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分析家の独り言 107 (非行の子どもにどこまでオールOKするか)

子どもの非行に悩んだあるクライアントFさん、母親教室に通い、分析を受けた。

当時子どもの非行が大変で、出口の見えない迷路に入ったようで、どうにもならなくてFさんは死さえも考えていた。

あるときの分析の帰り、玄関まで送ったときFさんに、私がかけた言葉あった。

「オールOKは、子どもが満足してこんな自分に親はここまでしてくれた、申し訳ない。ここまでしてもらったらもういいと子どもが言うまでです。」と。

Fさんは、「その言葉が天から降ってきた」という。

これまでは、どこまでやったらいいのか、終わりが見えなかった。

しかし、子どもから「もういい、ありがとう」と、向こうが幕をおろすまでオールOKすればいいと思ったという。

そのときが迎えられたら、そこで死んでも意味がある、生きる意味もある、その日まで生き抜こうと思ったと。

それまでは、死にたいだった、それが生きように変わった。

確かにそのことを言った覚えはあるが、それがFさんにそこまで響いたとは思わなかった。

どのタイミングで、どういう言葉をかけるか、緻密に計算したわけでもない。

しかし、私が発したこの言葉が、Fさんに覚悟を決めてオールOKすると決めさせたようだ。


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2008年05月28日 22:13に投稿されたエントリーのページです。

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