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分析家の独り言 77 (メール交換)

<20歳代女性 漠然とした不安>

 個人が特定されるような詳しい情報は載せられないため、わかりにくい部分があるかと思いますが、あるクライアントとのメールでのやり取りを、クライアントの了解を得た上で掲載しています。

<クライアントからのメール>
先日、母から「ここを受けなさい」と強く言われていた、とある会社の就職試験について「私はその会社には行きたくないから、受けない」と母に正直な自分の気持ちを告げてみました。意外なことに、母はあっさりと納得してくれました。
それだけのことなんですが、ずいぶん気持ちが軽くなりました。
それも天海さんのおかげだと思います。ありがとうございます。8月にまたお会いできるのを楽しみにしています。

<クライアントからのメール>
こんにちは。昨日、両親に、今までずっと死にたかったこと、その理由など含めて、全部話しました。母は、「あんたが死んだらお母さんも死ぬ」と言ってくれ、弟たちより自由にさせてやれなかったことを私に謝って、抱きしめてくれました。
他にもいろいろな話をししました。就職に関しても、好きなようにしていい、待ってくれると言い、ただ、学校にはきちんと行き修士論文を書いて卒業すること、二度と死にたいなどと思わないこと、二つのことを約束しました。ずっと埋まらなかった心の隙間が、やっと満たされたように思いました。
天海さんが、力をかしてくださったおかげだと思います。ありがとうございました。

<私が送ったメール>
良かったですね。よく話しをされましたね。まず その一歩がなかなか出ないのですが。素晴らしい。やはり 勇気をもって自分の意思を伝えることですね。
言うことの大切さを、あなたのお蔭であらためて教えられ、確認できました。 天海

<クライアントからのメール>
ありがとうございます。本当に言ってみて良かったです。母に思いを伝えることができたのは、きっと、分析を受けるなかで、その必要性に気付くことができたからです。
分析を受けなかったら、ただ漠然と死にたいと思い続けているだけだったかもしれません。母に思いを伝えることが、解決への第一歩だなんて、きっと思い至らなかったと思います。
今、私は「やっと生まれることができた」という気分です。それは生物的な意味での生ではなく、私のために私らしく生きる人生のスタートラインに立った、という感じです。
その位置に立てたことが本当に嬉しくてたまりません。天海さんに心から感謝しています。と同時に、分析を受けようと決めた自分、分析を受けていろんなことを考えた自分、母に気持ちを伝えた自分のことも褒めてあげたいです。
ともあれ本当にありがとうございました。

<私が送ったメール>
全ては あなたが考えて行動した結果です。ご自分を誉めてあげてください。私も誉めます。勇気をもって言ったあなたは素晴らしい。
あなたの今から未来は無限に開かれています。真っ白なキャンパスに あなたの好きな絵を描きましょう。 天海


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2008年02月22日 00:15に投稿されたエントリーのページです。

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