« 2008年01月 | メイン | 2008年03月 »

2008年02月 アーカイブ

2008年02月01日

インテグレーター養成講座(自己愛論Ⅱ)によせられたコメントに答えて その2

私のブログ、「インテグレーター養成講座(自己愛論Ⅱ 自己愛の構造)より 」に以下のようなコメントがよせられました。

<コメント>
3歳の子供の欲求に深い意味はないように思いますが、その要求をそのまま受け入れるのでなく、親の考えも伝え、話し合いによりどうするかの結論を出してもいいように思うのですが如何でしょうか?
最低半分の要求を受け入れた事になるし、妥協、相手の言い分の受容などの形成になると思うのですが、、、。
子供の意思をそのまま無条件で受け入れるのは、我侭な性格を作ってしまう事にならないでしょうか。

おそらく多く方が持たれる疑問、意見と思われますので、ここブログで答えたいと思います。

<解答>
まず、3歳の子どもの欲求には深い意味があます。

三つ子の魂百までと言うように、大変大事な時期です。

0歳から4歳までに人間の基礎となる精神ができあがります。(発達論を学べばわかりますが、ここではそこまで詳しく解説仕切れませんので悪しからず)

一例をあげるなら、分離・固体化の過程において、生後わずか6ヶ月で、自分と他者は違うと認識する基礎がつくられるのです。

それは適切に世話した場合の話です。

そうでない場合は、分離・固体化がなされず、自分の思っていることは他人も同じように思っているはずと思いこんでしまいます。

こういう人は大人でも結構います。

親の考えも伝え、話し合いにより結論を出すには、子どもの年齢が高く、かつ精神的発達がなされていないと、結局親の意見を通すことにもなりかねないと思います。

半分の要求を受け入れるのではなく、ALL OK つまり、すべて受け入れることが大事です。

妥協、相手の言い分の受容などができるようになるために、まず制限を与えるのではなく、全てを受け入れてから。

制限や我慢は親や人から教えられるものではなく、抑制する精神を自分で学びとることです。

与え続けられた人間は、「こんな私にでもここまでしてもらった、申し訳ない」という思いが出てきます。

この「申し訳ない、悪いな」と思う心が抑制する精神をつくります。

そうすると、どんどん要求が減ってきます。

親は財産をはたいてでも与え続け、子どもの要求に応え続ける、それくらいの気概でやらなければ、子どもが自ら我慢を学習することはでません。

これは、臨床上病んだ多くの子どもたちと、その子どもたちに対応した親御さんが実証してくれました。

『ALL OK 』による養育法は、全ての精神病理、異常行動等を正す養育法です。

しかし、これをいうと多くの方が、「そんな我がままな子にしていいんですか」と言われる。

私から言えば、子どもが自分の言いたいこと、要求を言えないことが問題で、ALL OK によって、積極的に世間でいう我がままにするのです。

これが、精神的に死んでた子どもを生き返らせることになります。

ですから「だまされたと思って、ALL OK を3年やってください」と言います。

これをやらないお母さん方からは散々文句を言われますが、実践してもらった方から文句を言われたことはありません。

私も正直娘たちに、ALL OK やりたくなかったです、というかできないと思いました。

自分自身が、主体性を抹殺され、欲望を我慢することがいいことと思い込まされ、我がままをいう自分を抑圧してきたために、欲望を出すことが怖かったのです。

適切な水路を持ち、そのつど欲望を放出していたならいいのですが、あまりに塞き止めてきたために、その欲望に自分が飲み込まれて、止まらなくなくなるのでないかと、どこかでわかっていたのでしょう。




ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月02日

分析家の独り言 68 (自己の再生)

人は弱い自分を認めることが難しい。

弱い自分を隠すために、強がる、えらそうにする、理論武装する。

どうせ自分など大した者ではないと、ありのままの自分を受け入れればいいのだがそれができない。

等身大の、現実の自分を見ずに、理想的に描いた自分を自分だと思い込んでいるためプライドが高い。

プライドが高い分だけ、落ち込みも激しい。

この理想的自己イメージのみにとらわれている人をナルシシスト、自己愛者という。

あるクライアント、弱い自分は認められないといって、苦しんでいる。

生きている意味が見出せないから、短絡的に「死ぬ、死ぬ」という。

そういうわりには、古い自分を殺せない。

それはいまだに子ども時代の主体が生きているからである。

そこに固着と未練がある。

弱い自分を殺して、強い自我に生まれ変わればいいが、弱い自分を殺すとは=自分を否定すること。

これまで育ってくる過程で、散々主体性を殺されてきたため、自分を殺し、否定することに抵抗がある。

だから分析おいて、クライアントに承認と賞賛を与えつつ、否定しないで、受容的態度で理解し共感する。

それによって、信頼と支えをつくり、立ち向かう強い自我をつくる。


人間は、自分は何でも知っていると言いたい。

しかし何も知らないことを受け入れるところから全ては始まる。

知らないと思うから、知りたいと思う。

知っていると思うから学ぼうとしない。

何でも知っていると思っている自分を否定する=殺すこと。

そこから人は再生する。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月03日

分析家の独り言 69 ( 甘えの抑圧)

娘が母である私に、寸分のくるいもなく、鏡のように同じであることを要求したことがあった。

子どもの発達上、鏡のようにうち従う時代というのが必要ではあるが、私自身、育ってくる過程で母親との間で体験したことがなかったので、なぜそんなにも同じであることを求めるのかがわからなかった。

もちろんそれを求められることは苦痛で、少しでもずれると怒りをぶつけられる。

「なぜ?そんなに・・・ そこまで・・・」と、腑に落ちなかった。


嫌だと思うこと、引っかかること、それら全て自分という。

自分のコンプレックスを他者に投影して、いやだ、きらいだといっている。

例えば、甘えを抑圧している人は、子どもが甘えてくると腹が立つ。

母に甘えたいと思っているのはその人自身である。

しかし、その甘えを受け入れられず、あきらめるしかなかった。

結果甘えられないのに、甘えたい欲望を抱えているのは辛いからと、自分には甘えたい気持ちなどないとして抑圧した。

あきらめ抑圧したことを、相手がしてくると腹が立つ。

甘えを抑圧している母親は、子どもの甘えを受け入れられず、「今忙しいから」「あっちへ行ってなさい」「後で」などといい、まとわりついてくる子どもを排除してしまう。

この甘えられずに育った子どもが、また母親となったとき、同じように子どもの甘えを受け入れない。

こうして甘えたいが甘えられない構造が世代連鎖していく。

この連鎖を断ち切るには、母親自身が甘えを抑圧していることこに気付くことである。

私も、なぜこんなにも娘が自分と同じ考えをしないと怒るのか、それが私には理解できず、不快なのかを考えた。

母が私と同じであることを最も望んでいたのは、いや今も子どもの自我のまま望んでいるのは私自身だった。

そのことに真に気付いてからは、娘のそれを理解し受け止めることができた。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月04日

2月分析理論講座追加のお知らせ

今月から、新たにもう一つ分析理論講座を開きます。

日時 : 2月15日(金) 午前9:30~12:00

場 所 : 京都市伏見区深草フチ町14-103 ラカン精神科学研究所

参加費 : 3000円(テキスト代含む)

講座内容は、口唇期の心の発達 
  世界内存在としての人間
  心の誕生
  乳児の三つの発達段階

興味・関心のある方、詳しくは電話かメールにてお問い合わせください。

℡  050-1035-4401 または 075-644-8126 
メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。   



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2月福岡母親教室のお知らせ

2月19(火)、20(水)、21(木)の3日間福岡での出張セラピー中、福岡で母親教室を開きます。

日 時 : 2月19日(火)の午前11時~午後1時まで

場 所 : 地下鉄天神駅近く

参加費 : 500円

不登校、ひきこもり、非行でお悩みの方、その他日常子育てする中での疑問、迷い、悩みなど何でも話し合い、アドバイスします。

日時が合わない方、ご相談ください。

参加希望の方は、電話かメールにて連絡してください。

その他、分析理論講座、インテグレーター養成講座も希望により開催いたします。 

興味・関心のある方、詳しくは電話かメールにてお問い合わせください。

℡  050-1035-4401 または 075-644-8126  090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。  




ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月05日

分析家の独り言 70 ( 育て直し ALL OK )

子どもの問題で悩まれて、母親教室に通い、分析を受けたあるクライアントAさん。

今はこれから自分が生きていくために必要だからと、インテグレーター養成講座で学んでいる。

初めて出会ったのは7~8年前。

その頃は悩みぬいて「もう死ぬ」と言っていた。

それでも、教室で 『ALL OK』の話を聞き、実践したAさん。

見事 『ALL OK』 してまる3年を過ぎるころから、子どもは変わっていった。

それまでは会話もなく、怒りまくっていたのが、ある日突然「一緒に買い物に行こう」と子どもが言い出した。

「お前は遅いから自転車で行け、おれは歩く」「寒いから、ジャンパー着ていけよ」と言った。

一緒にスーパーへ行って、あれこれ見ながら食材を買ったという。

Aさんが、「まさかこんな日が来るとは、思ってもいなかった」と言ったときの、満面の笑顔を思い出す。


昨日母親教室に初参加されたお母さんたち。

同じようなこどもの問題で悩んでいる。

当然 『ALL OK』 の話をして、なぜそうすることがいいことなのかを納得してもらい、実践できるように話をした。

まずは口にチャック。

子どもがどうであれ、いらないことは言わないで、子どもが何を言っているかしっかり聞くこと。

そして子どもに言われたこと(要求)には応える、言われないことはしない、わからないことは聞く。

「そんなわがままにしていいんですか」と言われる方もいるが、このお母さん方は言わなかった。

「自分のためではない、子どもの幸せのためならします」と言われた。

素晴らしい。

その気持ちがあれば大丈夫。

子どもはこれまで欠けていた愛情を受け、自分らしさをいかせる様になる。

今は会話がなくても、Aさんのように必ず親子の会話が楽しめるようになる。

今はどうしていいかわからず、先の見えない心配や不安で顔も曇り勝ちでも、必ず心から笑えるときが来る。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月06日

分析家の独り言 71 (WPB「にわか心療内科に気をつけろ!」について)

2月4日発売の週刊プレイボーイ(7号)(集英社)の表紙に、「にわか心療内科に気をつけろ!」という題の記事がある。

サブタイトルは、

お手軽診断でメンヘル患者を大量生産、デタラメ処方でボロ儲けの例も…

にわか診療所が乱立! 「心療内科」

バブルのゾッとする話・・・・

記事の内容に目を通すと、

内科や外科などと、精神科の医者の資格には何も違いがなく、精神科以外の医師が、にわかに心療内科を開き、5分と患者の話も聞かず、顔も見ずに薬を出しているケースが増えているという。

そのために薬に依存しすぎる結果を生んでいる事も有り得る。

また、内科や外科などは、医療機器が高額であるが、診療内科などは机と椅子があればすぐにでも始められる為に診療所が乱立しているのだと記事に書いてあった。

それでは、医師には、治療者としての良心はないのか?

人としての誇りを持ち、仕事へのやりがい、生きがいを持てるのか?

お金さえ儲かればいいのか?

私は分析家の端くれとして、日々クライアントの治療にあたる者として、怒りと情けなさを感じる。

分析は万能ではない。

治療開始間もなく、分析を止めてしまうクライアントもいる。

しかし、我々インテグレーター(分析家)は1時間の分析時間、一生懸命クライアントの話に耳を傾け、理解と共感、受容的態度で接し、心の構造と無意識を探る。

理論を基に、頭の中はフル回転し、見えたことをクライアントにフィードバックしていく。

それによりクライアントは気付きに、変容していく。

結果、生きやすくなり、楽になり、症状が緩和され、心の病は完治する。

週刊プレイボーイ誌に掲載された記事の内容が、必ずしも「心療内科」の総てではないと思うが、もし、記事の内容にあたるような不誠実な治療者がいるのならば、心の病を抱えた人たちも治療者を選ばなければならないと思う。

例えばうつ病などは、セロトニンが不足するため、それをコントロールするため抗うつ剤がきくが、それは対処療法である。

精神分析による治療は、うつの原因を探り、心の傷つきを癒すことなどにより、根本的に治療する。

人によって傷ついた心は、人によって癒される。

そのため、インテグレーター(分析家)は、何よりまずクライアントとの信頼関係を築き、大切する。

詳しくは、こちらのホームページをご覧下さい。

ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

精神分析の他に、子育ての悩み、疑問に答える「母親教室」
母親教室の詳しい開催日程・内容はこちらです

精神分析の理論をわかりやすく解説する「分析理論講座」
分析理論講座の詳しい開催日程・内容はこちらです

インテグレーターを目指す方、精神分析の理論を本格的に学びたい方のための「インテグレーター養成講座」をひらいています。
インテグレータ養成講座の詳しい開催日程・内容はこちらです

なお、月に1回福岡と神戸で出張セラピーや母親教室をしています。

   ラカン精神科学研究所 天海有輝

2008年02月08日

子育てQ&A(夫婦間の教育方針の相違)

以下、私のホームページを見て、メールで質問された方とのやり取りです。

子どもの問題に取り組むとき、夫婦で意見がちがうことがあり、その例の一つです。

なおメール送信者の方には了解を得て、内容を一部変更して掲載しています。

<質問メール>
最近 ホームページやブログを読ませていただいています。

中学生の非行少年の母です。(学校には行かず遊んでいます)

「ALL OK」についてお聞きしたいことがあり、メールいたしました。

私自身は「ALL OK」についてなんとなく理解でき、やってみたいと思うのですが

主人はそれを認めるような考えは全く持っていません。

だめなものはだめとつっぱねて、自分で気づかせなくてはだめだという考えです。

そんな環境でも、たとえ私だけでも「ALL OK」を実行していけるものでしょうか?

中途半端な「ALL OK」では効果がないのでしょうか?

突然のメールで申し訳ありませんが、アドバイスいただけますでしょうか?

よろしくお願いいたします

<私の回答メール>
ご質問の件、出来ればご両親そろって、「ALL OK 」を理解し、子どもさんに対応していただければ一番良いのですが、ご主人は反対というとですね。

そんななかで、お母さんは余計に大変だろうと思いますが、お母さんだけでも対応されれば、違ってくると思います。

残念ながら、、「ALL OK 」をしても、最初から完璧にはできません。

中途半端にしかできないと思います。

それでも、やり続けるうちに、やる方のお母さんも慣れてきて、できるようになります。

とにかくお母さんは優しく、です。

そういう意味では、父親は社会と直接つながり、本来ルールや掟を子どもに教えるべき人なので、威嚇や暴力を使わないで、規範を教えるのはOKです。

しかし、いずれにしても子どもには、愛情を持って接してもらわなければなりません。

あとご夫婦の問題です。

話し合いで合意点が見出せる関係であるかどうか。

夫婦仲、夫婦の関係がどうであるか、子どもはしっかり見ています。

家庭がその子にとって居心地がいい場所であれば、外に出て非行をしません。

家族が本来の家族でないと感じると、外で友達と擬似家族をつくり、自分を理解してくれる人とつるんで、帰ってきません。

家を居心地よくする努力をしてください。

それが、「ALL OK 」です。

大変なときだと思います。

お母さん自身が心穏やかに過ごせず、心配や不安でいっぱいだろうと。

それでも、子どもを思う気持ちがあれば、その気持ちで接すれば、子どもに届くと思います。

頑張ってください。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月09日

分析家の独り言 72 (刺激により脳は活性化する)

インテグレーター養成講座、新生児の世界より。

新生児の眠りは我々大人の睡眠とは違い、眠っているように見えるが、感覚の遮断がなく、覚醒と睡眠のはっきりした違いはない。

大脳皮質の働きがまだ未熟なために、起きているときでも大人ほどの意識はなく、反対に眠っているときも、ほとんど目・鼻・耳・口などの感覚器官の回路はつながっている。

そのため赤ちゃんは、眠っているときでも外からの刺激が入ってきて学習している。

だから、赤ちゃんが寝ているからと、あまり静かにしているのも良くない。

お母さんと同じ部屋で気配が感じられ、寝ているようにみえても音の刺激は入ってくるので、「ねんねしてるの」「かわいいね」など、声をかけることも大事である。

そんなこととは知らず、私は下の娘を2階に一人寝かせてしまった。

ちょうど家業の店舗を改装したところで、寝てくれるのをいいことに放っておいてしまった。

もう当時の記憶も定かではないが、昼過ぎまで寝ているものと思い込み、顔を見に行くこともなかった。

今から思うと、なんてことをしたんだろう、申し訳ない。

薄暗い部屋で一人で目覚め、泣くこともなかったのか。

それとも2階であるため、泣いても聞こえなかったのか。

これでは低刺激であるため、脳が活性化されず当然発達が遅れる。

新生児の睡眠がどういうものであるか知っていたら、忙しいとはいえ、放ってはおかなかっただろう。

もともと母性に欠ける私だが、無知であることの恐ろしさを痛感する。

私のような失敗をしてほしくないという思いから、母親教室をしている。

ホームページを見た方からメールをもらい、2月18日(月)神戸で母親教室を開くことになった。

一緒に考え、学びましょう。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月11日

分析家の独り言 73 (ひきこもりについて思うこと)

昨日2月10日、京都府(青少年課)主催、『社会的ひきこもり・不登校を共に学ぶシンポジュウム』が、奈良にある文化パルク城陽で午後12時30分~4時30分まで開催された。

私はギリギリまで仕事が入っており、会場に駆けつけたのは民間支援団体の紹介(民間支援団体合同説明会)が始まる4時だった。

ひきこもり・不登校の子どもに悩む親御さんたちで会場はほぼ満席。

壇上で一団体ずつ、簡単な自己紹介をし、準備した紹介パンフレットを会場に来られた方がもって帰られた。

ひきこもりの子どもを持つ親御さんの悩みは深い。

私のところにも、ひきこもりの方が来れている。

外に出られないためお家に私が行く方や、最初は行っていたが、車に乗れるようになったので自分で運転して来られ方、本人は来られないがそのお母さんが分析を受け、自分をふりかえりつつ子どもへの対応を学ばれる方など様々。

抱えているものもそれそれ様々で、それを丁寧に聞きながら解き明かしていく。

分析の中では転移というのがおき、特に異性のクライアントの場合、転移性恋愛を向けられることもある。

親子ほど年齢の違うクライアントから、分析者は母の置き換えである恋人とみなされる。

そんなときは、母親から私に転移したのだから、また私からあなたの年齢にふさわしい女性をパートナーにできるようになりましょうという。

そして、母の代理として彼らを受け入れつつ、分析の中で育てなおす。

母が彼らを受け入れ、彼らを母に返せればいいのだが、それはたいがいの場合「母はいやだ」と拒否される。

具体的に言えば、実際に母親に抱っこされるなど。

それは子ども時代の取り返しになり、まるまるの受容感を獲られる。

子ども時代に母が子どもをしっかり抱きしめることがいかに大事かをあらためて知らさせる。

「毎日同じことの繰り返しで死にたい」とか、分析の間にメールで「もうあかん、死ぬ」と言われることもある。

人は生きる意味を自分でつくれないことが苦しい、虚しい。

分析によって生きる意味を彼ら自身がつくっていく。

自分見つめ自分の特性を知り、好きなことを見つけ、いつか彼らがいきいきと社会に出て行く姿を見送りたい。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月12日

2月度の母親教室の日程

<母親教室のご案内は>こちらをクリックして下さい。

●京都市

日 時 : 2月 4日(月) 10:00~12:00まで
日 時 : 2月14日(木) 10:00~12:00まで

場 所 : ラカン精神科学研究所(京都市伏見区深草フチ町)

●神戸市

日 時 : 2月18日(月) 13:30~15:30

場 所 : コミスタこうべ神戸市生涯学習支援センター
       (神戸市中央区吾妻通4丁目1番6号 〒651-0076)

●福岡市

2月19(火)、20(水)、21(木)の3日間福岡での出張セラピー中、福岡で母親教室を開きます。
上記の期間中であれば、日時調整可能です。お問い合わせ下さい。

日 時 : 2月19日(火) 11:00~13:00まで

場 所 : 地下鉄天神駅近く


ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

子供の非行の症例

Q.母親教室に通われている方には、どの様な体験をお持ちの方がおられますか?

A.<息子さんの非行に悩まれたお母さんの手記>を紹介します。

私が三十代後半の頃、尊敬するヨガの先生に尋ねられたことがありました。

「人が生きて行くのにこれさえうまくいけば幸せなのに・・・と思う、これって何だと思いますか」私の頭の中に浮かんだ言葉は、お金?家?・・・違うなぁ・・・。

言葉に出せず考えている私に先生は「人間関係。」と言われたのです。

その頃の私は、その意味の深さを考えることなく、何年か後いやでも考えざるを得ない苦しい日々が始まったのです。

それは四十代の中頃、息子の非行に振り回される日々、子どもの考えていることが分からない。

しかし、間違いなく私が生み育てた子ども、何がいけなかったのか、何を思い返しても答えが見つからない年月。

その中で四年後分析家に出会い、問題は私自身の中にあることに気付きました。

今まで私は自分が間違っているとか、生き方に問題があるなどと考えたこともなく、頑張っている、努力している、家族のため、自分の夢のためと思い走って来た自分に問題がある。

その事実を自分が受け止めなければ、子どもの問題を解決することは出来ないという大きな不安に向き合うようになりました。 

そして三年嵐のような日々の中、私は子どもの現実を受け止め向き合いながら、自分自身とも向き合い続けるという年月でした。

いつ果てるとも分からない暗いトンネルの中を歩く私に、分析家は向き合い影のように心のどこかに寄り添って歩いて下さったように思います。

トンネルを抜け出てみると今まで見えていたようで観えてなかった子どもの心や、聞いていたようで聴いていなかった心の声、

人と向き合うことの本当の姿とはどのようなものなのか、少しずつではありますが分かりかけてくると、人と向き合うとは自分自身と向き合うということ。

しかし、自分と向き合うといっても頭の中を同じ言葉が行き交い、ときに怒りや悲しみが向き合うことを越えてしまう。

分析家という鏡をとおして自分自身を見つめ、自分でも意識していない。

深い部分からびっくりするような言葉や思いにハッとさせられる。

自分の知らない自分に出会うということは、自分が知っている子どもとは、自分が思い込んでいた子どもであって、子ども自身が本当の自分を私に見せていたのか・・・。

見せていい、安心して見せてもいい母親であったかと、また自分自身の問題が胸の中に起こってくる。

人が生まれて安心して自分である心地好さ、自分を全て預けられる相手とは、母親なのに、私は本当の意味での母親だっただろうかという疑問、

もう一度子育てのやり直しをしようと思った。

人間関係の意味の深さに今さらながら気付きはじめています。

今も人を知り自分を知るために母親教室に通っています。

以前の私を思うと、人生をもう一度生き直している実感があり、自分の中に愛情という情感を豊かに感じながら、日々を生きているように思う。

何よりの幸せは、息子との会話で共に本音で話し合いながら、互いの違いを笑いあって暮らせる日々をもてたことです。

身を捨ててこそ浮かぶ世もあれということわざではありませんが、たくさんのことを諦めて生きてきたような何年かではありますが、それに比べようもないほどの大きな幸せに出会えました。

 以上が息子の非行に悩んだお母さんの手記です。


 以下は私(インテグレーター 天海有輝)のコメントです。

お母さん方に「ALL OK してください」と言っても、そう簡単にできるものではない。

私自身、それを聞いてから何年かかっただろう。

ゆうに10年はかかっただろうか。

このお母さんはしっり ALL OK をされ、見事3年を越えた頃から、息子さんは劇的に変わっていった。

逆に私が ALL OK の意義と効果を知らされた思いだった。

それでも、息子さんの荒れ方は半端ではなく、私が話を聞いている限りもう立派に仕事をし安心だと思っても、お母さんはまた元に戻ってしまうのではないかと不安を抱えていた。

そういえば最初の頃、息子さんが階段を下りてくる足音に怯えていたと言われた。

対応する親の側にも大きな心の傷が残っていた。

途中、息子さんに投げ飛ばされ腰を痛め、「もうあの子が何を考えているかわからない」と言い、一時母親教室から足が遠のいた時期があった。

私は大丈夫かと心配になり、雨の降る夜にいきなりお宅を訪ねたことがあった。

玄関のガラス戸は割られ、新聞紙が張ってあった。

家の中にあげてもらったが、壁と言わず、家具といわずボコボコだった。

もう直しても、また壊されるから、そのままにしてますということだった。

お母さんとお父さんと話をして、その夜、向こうの家を出たのは夜中1時半を過ぎていた。

この中で私の想像のつかない様々な言葉や、暴力が行きかったのだろう。

よくあの地獄から抜け出し、親子が会話し、冗談を言い合えるまでになっられたと思う。

もう息子さんのことは心配ないところまできても、母親教室には通われた。

そして今、このお母さんはインテグレーター養成講座で分析理論を学んでいる。

クライアントは、最初子どものことで悩んで分析に入ってくる。

ところが子どものことが落ち着くと、こんどは自分自身のことに目がいく。

このお母さんも、荒れた息子がまともにさえなれば、あれもしよう、これもしようと思っていた。

ところが、そうなったとき、これから自分がどう生きていくのか、何のために生きるのかとの問いかけが始まる。

そして自分の無知に気付く。


<母親教室のご案内は>こちらをクリックして下さい。
母親教室の詳しい開催日程はこちらです
ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月13日

2月福岡出張セラピー・教室の日程

毎月1回、福岡出張セラピーを行っています。

2月の福岡出張セラピーの日程は、19日(火)、20日(水)、21日(木)です。

福岡近郊で分析を希望される方、おられましたらご一報ください。

遠方への出張であるため、福岡でのクライアントの方には分析料プラス2000円の交通費の負担をお願いしています。

ひきこもり等により、外出が困難な場合は、お宅へ伺うことも可能です。

母親教室を福岡でも開催しています。

子育ての悩み・疑問に答え、安心して子育てできるようアドバイスします。

今実際に子どもさんが不登校であったり、ひきこもり、非行などの問題がある方、特に問題はないが、自信がない、迷う、どう対応すればいいかわからない方。

また、子育てに限らず、生きていくうえでの、悩み・迷い・疑問などの相談や質問を一緒に考え、分析の立場からアドバイスしていきます。

年齢・性別等制限はありません。

2月は、19日(火)午前11時~午後1時に開催します。

参加希望の方は電話・メール等で連絡の上、開始時間までに、福岡西鉄グランドホテル1階ロビーにおこしください。

教室の参加費は、500円です。

各講座(分析理論講座、インテグレーター養成講座)は、一人からでも開きます。

ご希望の方、興味・関心のある方、お問い合わせください。
電話 050-1035-4401
携帯 090-7357-4540
お問い合わせはこちらまで
メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。

2008年02月14日

2月神戸母親教室のお知らせ

神戸でも出張母親教室を開きます。

日 時 : 2月18日(月) PM1:30~3:30

場 所 : コミスタこうべ神戸市生涯学習支援センター
       (神戸市中央区吾妻通4丁目1番6号 〒651-0076)
      ・JR 三宮駅,地下鉄 三宮駅 徒歩15分
      ・阪神バス 吾妻通4丁目バス停 徒歩1分
      ・阪神電鉄 春日野道駅 徒歩5分
      ・阪急電鉄 春日野道駅 徒歩10分
      地図はこちらを参照して下さい

参加費 : 500円 (プラス主張交通費2780円、会議室賃借料600円を参加人数で頭割りした金額)

日常子どもさんへの接し方、非行、不登校、ひきこもりなどなど、子育てのするなかでの悩みや迷うこと、わからないこと話しながら、解決していきましょう。

子どもさんの年齢に制限はありません。

お父さんの参加も歓迎します。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

℡ 075-644-8126 または 050-1035-4401

携帯 090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

3月京都母親教室日程のお知らせ

日 時 : 3月4日(火)AM10:00~12:00

場 所 : ラカン精神科学研究所(京都市伏見区深草フチ町)で母親教室を開催します。

参加費 : 500円

日々子育てするなかでの疑問、悩みなど話し合い、症例や理論をまじえながらアドバイスします。

今、子どもさんに何らかの問題があっても、なくても、安心して自信を持って、楽しく子育て出来るようにと願いつつ、この教室を毎月開いています。

お子さんの年齢に制限はありません。もちろんお父さんの参加も歓迎です。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

℡ 075-644-8126 または 050-1035-4401

携帯 090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

第7回インテグレーター養成講座のお知らせ

第7回 『インテグレーター養成講座』 を下記の通り開きます。

日時 : 2月28日(木) AM10:00~PM1:30

場所 : ラカン精神科学研究所(伏見区深草フチ町)

料金 : 8000円

講座内容 :自己愛論Ⅲ 自己愛パーソナリティー
        感情の抑圧と体の関係
        自己愛パーソナリティーの四タイプ(渇望型・男根型・他者操縦型・パラノイア型)
        自己愛パーソナリティーの人間関係の特徴等について解説する


お問い合わせはこちらへ
℡ 075-644-8126 または 050-1035-4401
メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。 



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月15日

分析家の独り言 74 (京都母親教室にて)

昨日、母親教室に参加されたお母さんから報告のあった、子どもさん(幼稚園)とのほほ笑ましい会話を紹介したい。

子ども : 「お母さんは、大きくなったら何になりたかったの」

母   : 「お母さんはお花屋さんになりたかったの、なれなかったけど」

子ども : 「大丈夫だよ。これからでもなれるから」

母   : 「そうね、でもね。2番目に優しいお母さんになりたかったの」

子ども : 「そうか、じゃあお母さんは今修行中なんだね」

       「ときどき恐いこともあるけど、今日は大丈夫だったよ」 と。

子どもは良く見ている。

母親がすぐに完璧には出来ないながらも、努力していることを。

「修行中なんだね」の言葉におもわず微笑んでしまう。

お母さん方は、頭では優しくしよう、怒らないで、不機嫌にならないで、言われたことをすぐにしようと思う。

そうすることが子どもの自我を育てる。

それを端的にいえば、子どもへの対応法、『ALL OK』

そんなことはもう教室に通って、耳にたこができるくらい聞いたしわかっている。

しかし、いざ子どもと向き合うとできないと言われる。

それもわかる。

それでも、昨日よりは今日、今日よりは明日、少しでも出来るようになろうと努力する気持ち、それが尊いと私はいつも言う。




ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています


<母親教室のご案内は>こちらをクリックして下さい。
母親教室の詳しい開催日程はこちらです

2008年02月16日

インテグレーター養成講座について(基本編)

インテグレーター(精神分析家)養成講座は大きく分けて

基本編・病理編・心得編の3つに分かれます。

 基本編の項目は以下の通りです。

 1. 自我論Ⅰ<胎児・乳児の自我形成>
   自我論Ⅱ<幼児の自我と対象関係>
   自我論Ⅲ<超自我の発達>
   自我論Ⅳ<母性とは>

 2. 自己愛論Ⅰ<自己愛人間の心理と生態>
   自己愛論Ⅱ<自己愛の構造>
   自己愛論Ⅲ<自己愛パーソナリティー>
   自己愛論Ⅳ<鏡像段階>
   自己愛論Ⅴ<対象喪失>

 3. 精神発達論Ⅰ<口唇期>
   精神発達論Ⅱ<肛門期>
   精神発達論Ⅲ<エディプス期>

 4. 無意識論Ⅰ<無意識の構造>
   無意識論Ⅱ<コンプレックスと個性化>

 5. 性格論Ⅰ<パーソナリティー>
   性格論Ⅱ<躁うつ気質>
   性格論Ⅲ<分裂気質>
   性格論Ⅳ<てんかん・ヒステリー気質>

 6. 自己防衛Ⅰ<心的外傷>
   自己防衛Ⅱ<回復>
   自己防衛Ⅲ<機構と防衛>
   自己防衛Ⅳ<防衛行動>

 7. 交流分析Ⅰ<エゴグラムとTA>
   交流分析Ⅱ<人生脚本と親の自我状態>
   交流分析Ⅲ<スタンプ集めとAとCの自我状態>

---------------------------------------------

2008年02月17日

分析家の独り言 75 (主体性を持つ)

分析の目的の一つは、クライアントが自己決定能力を身につけることである。

分析で軸に置くテーマは主体性。

いかに人は主体性を持って生きられるか。

振り返れば私も主体性を根こそぎ奪われ、自分を持たない人間だった。

それでも私は自分の意思と考えで生きてきたと思っていた。

しかし夢は教えてくれた、そうではないと。

繰り返し何度も、親が引いたレールの上を歩いてきただけじゃないかと。

自分の意思を持つことを許されず、親の言うままに生きてきた、そんな無力で悲しい自分だとはなかなか認められなかった。

しかし、あるときそれがやっとすっぽり自分の中に入った。

その日の分析から帰る途中、本屋に寄った。

ところが本の背表紙が読めない。

おかしい、どうなってしまったのかなんかおかしい、あきらめてまっすぐ帰ることにした。

しかし、京都駅からどうやって家に帰ったのかわからなかった。

それくらい気が動転していた。

そこから、自分を持たないことを知った私は、これは大変だと、自分を持とうと思いはじめたのだろう。

そして気がつけば、人の相談にのり、いろんなことの意見を求められ答える立場に立っていた。

本当の自分を知れば人は変われる。

クライアントの中に、過去の自分を見る。

ああ、自分も過去そうだった、自分で物事の判断ができず、悩み迷った。

自分を待たないことの恐さをあらためて認識させられる。

そしてクライアントに言う、「揺るぎない自分を自分のなかに打ちたてましょう」と。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。

分析家の独り言 76 (愛と憎しみ、関心)

フロイトは 「関心の高さにおいて、愛と憎しみは同等である」 という。

憎しみは、対象に対する固着、対象に強くとらわれること。

愛もまた対象にこだわること。

対象への最も失礼な態度は、どうでもいいという態度。

それは対象の無価であり、対象として認めていないということである。

人は、子どもは、どうでもいいと思われるよりは、憎まれている方がまだましだと思う。

少なくとも憎しみという関心が、自分にむけられているのだから。

愛と憎しみは関心の度合いにおいて、同一線上にある表と裏。

これを「可愛さあまって憎さ百倍」という。

憎みあっているのに別れられないのは、その裏側に愛があるため。

対象から離脱するとは、対象への関心を失うこと。

子どもにとって、自分に関心を持たれないことほど恐ろしいことはない。

それは自分があたかも存在しないかのように思い、死体と同じと感じる。

子どもは親から関心を持たれることが、最大の愛情と感じる。

子どもが何をやっても気付かず、反応しない状態が子どもにとっては最悪である。

放任主義の親は、子どもに自由を与えていると言うかもしれないが、それは無関心なだけ。

だから子育てにおいて、子どもに適切な関心を向けましょうという。

それにはまなざしと声をかけること、そしてスキンシップをすること。

監視の目ではなく、あたたかく見守るというまなざし。

声をかけるには、このまなざしを向けていなければできない。

反対に関心が強すぎると、過干渉になってしまう。

根掘り葉掘り聞かれたのでは、うるさいだけになる。

ほどより関心を向けられるのが最も心地よい。




ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月22日

分析家の独り言 77 (メール交換)

<20歳代女性 漠然とした不安>

 個人が特定されるような詳しい情報は載せられないため、わかりにくい部分があるかと思いますが、あるクライアントとのメールでのやり取りを、クライアントの了解を得た上で掲載しています。

<クライアントからのメール>
先日、母から「ここを受けなさい」と強く言われていた、とある会社の就職試験について「私はその会社には行きたくないから、受けない」と母に正直な自分の気持ちを告げてみました。意外なことに、母はあっさりと納得してくれました。
それだけのことなんですが、ずいぶん気持ちが軽くなりました。
それも天海さんのおかげだと思います。ありがとうございます。8月にまたお会いできるのを楽しみにしています。

<クライアントからのメール>
こんにちは。昨日、両親に、今までずっと死にたかったこと、その理由など含めて、全部話しました。母は、「あんたが死んだらお母さんも死ぬ」と言ってくれ、弟たちより自由にさせてやれなかったことを私に謝って、抱きしめてくれました。
他にもいろいろな話をししました。就職に関しても、好きなようにしていい、待ってくれると言い、ただ、学校にはきちんと行き修士論文を書いて卒業すること、二度と死にたいなどと思わないこと、二つのことを約束しました。ずっと埋まらなかった心の隙間が、やっと満たされたように思いました。
天海さんが、力をかしてくださったおかげだと思います。ありがとうございました。

<私が送ったメール>
良かったですね。よく話しをされましたね。まず その一歩がなかなか出ないのですが。素晴らしい。やはり 勇気をもって自分の意思を伝えることですね。
言うことの大切さを、あなたのお蔭であらためて教えられ、確認できました。 天海

<クライアントからのメール>
ありがとうございます。本当に言ってみて良かったです。母に思いを伝えることができたのは、きっと、分析を受けるなかで、その必要性に気付くことができたからです。
分析を受けなかったら、ただ漠然と死にたいと思い続けているだけだったかもしれません。母に思いを伝えることが、解決への第一歩だなんて、きっと思い至らなかったと思います。
今、私は「やっと生まれることができた」という気分です。それは生物的な意味での生ではなく、私のために私らしく生きる人生のスタートラインに立った、という感じです。
その位置に立てたことが本当に嬉しくてたまりません。天海さんに心から感謝しています。と同時に、分析を受けようと決めた自分、分析を受けていろんなことを考えた自分、母に気持ちを伝えた自分のことも褒めてあげたいです。
ともあれ本当にありがとうございました。

<私が送ったメール>
全ては あなたが考えて行動した結果です。ご自分を誉めてあげてください。私も誉めます。勇気をもって言ったあなたは素晴らしい。
あなたの今から未来は無限に開かれています。真っ白なキャンパスに あなたの好きな絵を描きましょう。 天海


子育て(日常の接し方・不登校・ひきこもり・非行など)の悩み、疑問等ご相談ください。

ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月23日

分析家の独り言 78 (自己決定能力)

母親教室に参加された方が、私の「ブログやホームページを読んでます」といわれた。

「今日も、ここに来る前に、分析家の独り言の1~76まで全部読んできました」とか、

「毎日3回は読んでます」という。

それはそれは、熱心に読んでもらっているんだと、びっくりするやら、感心するやら。

これは心して書かなければいけないと思った。

「自己決定能力をつけるとはどういうことか?」質問された。

自分で自分のことを決める、判断する、これは当然のこと、簡単なことのようだが、案外できないで人は悩む。

例えば離婚問題に悩み、分析を受けにこられる。

語りながら、心に整理をつけ、クライアント自身が離婚を決めて、実行していく。

一人で考えていても、思考が堂々巡りし、決まらない。

しかし、分析において語っていくと、自分の欲望は見えてくる。

どうしたいのか、そのことをどう意味付けるのか。

そして自分の人生は自分で決め、自分の足で歩くようになる。

それまでは、他者の価値観や考えで生きてきたこと、世間体を気にしていたことに気付く。

それは他者が主で、自分がないことでもある。

私たち分析家はクライアントに離婚しなさいとか、してはいけませんとはいわない。

分析家に言われて離婚したのでは、これまで親のいうように生きてきたことと変わらない。

そうではなく、自分のことを自分で決めらるようになることが大事である。

そこに主体が明らかになる。

ほとんどの人が、子ども時代から親の言うことをきかされ、自分の主体性を大事にされてきてはいない。

二十歳になったからといって、急に今日から大人だから、主体性を持って自分のことは自分で決まられるようになるものでもない。

また自分で決めたことは、自分で責任がとれ、人のせいにしない。

それを真に大人と言うのではないか。


交通費負担で、出張セラピー・各理論講座・母親教室(子育てに関するQ&A)をしています。

ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月24日

分析家の独り言 79 (この国は犬の国、人間らしく生きる)

以前少しここブログで触れたが、ソフトバンクのCMがやってくれた。

お父さんが犬。

今度は学校の先生が犬。

次は政治家を犬にするといい。

例えば、選挙カーの上で「ワンワン」ほえているというのはどうだろう。

これら社会風刺。

お父さん、先生、政治家は犬、ワンワンほえているだけで本当の意味で人間の言葉をしゃべっていないと言いたいと理解する。

残念ながら、最近のニュースをみると、この国には正義もない、全ては不正、偽装。

それは衣食住全てにおいて。

食の偽装はここのところずっと続いている、しかも餃子に毒物まで入っていた。

住においては、耐震偽装。

表面に出たのは、氷山の一角であろう。

そういう中で私たちは生きている、さらに私たちの子どもは、この国でこの先何十年も生きていく。

その国がこれでいいのか。

意味ある人間の言葉を話し、餌ではなく食事をすることから立て直す。

そうでなければ、ソフトバンクのCMではないが、この国は犬の国に成り下がる。

家庭において父は、社会のルール、掟を子どもに教え、して良いことと悪いことをわきまえさせる。

それには、威嚇や暴力を使わず、言葉で諭す。

学校で先生は、子どもの意見をよく聞き、管理しやすい主体性を持たない子をつくるのではなく、個性を生かすことをめざす。

政治家は、党利党略や自分が次の選挙に当選することを目標とするのではなく、この国のために働く。

当然汚職、税金流用などもっての他、立派なマニフェストを掲げたなら、実行する。

そして家庭においては、お母さんが食事を手作りすること。

冷凍食品や出来合いのものを並べるのではなく、お母さんの手をかけ、家族のために愛情こめて食事をつくること。

それを家族そろって、団欒のなかで食する。

これだけでも随分人間らしくなると私は思うのだが。

実際、母親がおいしい食事を手作りしたら、それまで3年間お風呂に入らなかった息子が自らお風呂に入ったという症例がある。

そんなことも、母親教室や、講座で折に触れ話をしている。


母親教室、分析理論講座、インテグレーター養成講座の詳しい内容はこちらをご覧ください。

<母親教室のご案内は>こちらをクリックして下さい。
分析理論講座の詳しい開催日程はこちらです
インテグレータ養成講座の詳しい開催日程はこちらです



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月25日

3月分析理論講座日程のお知らせ

下記のように3月分析試論講座を開きます。

日 時 : 3月16日(日) 午後1:30~4:00

場 所 : 京都市伏見区深草フチ町14-103 ラカン精神科学研究所

参加費 : 3000円(テキスト代含む)

講座内容は、分離固体化の過程、リビドー、口唇期とは

 マーラーの分離固体化の過程のまとめ、フロイトのいうリビドー、口唇期について解説する。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へお問い合わせください。

℡  050-1035-4401 または 075-644-8126   

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。


母親教室、分析理論講座、インテグレーター養成講座の詳しい内容はこちらをごらんくさい。

<母親教室のご案内は>こちらをクリックして下さい。

分析理論講座の詳しい開催日程はこちらです

インテグレータ養成講座の詳しい開催日程はこちらです



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

メール相談のお知らせ

これまで簡単なメールには、無料で答えてきたのですが、相談メールをいただくことが増え、追いつかなくなりました。

また有料と無料の線引きが難しかったのですが、相談される方から料金を決めて欲しいと要望され、今回料金を決めシステム化しました。

メール相談の料金 : 相談メールに対して、こちらからの返信メール1回につき2000円

料金の支払い方法 : 月末にその月の相談料を指定の郵貯銀行口座に振り込み
               郵便振替口座 記号:14690 番号:7850351 氏名:吉川雅子

メールアドレス    :  lacan_msl☆yahoo.co.jp
               ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)

遠方であったり、こんなときどうしたらいいのかなど様々な悩み、疑問をメール送信していただければ、インテグレーター(精神分析家)天海有輝が、メールにてお答えします。

例えば、非行の子どもへの接し方、対応法
不登校気味であったり、不登校の子どもへの日々の接し方
子育てに関する悩み、疑問
家族関係、子ども、夫婦、舅姑との関係の悩み
離婚問題
恋愛問題
心因性と思われる身体の病気について
うつ、神経症、PTSD、摂食障害などについての質問 等などが寄せられます。

どこへ聞けばいいのかわからなかったり、一人で悩んで解決がつかずにおられる方、文字によって意識化すると自分のなかで整理がついて、行動化したり改善していきます。

分析やカウンセリングを受けるというほどではない、直接面談や電話はしにくい、もしくはちょっと聞いてみたいという方、メールにてご相談ください。

ラカン精神科学研究所<メール相談>



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

3月神戸母親教室

神戸で母親教室を開きます。

日 時  : 3月1日(土) 午前9:30~11:30

場 所  : 舞子ビラ神戸(神戸市垂水区東舞子町18-11 )

参加費 : 500円

日々子育てするなかでの疑問、悩みなどQ&Aしながらアドバイスします。

今、子どもさんに何らかの問題があっても、なくても、安心して自信を持って、楽しく子育て出来るようにと思っています。

お子さんの年齢に制限はありません。もちろんお父さんの参加も歓迎です。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

℡ 075-644-8126 または 050-1035-4401

携帯 090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。

子育て(日常の接し方・不登校・ひきこもり・非行など)の悩み、疑問等ご相談ください。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

3月大阪母親教室

大阪で母親教室を開きます。

日 時  : 3月6日(木) 午後3:30~5:30

場 所  : 京橋周辺(詳しくは事前にお問い合わせください)

参加費 : 500円

日々子育てするなかでの疑問、悩みなどQ&Aしながらアドバイスします。

今、子どもさんに何らかの問題があっても、なくても、安心して自信を持って、楽しく子育て出来るようにと思っています。

お子さんの年齢に制限はありません。もちろんお父さんの参加も歓迎です。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

℡ 075-644-8126 または 050-1035-4401

携帯 090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。


子育て(日常の接し方・不登校・ひきこもり・非行など)の悩み、疑問等ご相談ください。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月26日

金谷氏今月のメッセージ 平成20年2月

(以下は分析家仲間の金谷氏のHPにある金谷氏の今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。)

 毎日テレビで毎週土曜日に放映されている「ナオミ知っとこ」と言う番組の中で「子供の味方」と言うコーナーがある。
内容は、4才から8才位までの子供が自分の出来ない事にチャレンジしたり、誰かにプレゼントしたりするのを、自分の力だけでやり遂げるという企画になっている。
自分の苦手なものを克服して行く姿を見ると、思わず手を握り締め「ガンバレ」と叫びたくなる。

 特に印象に残っているのは、昨年放映されたもので、跳び箱が飛べない小学一年生の男の子・三段が飛びたいと挑戦する。
オリンピック選手を育てたジムの先生にマンツーマンで教えてもらうが、中々飛べない。
涙を流しながら一生懸命挑戦し続ける姿に涙してしまった。朝からやり続け昼の休憩になり、お母さんが作った弁当を食べるのだが、蓋を開けたらその中にはなんと・・・・激励の文字をおかずとのりで書いていた。
思わず、すばらしい母親だと感動した。その弁当を食べた少年は午後から一段とがんばり、みごと三段を飛べることが出来ました。
 しかし、これはここでは終わらなかった。ここのトレーナーはオリンピック選手を育てた人である。
この機に4段に挑戦するとそれを軽々と飛んだ、自信を得た少年は5段へと・・これもまたクリアーし6段へと、小学校高学年でも難しい段数、少年は何度も挑戦しぎりぎりではあったが飛ぶことが出来た。
スタジオにいた人達もみな感動の涙で少年を称えた。
 子供は大人が考えるよりすばらしい能力を持っている。それを大人の勝手な判断で出来るわけがない・そんなことをしても無駄と子供の才能を潰してしまっていることが多い。
この番組を見るに付け子供はすばらしいと気付かされる。
 私のクライアントの子供さんも、理論で親の考えで育てるのではなく子供の才能を見抜き、その子供が表現するがままにやらせて見るという育て方をしている。
必要な物は与え続ける。その結果必ず子供さんは、その答えを見事に現す。
数多い中から勉強になったエピソードを一つ紹介します。
身体に問題をかかえその相談に来られた。
  「Tちゃん」相談に来ると同時に登園を渋り始めた。例のごとく指示は、「無理に登園しなくても良い」お母さんのそばで一緒に遊んでくださいと。
しばらくはお母さんと遊んでいましたが友達と遊べないことが辛くなり、園に行きたい・しかし行けない!!次に指示した事は、お母さんと一緒に登園する。これで元気よく登園出来るようになった。
でもこれでは園が困る。何とか引き離そうとしてくるのをじっとこらえ、それがだめだと言われるなら園をやめるとまで決心してこの方法をやり続けた所、一人でも行けるようになった。

私としては、でも少し疑問が残った。あまりにも早く一人立ちしていること。
それを見事に今年に入ってから「Tちゃん」が表現してくれました。ある夜寝る時にポツンと
「お母さん、僕が一生懸命ガンバッテ行っているの分ってる?」「僕が園に行ったらお母さんうれしいやろ!」衝撃的とも言えるこの発言に、お母さんは響きました。
私も衝撃でした。5才の子供は何も考えず親の苦労も分らず幼稚園に行きたくないとは何事だと、なさけない、甘えるなと親は言いたくなる。
しかし、子供は親の気持ちを汲んで一人ガンバッテいた。あらためて子供は子供なりに考えて生きているのだと思いました。
今は、「行きたくなければ行かなくていいよ」とお母さんが伝えたら、自分でいっぱいいっぱいになった時「休むわ」と言って休み、行きたいと思って行けば十分に楽しんで、有意義に過ごしている。
「Tちゃん」も今年は小学校一年生、学校見学に行き登校することにかわいい夢を描いているようです。

金谷精神療法研究所

インテグレーター 真理攫取(金谷章吉)

2008年02月27日

理論解説(自己愛パーソナリティー) その3

ナルシシスト(病的自己愛者)の特徴に、権力志向が強いことが挙げられる。

それは無力感の裏返しである。

無力な自分を補足するために、常に力を持っていないと不安になる。

ナルシシストは無力感をもち、それに怯えている人。

新生児のときからすでに、母子一体感の自己愛に傷つきがある。

この時期赤ちゃんは常に母親と一緒にいて、母親との一体感を味わい、母親を操れる万能感の中に浸っているのが正常である。

ところがこの時期に母と切り離される時間が多ければ多いほど、赤ちゃんは無力感のなかに埋没する。

それは、母が新生児のときからすでに、子どもに関心と愛情を向け、子どもの思いどおりに動かなかったということである。

これが人の最初にして、最大の自己愛の傷つきとなる。(ただし厳密にいうなら、胎児のときから傷ついている場合も多々ある)

だから、分離固体化の過程において、正常な自閉期は不可欠であるという。

(正常な自閉期とは、生後0~3ヶ月頃で、新たな子宮外環境の中、新生児は感覚・知覚・運動・自我が未分化なまま、絶対的一体感による万能感に浸っている時期)

少なくともフロイトのいう口唇期(1歳~1.5歳)には、常に母親と同じ空間にいて、寝ていても母の気配が感じられるようにする。

こうしたことがないと、自己愛が傷つき、後にこの人は、人を操ろうとする。

そして、人を操るためには権力(ステータス・肩書き)が必要となり、権力志向へ向かうのである。

ナルシシストの最大の病理は、他者を物化・道具化していること。

人を自分を褒めてくれる道具にし、必要がなくなれば人をゴミのようにポイッと捨ててしまう。

分析家や、健康な自己愛を持った人は、人間は人間であると規定する。

人間は、自分や他者を人間であると言いきれないところに、また病理がある。

分析を受けることは、人間でないものにされた人が、人間になること。

人間として唯一規定される場が分析場面である。

(インテグレーター養成講座、自己愛論Ⅲ《自己愛パーソナリティー》の一部より)


母親教室、分析理論講座、インテグレーター養成講座の詳しい内容はこちらをごらんくさい。

<母親教室のご案内は>こちらをクリックして下さい。

分析理論講座の詳しい開催日程はこちらです

インテグレータ養成講座の詳しい開催日程はこちらです



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月28日

3月福岡出張セラピー・教室の日程

毎月1回、福岡出張セラピーを行っています。

3月の福岡出張セラピーの日程は、 12日(水)、13日(木)、14日(金)です。

福岡近郊で分析を希望される方、おられましたらご連絡ください。

遠方への出張であるため、福岡でのクライアントの方には分析料プラス2000円の交通費の負担をお願いしています。

ひきこもり等により、外出が困難な場合は、お宅へ伺うことも可能です。

母親教室を福岡でも開催しています。

子育ての悩み・疑問に答え、安心して子育てできるようアドバイスします。

今実際に子どもさんが不登校であったり、ひきこもり、非行などの問題がある方、特に問題はないが、自信がない、迷う、どう対応すればいいかわからない方。

また、子育てに限らず、生きていくうえでの、悩み・迷い・疑問などの相談や質問を一緒に考え、分析の立場からアドバイスしていきます。

年齢・性別等制限はありません。

3月は、12日(水)午前11時~午後1時、地下鉄福岡天神近くで開催します。

参加希望の方、詳しいことは電話・メール等でお問い合わせください。

教室の参加費は、500円です。

各講座(分析理論講座、インテグレーター養成講座)は、一人からでも開きます。

こちちらも受講希望される方は、ご連絡ください。

ご希望の方、興味・関心のある方、お問い合わせください。
電話 050-1035-4401
携帯 090-7357-4540
お問い合わせはこちらまで
メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

2008年02月29日

分析家の独り言 80 (分析は知ること)

クライアントは分析が進み、自分を知ると、あたらためて自分の欠損の大きさに驚く。

ここまで世話されず、放って置かれたとは思ってもいなかったなどと。

一つには本来人間の心が育つ養育法とはどういうものかを、分析を通して、また理論的に知っていくことによる。

それと照らし合わせたら、自分がいかにそこからかけ離れているかを知る。

クライアントは「こんなことなら知らなければ良かった」、「ここまで自分がひどいとは思わなかった」、「何で私を目覚めさせたんですか」と言う。

でも、知らないよりはやっぱり知って良かった、という結論にいたる。

知らないまま、生きにくさを感じ、わけのわからないまま生きているよりは、辛くても見て知って良かったと言われる。

そして、まだまだ解決していかなければいけないことがたくさんあることに気付き、先が長いと嘆く。

それでも分析を受けるまでは、その先が長いことさえわからなかった自分がいたのだ。

私も分析を自分が受けて、無知であることの恐ろしさを痛感した。

分析には知ることの喜びがある(知的享楽)。

それを喜びと感じられる人が、長い分析に耐えて幸せを勝ち取っていくと私は思う。


うつ、各種神経症、恐怖症、依存症等ご相談ください。

ラカン精神科学研究所サービス一覧(内容)[pdf形式]
ラカン精神科学研究所サービス一覧(時間・料金など)[pdf形式]



ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

About 2008年02月

2008年02月にブログ「天海有輝のセラピー日記(ラカン精神科学研究所)」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2008年01月です。

次のアーカイブは2008年03月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34