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分析家の独り言 26 (うつ病)

ヤフーのニュースに、『企業の「心の病」診断 広がる支援ビジネス』という見出しの記事があった。
慣れない海外駐在や慢性的な長時間労働など構造的な問題を分析し、顧客企業に合う改善方法を仕立てて提供するサービスも出てきた。昨春の労働安全衛生法改正で、メンタルヘルス対策に力を入れる企業が増加。専門家の助言を取り入れた鬱など心の病の早期発見への取り組みが本格化している、と

うつ病を心の風邪などと表現するほど、増えているもの確かであろう。
うつ病はまじめで、能力の高い人が罹患しやすい。うつ病の誘因としては、職務移動、自分や家族の病気、近親者の死、妊娠、出産、選挙の応援などが多い。
状況因では、戦時迫害(根こそぎうつ病)、引越し、負担完了(荷おろしうつ病)、新築、肉親の命日(記念日うつ病)等があげられる。
住居の変化、人間関係のもつれ、配偶者との口論、別居、新しい仕事、仕事の変化、病気、親族の死、家族の一員は家族を離れることなどの生活のストレスがうつ病の発病にに重要ともいわれる。
うつ病者をやたらと激励しないこと。決して本人は怠けているのではないので、「しっかりしろ」「気の持ちようだ」「頑張れ」と激励するのは、大きな負担となり、逆効果になる。
その当りを、家族など周りの人たちに理解してもらうのに苦労することが多々ある。
また、うつ状態の時には、環境を変えることによって改善する場合もあるが、多くの場合、人生における重大な決定は(例えば会社を辞める、引越しするなど)先延ばしにし、うつ病が良くなってからにした方がよい。
分析による治療の場合は、発達上の人格・精神障害に気付き、その再構築をする。基本的信頼の欠如が喪失を機に、抑うつ気分へと落ち込み、そこから脱出するエネルギーがないため、抜け出られなくなる。
人との信頼関係を形成しなおし、エスからエネルギーを供給するために自我の解放と超自我の調整をする。

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2007年10月09日 22:37に投稿されたエントリーのページです。

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