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分析家の独り言 13 (振り返って想うこと)

私ごとだが、昨日身内のお墓参りには行かない私が、友人のお墓参りに行った。一人は中学3年の受験の時期、自殺だった。詳しいことはわからないが、当時ショックだった。「なぜ?」「どうして?」「何があったの?」
墓石には15歳と刻まれていた。もう34年もたつのかと・・・ 来年私たちは50歳。彼女の年齢だけが15のままとまっている。
そういえば、私も小さい頃から死にたいと思っていた。生きていてもおもしろくない、それどころかつまらない、苦しい。子ども心に死んでしまいたいと思っていた、確か。今私は、そんなことも忘れかけている。それは幸せなこと。
お蔭様で今が一番楽しい。したいこと、目標、理想とする自分を描くことができる。でもあの頃は無力感と不安と怒りとなんともいえない不快感に押しつぶされそうだった。
もう一人も中学のときの同級生。同じクラブのキャプテンだった。彼女は44歳で吐血し亡くなっていたと聞いた。彼女のお通夜の日は、私の誕生日だった。その年から私の誕生日は、彼女の死と自分の生を想う日になった。私も36歳のとき、分析を受けていなければ、ここまで生きてはいなかったろうと想う。娘二人をつぶし、自分もつぶれていたにちがいない。
自分の人生を振り返るときいつも思う。ギリギリのところで救われてきたと。あのときこの道をとらなかったら、今の自分はなかっただろう。苦しいなかでの選択が自分を今に導いた。何に触れ、何を感じ、何を選ぶか。自分というものをほぼ持たなかった私が、よくここまで来られた。全ては13年前、36歳の夏だった。
人と関わることが苦手だった私が、これほど深く人と関わる仕事をするとは思ってもいなかった。
クライアントを通して、過去の自分を振り返り、見ることになる。ああ、そういう自分もいたなぁと。クライアントが私の師となる。

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2007年08月17日 12:11に投稿されたエントリーのページです。

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