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分析家の独り言 14 (心的外傷PTSD)

最近クライアントになった人の中に、PTSDの方が何人かおられる。あからさまに虐待を受けた人、とてもその年齢では耐えられなかっただろう出来事に遭遇してしまった人等など。いずれにしても心に受けた傷が癒されず、外傷はその人の人生に繰り返し侵入することによって、正常な発達経路を止めてしまう。これを外傷への固着といい、それは言葉を持たない凍りついた記憶である。まず第一には、安全性を確保すること。次に、辛いがそのことから逃げずに、立ち向かう自我を作ること。そのために何度もその事を語ること。こんなに辛い思いをしたのは自分だけであって、自分の辛さは誰にもわからないだろうと、「孤立無援」と「無力」感の中に居る。心を閉ざしてしまった人の心をもう一度開けるように、私たちは援助者となる。それには長い時間を要する。それでも諦めてはいけない。丁寧にクライアントの言葉を聴いていく。そうするうちに、失われた人への信頼感をもう一度持ち始める。
かつて私も、そうした孤立と、無力感の中にいた。

コメント (1)

検索から訪問させていただきました。
PTSDについて教えて下さい。
私は、5年前に手術を行い(イレウス)、術前・術後に死んでいた可能性を指摘され、それ以降、挿管状態の方を見るとパニッ症状(フラッシュバック・腹痛・体の硬直)が起こるようになりました。現在、別の理由でうつ病を発病し、医師にかかっているのですが、上記のような症状は、PTSDではない、と断言されました。では、どのような方がPTSDと判断されるのでしょうか。PTSDの定義とかに当てはめてみても、該当するように思うのですが、医師からは、単に思い出さないようにとか、考えないようにとか、の抽象的な回答しかもらえません。もしアドバイスいただけるなら、よろしくお願いいたします。

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2007年08月29日 23:08に投稿されたエントリーのページです。

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