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分析家の独り言 106 (2006.10 ひきこもりの青年父親を撲殺)

少し前の事件ではあるが、2006年10月5日以下のような事件があった。

【勝手に部屋開けられ立腹、引きこもりが父親撲殺-大阪】

5日午後1時35分ごろ、大阪市西淀川区柏里の無職栄正雄さん(56)方で、
正雄さんがトイレで頭から血を流して倒れているのを長女が見つけ、119番した。

大阪府警西淀川署員が駆け付けたところ、二男の無職幸次郎容疑者(20)が
父親を殴ったと認めたため、殺人未遂容疑で逮捕した。
正雄さんは搬送先の病院で死亡。同署は容疑を殺人に切り替え、調べている。

同容疑者は約6年間、自分の部屋に引きこもっていたといい、
「勝手に部屋に入られ、見ていたテレビを邪魔されて腹が立った」と供述している。

セラピー日記、分析家の独り言 105 (子どもの自我を育むために)を裏付ける記事である。

ひきこもる、ひきこもらないに関わらず、子どもの了解を得ずに部屋に入ってはいけない。

息子と父親は特に刀と刀がぶつかるがごとく殺し合いとなる(エディプス理論)。

おそらく中学から不登校になり、そのままひきこもっていったのだろうが、その6年間を、また不登校になるまでの14年間をどう過ごしたのだろう。

親の対応や本人の気付きで、自我を育み、社会の中で自分を発揮できるようにもなれるのに、こういう事件を聞くたびに残念に思う。

クライアントの中にも、不登校したかったがそれを許す親ではなかったので出来なったという人達がいる。

自己愛の欠損、自信・自己肯定感のなさが目立つ。

健康な自己愛を持ち、ほどほどの自信と、自己肯定感を持てるために「オールOK」するのである。

本来は子ども時代に親の対応によってそれらを獲得するのだが、それがなかったために、大人になってから分析の中でそれらをつくっていく。

子どもの場合は、親が「オールOK」することで、遅ればせながらも獲得していける。

その対応法を親御さんに伝えるのも分析の仕事となる。


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2008年05月26日 08:25に投稿されたエントリーのページです。

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