« 分析家の独り言 45 (ピアスと身体感覚) | メイン | 分析家の独り言 47 (生と死) »

分析家の独り言 46 (父よ、母よ)

「父よ!言いたいことあったらはっきり言え。
母よ!言いたいことをそのまま言うなよ」

「父よ!イビキがやかましい。
母よ!口がやかましい」
    講談社文庫 -一行詩「家族」- (父よ、母よ、息子よ、娘よ)より

思わずうなずいたり、苦笑したりしてしまう。
父は父らしく、威厳を持って家族の旗頭として、言うべきことは、はっきり言い渡さねばならない。
母は情緒豊かに、子どもを愛しみ、口はひかえて、子どもの言う言葉を正確に聞き取り対応する。

不登校・ひきこもり、非行など問題のある家庭では、父親役と母親役が逆転していることが多い。
「父親が頼りなくて、言うべきことを言ってくれないから、私がいうしかなんです」といわれることがある。
相談にこられたお母さんにはまず「口にチャックをしてください」という。
いくら父親が頼りなくても、父性がなくても、母親は母親。父の代役をしてはいけない。
母親はあくまでも優しく子どもに接するようお願いする。
父とは掟、ルールである。
それを教えるのはもちろん父親。
例え父親がいなくても、社会が周りがしてくれる。
それよりも子どもにとってマイナスなのは、母が恐かったり、優しかったりすること。
これをランダムにされると、子どもは混乱する。
母親は優しい人なのか、恐い人なのかわからなくなり、愛と憎しみによって引き裂かれる。
口を閉じて、子どもの言葉に耳を傾けましょう。
聞いているようで、案外ちゃんと聞けていないことが多いのでは。

About

2007年12月13日 23:17に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「分析家の独り言 45 (ピアスと身体感覚)」です。

次の投稿は「分析家の独り言 47 (生と死)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34