たくなる気持ちを育てるために、抱くことも大事なことです。子どもにその気持ちが出るまで、しっかり抱っこすること。この太母に呑み込まれることの不安を感じることが、子どもの自立性のエネルギーの基礎になり、自分一人で生きていく意志を育てます。呑み込まれる不安を子どもが持たないということは、放任されているわけで、これは見棄てられているだけと言わざるをえません。見棄てられたために仕方なく自立に向かうのと、母が子どもを抱いて、そこから脱出してきた自立性とは全く意味が違います。しっかりと子どもを抱いて、子どもが母の手のうちから出ようとしたときには、自由にしてあげればいい(これが良い太母)のですが、悪しき太母はこの拘束を解かないのです。
 太母の良い側面である、あらゆるものを育て育み、絶対的な優しさと安全を与えてくれる、そういう母なるイメージに抱かれることは人間にとって大変大事なことです。そこで人は満たされるため、心にさみしさという穴を持たずに生きて行けるのです。
 太母に抱かれ満たされた感覚、それは母親に適切に世話され愛され、関心を向けられたかどうかということです。
 これがないと、自分という存在が曖昧で虚しくさみしい。この虚しさやさみしさを埋めようと人は依存症になる場合があります。アルコール依存症、薬物依存症、買い物依存症、ギャンブル依存症などです。
 しかしそれらは、そのときだけの満足です。お酒を飲んだときののど越しの良さや、酩酊状態。欲しいものが手に入った瞬間また別のものが欲しくなる。ギャンブル例えばパチンコで当りを出し、一時的にお金や物を手にして喜ぶが、その感覚が忘れられず負ける時のことは考えず、のめり込んでしまうなど。
 これを口唇期欠損といい、その人達の心の状態を「底なしの樽」と表現します。底がないために入れても入れても溜まることがなく、常に入れ続けなければならず、終わりがない依存症へと至ります。口唇期欠損は生後わずか0~1.5歳のときのことです。
 依存症に限らず、心の虚しさやさみしさを埋めようと人は様々な行動を取ります。
 心が健康な状態とは、自分の欠損・欠如を自覚し、それを埋める方法をとることで自分が満足でき、なおかつ社会適応する形で、他者と共感・共鳴できる部分を持つことでしょう。
 

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2007年06月03日 22:55に投稿されたエントリーのページです。

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