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分析家の独り言 49 (子どもの甘え)

数年以上にわたる分析の中で、母を語り続けてきたクライアント。
母親教室に参加し、インテグレーター養成講座で理論も学んでいる。
分析を受け、母親との関係に気付きがあり、自分を知ると、子どもへの対応も変わる。
クライアントが、「子どもを受け入れられるようになった」という。
その小学生の子どもが、最近学校を休んでいる。
私は「あなたは本当に対応できるようになってきたんですね」 「子どもさんは、このお母さんなら、甘えられると思って、甘えているんです」と言った。
クライアントは、「そういえば、学校を休んで一緒にいると、とにかくベタベタくっついて来ます」と。
「しっかり甘えさせてあげてください。お母さんを独占することが大事です」といった。
すると、「そういえばアンケートの応募の中に、あなたの欲しいものは何ですかという質問があって、そのとき子どもが、お母さんと二入きりの時間がほしいんだけど、といいました」という。
「ほら、子どもさんはちゃんと言ってるじゃないですか」と私。
こうして、母の変化と子どもの言動が一致してくる。
まるでジグソーパズルのピースが一つ一つはまっていくように。
おそらく世間一般には、子どもが学校を休むと困ったことと、とらえるだろう。
ところが、分析的立場からみると、必ずしも困ったこと、悪いこととはとらえない。
やっと、子どもが母を信頼し、甘えられるようになった。これはとても良いこと。
母がちゃんと対応していることをあらわす。
それはクライアントの語りと、現象を照らし合わせてみてわかることである。
また子どもが「やりたい授業もある、学校に行った方がいいか、どうしたらいい?と、母であるクライアントに聞いてくる。
「そんなときはどうしたら良いんでしょう」という。
私は「子どもは、答えを求めているのではなく、ちゃんと自分に向き合って、関わり、話を聞いて欲しいのではないですか」と答えた。
「そういう母親との関係、時間を持ちたいということ、それこそあなたがあなたのお母さんにして欲しかったことではないんですか」ともいった。
「そうなんです、これまでそれができなかったんです。子どもの話が聞けなったんです」という。
それが、2時間その話をして聞けたという。
しっかり甘えて満足すれば、子どもの方から離れていく。
どうせこの母では受け入れないだろうと、あきらめて離れていくのと、満足して離れていくのでは、同じ離れるでも意味が違う。

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2007年12月18日 00:21に投稿されたエントリーのページです。

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