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理論解説(自己愛パーソナリティー) その3

ナルシシスト(病的自己愛者)の特徴に、権力志向が強いことが挙げられる。

それは無力感の裏返しである。

無力な自分を補足するために、常に力を持っていないと不安になる。

ナルシシストは無力感をもち、それに怯えている人。

新生児のときからすでに、母子一体感の自己愛に傷つきがある。

この時期赤ちゃんは常に母親と一緒にいて、母親との一体感を味わい、母親を操れる万能感の中に浸っているのが正常である。

ところがこの時期に母と切り離される時間が多ければ多いほど、赤ちゃんは無力感のなかに埋没する。

それは、母が新生児のときからすでに、子どもに関心と愛情を向け、子どもの思いどおりに動かなかったということである。

これが人の最初にして、最大の自己愛の傷つきとなる。(ただし厳密にいうなら、胎児のときから傷ついている場合も多々ある)

だから、分離固体化の過程において、正常な自閉期は不可欠であるという。

(正常な自閉期とは、生後0~3ヶ月頃で、新たな子宮外環境の中、新生児は感覚・知覚・運動・自我が未分化なまま、絶対的一体感による万能感に浸っている時期)

少なくともフロイトのいう口唇期(1歳~1.5歳)には、常に母親と同じ空間にいて、寝ていても母の気配が感じられるようにする。

こうしたことがないと、自己愛が傷つき、後にこの人は、人を操ろうとする。

そして、人を操るためには権力(ステータス・肩書き)が必要となり、権力志向へ向かうのである。

ナルシシストの最大の病理は、他者を物化・道具化していること。

人を自分を褒めてくれる道具にし、必要がなくなれば人をゴミのようにポイッと捨ててしまう。

分析家や、健康な自己愛を持った人は、人間は人間であると規定する。

人間は、自分や他者を人間であると言いきれないところに、また病理がある。

分析を受けることは、人間でないものにされた人が、人間になること。

人間として唯一規定される場が分析場面である。

(インテグレーター養成講座、自己愛論Ⅲ《自己愛パーソナリティー》の一部より)


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2008年02月27日 23:17に投稿されたエントリーのページです。

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