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インテグレーター養成講座(自己愛論Ⅱ 自己愛の構造)より その1

第六回インテグレーター養成講座の内容より、質問のあった箇所を一部抜粋し解説します。

<講座テキストより>
自己意識によって自己像をとらえられない段階においては、自己像を他者の眼の中に発見する以外にはない。
その起源は母のまなざしの中にある。

<解説>
母は自分の子どもに、こういう子になって欲しいと、自分の理想を子どもに投影する。

子どもは母のまなざしの中に映った自分、母が思い描いたイメージを自己像として受け取る。

本来自己像とは、自分でつくらなければいけない。

こういう人間になりたいと、子ども自身の象徴界(言語)でつくった自己像であるべきである。

例えば、3歳は3歳なりに言葉を使い、これが欲しいという自己像を持っている。

ところが子どもが、「あれも、これも、それも欲しい」というと、母は「どれか一つにしなさい」と言う。

すると、本当は3個欲しいのに、1個を選ぶ自分が母親が自分に求めた自己像となる。

そして、それを自分の自己像にしなければならなくなる。

そうしなければ自分を受け入れたもらえないから。

こうして、3個を選ぶ自分は排除さる。

これは子どもにとっては不本意。

「3個欲しい」といって、母が「いいよ」と言ったときには、自分の欲求と一致し、「私は3個欲していいんだ」となる。

この一致の喜びが子どもの自己愛を形成し、その再現を求め、一致は繰り返されて自我が形成されていく。

子どもに健康な自己愛をつくるのも、親の子どもに対する 『 ALL OK 』である。


子育て中のお母さんにいうのは、子どもへの対応法 『 ALL OK 』

頭でわかっていても、それがなかなか実行できないと言われる。

それはよくわかる。私自身がそうだったので。

それでも、分析により自分を知っていくうち、できていく。

もちろんそれには個人差があり、私などは大変な時間がかかったが。

理論的にかみ砕いて説明してもらうことも、私はとても良かったと思う。

今またこうしてクライアントに解説しながら、あらためて 『 ALL OK 』の意味をかみしめている。


ラカン精神科学研究所ホームページ http://lacan-msl.com/contents.html

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2008年01月30日 09:19に投稿されたエントリーのページです。

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