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分析家の独り言 43 ( 自分を知る)

人は育ってくる中で、人との関わりの中で共感され理解され、情緒性が育つ。
人として、人を思いやる気持ち、人の痛みがわかるなど・・・
分析していくと、どうも自分にはそういうものが欠けているのではないかと気づきだす。
最初は何が自分に欠けているのかがわからない。
ただ、何か変だ、自分は人と違うのではないかと違和感を持ちつつ生きている。
辛いが語りながら、自分を知っていく。
共感され、理解されなかったことがわかってくると、これは大変だと思う。
人は無いとわかれば、それを得たくなる。
だから、無いものをつくることはできるのかと聞かれる。
遅ればせながらも、無いことに気づき、それを求めるなら得られる。
分析場面で、分析者に共感・理解される体験をつみ重ね、それがだんだん、日常生活の中へ広がっていく。
それには、まず自分に何が欠けているかを知ること。
私もずいぶん長い間、人間という枠の外にいた。
ようやく人間らしくなってきたかと思う。

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2007年12月10日 23:13に投稿されたエントリーのページです。

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