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分析家の独り言 32 (抵抗と信頼)

分析を受けていくなかで、必ず抵抗というのがおきる。
ある意味、自分を知るために分析を受ける。しかしクライアントは知りたいが知りたくない。
それは意識すれば辛いから、無意識に押し込めたものを、もう一度意識にあげて見ましょうとするからである。
そうすると実際にいろんなことが起こる。
あるクライアントは、分析の日時を間違える。または分析時間に遅れる。
分析まで時間があるからとパチンコをして、それがまた大当たりして止められなくなり、分析に遅刻してきたという例もあった。
セラピールームに電車で来る人も少なくない。すると乗り慣れた電車なのに、違う方向へいってしまったり、乗り越してしまったりする。そうして結局は分析に遅れる。
どんな言い訳をしても、分析に来ない、遅れるという結果をみれば、無意識に来たくなったということ。
言葉はいくらでも嘘をついてごまかせるが、行動は正直である。
後からクライアントが、「そういえば、今日は分析に行きたくないなぁと思っていました」と言うことも多い。
自分のことを振り返っても、数日寝込んだことがあった。
高い熱が出て、風邪かと思い解熱剤をのんだ。すると熱は一気に平熱近くまで下がるが、相変わらず体のだるさがとれず、起き上がることが出来なかった。
結局、治りきらず分析に行くことができなかった。
後から思えば、本当の自分を見せられた分析に行くことに抵抗したのだ。
またこんなこともあった。自分で決めて学校も仕事も選んできたと思っていたが、夢分析からよくよく思い返せば、親の敷いたレールの上を歩かされいただけと気付いたときには、分析からの帰り道を、どう帰ってきたのか覚えてないくらい動揺していた。
『抵抗ありしところに分析有り』 その抵抗を排除するのが、インテグレーターとクライアントの信頼関係である。
辛いけれど、抵抗を示すそここそコンプレックスのありかであり、そこに立ち向かっていく強い自我を、長い付き合いのうちにつくっていく。

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2007年11月05日 08:59に投稿されたエントリーのページです。

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