
奈良美智という画家をご存知だろうか。
あるクライアントが奈良氏が描いた女の子の顔の絵を見て、「自分は昔この目をしていた」という。
意志が強く、挑戦的な目、孤独だけれど人の助けなどいらないと言っていそうな口元。
そして思い出したという、5、6歳の頃の私は幸せだったと。
天真爛漫でやりたい放題。
保育園を脱走して、自然の中で時間を忘れて、夢中で遊んだ。
親に怒られる恐さより、遊ぶ楽しさの方が勝っていた、と。
子どもさんのことが落ち着き、もう心配なくなり、自分でもこのことはもう区切りがついたという、私もそう思う。
そうしたとき、自分が幸せだった頃があったことを思い出した彼女。
これまで、「戻りたい時代があるか?」と聞かれたら、「戻りたくない」と答えたが、今なら「5、6歳の頃に戻りたい」と言える。
戻りたいと思える時代があることは幸せなことである。
一区切りついたところで、そういうことを思い出すというのも象徴的である。
親にあれこれ言われ続け、いがめられ、強制され、鋳型にはめられたが、そもそも自分とはどういう人間だったのか。
本当の自分とは何がやりたかったのか、そのもともとの自分をたどってみたくなったという。
子どもをどう育てるのが正しいかを知り実行して自信を取り戻した。
そして、人は間違う、そのことが肯定できるようになったとも。
子どもの問題に悩み、オールOKしたが、オールOKは子どもに限らす、それをした自分にそれ以上のものを教えてくれたと言う。
彼女のこの言葉は素晴らしい。
子育て(日常の接し方・不登校・ひきこもり・非行など)の悩み、疑問等ご相談ください。