« 分析家の独り言 77 (メール交換) | メイン | 分析家の独り言 79 (この国は犬の国、人間らしく生きる) »

分析家の独り言 78 (自己決定能力)

母親教室に参加された方が、私の「ブログやホームページを読んでます」といわれた。

「今日も、ここに来る前に、分析家の独り言の1~76まで全部読んできました」とか、

「毎日3回は読んでます」という。

それはそれは、熱心に読んでもらっているんだと、びっくりするやら、感心するやら。

これは心して書かなければいけないと思った。

「自己決定能力をつけるとはどういうことか?」質問された。

自分で自分のことを決める、判断する、これは当然のこと、簡単なことのようだが、案外できないで人は悩む。

例えば離婚問題に悩み、分析を受けにこられる。

語りながら、心に整理をつけ、クライアント自身が離婚を決めて、実行していく。

一人で考えていても、思考が堂々巡りし、決まらない。

しかし、分析において語っていくと、自分の欲望は見えてくる。

どうしたいのか、そのことをどう意味付けるのか。

そして自分の人生は自分で決め、自分の足で歩くようになる。

それまでは、他者の価値観や考えで生きてきたこと、世間体を気にしていたことに気付く。

それは他者が主で、自分がないことでもある。

私たち分析家はクライアントに離婚しなさいとか、してはいけませんとはいわない。

分析家に言われて離婚したのでは、これまで親のいうように生きてきたことと変わらない。

そうではなく、自分のことを自分で決めらるようになることが大事である。

そこに主体が明らかになる。

ほとんどの人が、子ども時代から親の言うことをきかされ、自分の主体性を大事にされてきてはいない。

二十歳になったからといって、急に今日から大人だから、主体性を持って自分のことは自分で決まられるようになるものでもない。

また自分で決めたことは、自分で責任がとれ、人のせいにしない。

それを真に大人と言うのではないか。


交通費負担で、出張セラピー・各理論講座・母親教室(子育てに関するQ&A)をしています。

ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

About

2008年02月23日 00:10に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「分析家の独り言 77 (メール交換)」です。

次の投稿は「分析家の独り言 79 (この国は犬の国、人間らしく生きる)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34