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理論解説(他者の欲望で生きる)

クライアントがよく言う。

「家族のため、好きな人のためになら頑張れる」と。

自分のためではなく、自分以外の他者のためにやるというのだ。

また、ある若い女性は、「好きな人ができたらやせられる」と言う。

これらは他者の欲望にあわせて生きる構造である。

対象化された自己、相手の自分に向けた理想イメージに、自分が同一化する。

これは全く自分に主体性がない。

主体は相手であり、自分とはまるでゾンビ(死体)である。

いわゆる「良い子」はこの構造である。

自分を出さず、母の親の欲望に合わせて生きる。

わがままを言わず、反抗期もない。

発達上、非常に危険であるが、これが世間で言う良い子。

それが主体(しゅたい)を奪われた死体(したい)。

私の欲望は母の欲望である。

多数の他者の、自分へのイメージに合わせるる人を=八方美人という。

皆に好かれたい人。

これも非常に疲れる。

その人、その人で自分を変えて合わせるのだから大変だろう。

あるクライアントは、自分は自分を生きていいと思えるようになったという。


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2008年05月31日 17:32に投稿されたエントリーのページです。

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