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2008年6月 アーカイブ

2008年6月 1日

分析家の独り言 108 (船場吉兆に見る精神の未発達)

食の安全が揺らぐ中、今回の船場吉兆廃業。

後から、後からいろんなことが出てくる。

例えば・・・

以下(MSN産経ニュースより引用)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080528/crm0805282218046-n1.htm

暮れも押し迫った12月29日深夜、船場吉兆本店の大座敷は、異様な雰囲気に包まれていた。
大音量の有線放送が夜気を震わせる。
パチンコ店でおなじみの「軍艦マーチ」だ。
調理用の白衣を着た従業員が一心不乱に盛り付けにあたる。
「さっさとやれ」「間に合わんぞ」。
社長の湯木正徳(74)が怒鳴り声を上げる。
毎年、大みそかまで行われる社員総出のおせち作りの風景だ。
売り上げの多くを占める物販部門の中でもおせちは主力中の主力。
船場は限界を超える注文を受け、ぶっ通しの徹夜作業で帳尻を合わせていたという。
人よりカネとモノが最優先-。
それが船場吉兆の経営方針だったと、元調理人が打ち明ける。

湯木正徳前社長(74)が料理を捨てようとした調理人に、「何を捨ててるんや。
もったいない、それは置いとけ」と声を荒げる場面を見たことも。

女将と弁護士が並び、女将が「今日で廃業になりました。
再開後頑張ってくれたけど力及ばず申し訳ありません」と謝罪。
女将の説明は約10分
弁護士が退職時の手続きを書いた紙を配った。
退職金などの説明もなく、再就職について女将から話は一切なかった。 

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などなど・・・

どこまでも人間らしいあたたかみが感じられない。

これは精神の発達からいえば、生後数ヶ月頃の状態。

まだ対象(子どもにとっては母親)が部分対象でしかなく、全体対象に至らない状態。

乳児にとっては「母」は「乳房」でしかない時代のこと。

女将はじめ船場吉兆の経営陣たちは、生後数ヶ月の精神状態で止まっている。

人を全体的に見ることが出来れば、料理の残り物を使いまわしされたらどんな気がするだろうか、と思うだろう。

軍艦マーチをかけられ、怒鳴り声のなか、限界を超える注文をぶっ通しの徹夜作業で従業員に働かせることがあるだろうか。

いきなり廃業を告げられた従業員の今後を心配する気持ちもない。

人間を部分対象としか見られないために、他者を部分的に利用する。

自分がもし相手の立場であったなら・・・という立場にたてない赤ちゃん。

そんな人達が経営した会社は、つぶれるしかなかった。

心が成長していないということが、いかに悲しく、恐ろしいことかを痛感させられる。


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2008年6月 3日

分析家の独り言 109 (分析理論講座から)

一昨日日曜日、分析理論講座を開いた。

ホームページを見て連絡をしてきた、教育学部の学生さん。

大学でラカンを学び、将来は非行少年に関わりたいという。

ラカンは難しい、ラカンはわからんとよく聞く。

日本では精神分析自体がまだよく知られていない上に、ラカンは哲学として読まれることが多いとも聞いた。

学生さんはラカンについて基礎知識はもっておられるものの、精神分析をまだよく知らないということで、まず分析の理論を学んでもらうことにした。

テキストにそって解説を加えながら、実際に私がこれまで関わってきた非行問題の症例等を入れつつ、「オールOK!子育て法」にも触れた。

熱心に興味をもって聴いて、質問もされた。

これから教師の道に進み、非行問題に関わるにしても、将来結婚し自分の子どもを育てる上でも知っておいて欲しいことがたくさんある。

それらを念頭に置きながら、2時間半話した。

とりあえずどういうものかと思い、来てみたということだったが、また続けて学びたいということだった。

彼が言った、「何か事が起こってから対応するのではなく、起こらないために何かをすることはできないのか」と。

私も同感である。

予防医学があるように、精神の病に陥らないように予防すること、、子どもの問題行動がおこらないような子育て、関わり方(オールOK)が世間一般に広まることを望む。

パソコンで検索し当研究所に連絡して、実際に来られることになったが、できればこういう若い方にもっと興味をもってもらいたいと思う。

昨今様々な悲惨な事件が起こる中、非行や子ども、また自分のために学ぶことは大事。

学校だけでは学べないことが、この世にはたくさんある。


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2008年6月 5日

滋賀 6月インテグレーター養成講座

下記のようにインテグレーター養成講座を開きます。

日時 : 6月16日(木) 10:00~13:30
 
場所 : ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市蓮池町)

料金 : 10000円

興味・関心のある方、お問い合わせください。

℡ 077-500-0479 携帯電話090-7357-4540
メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。 


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福岡  6月母親教室の日程

6月24(火)、25(水)、26(木)の3日間福岡での出張セラピー中、福岡で母親教室を開きます。

日 時 : 6月25日(金)の午前10時30分~12時30分まで

場 所 : 地下鉄天神駅近く(詳しくはお問い合わせください)

参加費 : 1000円

不登校、ひきこもり、非行でお悩みの方、その他日常子育てする中での疑問、迷い、悩みなど何でもQ&A方式で行います。

日時が合わない方、ご相談ください。2名以上のグループであれば、別途母親教室を開きます。

参加希望の方は、電話かメールにて連絡してください。

インテグレーター養成講座は、26日午前10時より開催します。

分析理論講座も希望により開催いたします。 

興味・関心のある方、詳しくは電話かメールにてお問い合わせください。

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分析家の独り言 110 (非行も甘え)

非行をしていたときには、部屋の電気、エアコン、音楽、テレビなどは自分がいてもいなくてもつけっ放し。

シャワーやお風呂も、朝といわず昼といわず夜といわず、入りたいときに入り、好き放題していた。

それが、親がオールOKして、すっかり非行から抜け出し、家庭を持つまでになった。

真面目に仕事もし、家族を養っている。

ゆくゆくは家を買いたいと、貯金もしているという。

現実に足をつけて暮らし、金銭感覚も普通以上にシビア。

お風呂の残り湯を取っておいて、トイレを流す水に使うなどの節約生活。

親から多額のお金をむしりとっていっていた子が・・・ 変わればかわるものである。

今では外出するとき、電気は消したか、ガスは大丈夫か、鍵は閉めたかと神経質なくらい確認するという。

もし火事でも出したら、親にも迷惑をかけ、えらいこになると思うと心配だと。

その母親が、「あんた、非行してたとき、部屋の電気も、エアコンもつけっ放しだったやん」というと、

「それは甘えや」と息子さんが言ったという。

ほぉ~、なるほど。

どんなにいきがっていても、甘えていたと。

親への文句が言えず、言っても通じず、行動で反抗し訴えるしかなかったが、それでも親に甘えていた。

やはり子どもを理解し、受け入れること、甘えも全て、そうあらためて思う元非行少年の言葉だった。


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2008年6月 8日

分析家の独り言 111 (無意識のメッセージを読み書き換える)

私たちの無意識には、様々な言語が書き込まれている。

あるクライアントは、「人の中に入っていかないのはだめ」というメッセージを子どもの頃から言われた。

ところが人が苦手で、人と関わりにくい。

それでも、「人の中に入っていかないのはだめ」というメッセージが無意識に回るため、会合や飲み会、食事会などで人の輪に入っていない自分を責めていた。

人に合えば、何か言わなければ・・・と焦るが、うまく話せずまた自分を責める。

人の中に入っていかなければいけないが入っていけない、話さなければいけないが話せない、そのことに葛藤し落ち込む。

分析で養育史を語り、そのメッセージを再認識し、その言葉を再び検討してみる。

その言葉自体が正しいのか。

それを言った親自身が人の中に入りにくく、それをクライアントに求めた。

親が出来ていないにも関わらずである。

今は、話かけられれば話すが、無理に話しかけなければいけないと思わなくなったという。

以前のように自分を責め、ダメ出ししなくなったので楽になったと。

この先分析の中で、いろいろなメッセージを思い出し、同じように現実吟味していく。

そしてクライアントが気づかなかった心の傷を癒しつつ、もう一度人との交流や信頼、愛着といったものを学習し、自己愛を育てていくなどしていくと、自然人が苦手でなくなる。

気がつけば、○○でなければならないという考えがなくなり、自分も他者も否定せず、自然に人と交流できている自分になっている。

このクライアントの場合は他者はOKだが、自分はNOな存在であった。

4パターンあり、自分も他者もNO(な存在である)
          自分はOK,他者はNO
          自分はNO,他者はOK
          自分も他者もOK

さあ、あなたはどれだろうか。

もちろん分析は、最終的に自分も他者もOKな存在をめざす。


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2008年6月12日

分析家の独り言 112 (秋葉原通り魔事件)

また凄惨な事件が起きた。

加藤容疑者についていろいろな情報が出てきた。

私が最初にこの報道を聞いて思ったのは、会社にいって作業着であるつなぎがなかった、それをみて加藤容疑者は、「やめろってか」と思いキレたとのこと。

よほど加藤容疑者は、これまで排除されてきた人なのだろう。

例えば同じように、作業服であるつなぎがなかったとする。

しかし100人が100人、加藤容疑者と同じことを思わない。

そこにその人独特の意味の付け方が在る。

ラカンは、人は意味の病に陥っているという。

「やめろってか」という意味の付け方、誰もそんなことはいっていない。

たまたま誰かが移動させたのかもしれない、事情はわからないが。

「やめろってか」と思うということは、彼がこれまで生きてく間に、そう思う、そう意味つける心の構造を作ってきたということ。

冷静に対応するなら、会社の人に自分のつなぎがないが知らないか、聞けばいい事。

ここにその人のコンプレックスがあらわれる。

自分を否定されず、排除されず、人と良好な関係を築いてきた人なら、彼のような意味の付け方はしないだろう。

人や自分への信頼をもてるかどうか、それがキレる程度にも影響するだろう。

キレて無差別に人を殺傷するのか、家庭内で暴れるのか、物にあたるか、友人に愚痴るか、スポーツなどで発散するのか・・・などなど。

残念ながら彼には愚痴れる友人や彼女もいなかったようで、孤立感をもっていたのだろう。

加藤容疑者は事件を実際に起こしてしまったが、その手前にいる人達もいるだろう。

どうか思いとどまって、行動化しないで欲しい。

攻撃性をこういう形で出しても、本当の解決にはならない。


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2008年6月14日

京都 7月分析理論講座

分析理論講座を下記のように開きます。

日 時 : 7月9日(水) 13:30~16:00

場 所 : 京都駅周辺(詳しいことは電話等にてお問い合わせください)

料 金 : 3000円 (別途テキスト代1500円)


興味・関心のある方、参加希望の方は下記へお問い合わせください。

℡ 077-500-0479 携帯℡ 090-7357-4540

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京都 7月母親教室の日程

下記の通り京都母親教室をひらきます。

日 時 : 7月10日(木)AM10:30~12:30

場 所 : 京都駅周辺 (詳しくはお問い合わせください)

参加費 : 1000円

日々子育てするなかでの疑問、悩みなどQ&Aしながらアドバイスします。

今、子どもさんに何らかの問題があっても、なくても、安心して自信を持って、楽しく子育て出来るようにと願いつつ、この教室を毎月開いています。

オールOK子育て法に基づき、どう対応すればいいか、なぜそうなのかを納得いくように説明します。

お子さんの年齢に制限はありません。もちろんお父さんの参加も歓迎です。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

℡ 077-500-0479

携帯 090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。


子育て(日常の接し方・不登校・ひきこもり・非行など)の悩み、疑問等ご相談ください。

交通費負担で、主張セラピー・各理論講座・母親教室(子育てに関するQ&A)をしています。


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京都 6月母親教室にて

6月12日京都駅近くで母親教室を開いた。

その中での話、不登校の子どもさんが、「することがない」と言って泣くという。

お母さんは、思いつくことを並べ、「本を読めば」、「ゲームは?」「計算ドリルしたいっていってたのは?・・・」と言う。

しかし、子どもはどれも「あきた」と言う。

「それは、お母さんと一緒に何かしたいということでしょう」と私は言った。

本を読んでも、ゲームをしても何をしても、一人ではつまらない。

誰か(お母さん)と一緒にするから楽しいし、あきない。

また、不登校とは0歳~1.5歳の何をするにも母親と一緒であるべき時期にもどったのだから、24時間体制で寝るも、食べるも、遊ぶも、お風呂も全部母と共にすること。

これが育てなおしである。

大事なのは共生、共感、共有。

母と共に生き、感じ、同じ時・事を共有すること。

「何でも声かけて、子どもさんと一緒にしてください」と言った。

「それが出来ないんです」と言われる。

自分の子ども時代、そういう経験がなく、母にかまってもらった体験がないと、子どもにかかわることが苦痛となり、どう関わっていいかわからない。

それでも何とか努力し、子どものためと少しずつでもしていくと、だんだん出来るようになる。

そして、母親である自分と一緒に遊んだりしながら、楽しそうに嬉しそうにしている我が子の顔を見て、それを我が喜びとできたとき、自分を理想的に育てなおしたことになる。

2008年6月15日

分析家の独り言 113 (食事のときはテレビを消して)

家庭において、食事のときはテレビを消しましょう、という。

それは、家族団欒を大事にして欲しいからである。

家族ほど一緒にご飯を食べる人の集まりはない。

どんなに親しくても、一緒に住まない限り毎日食事を共にすることはまずないだろう。

だからこそ、家族としての食事の時間をどう過ごすかは大事。

子どもたちは、今日一日あったことを、我先にと話す。

「私が先」「いや僕が先」と。

そこでああでもない、こうでもないと家族が楽しく会話しながら食事をする。

そこにテレビは邪魔である。

子どもたちだけでなく、お父さんやお母さんも、仕事で、家庭・地域などであったことを話す。

あるクライアントの家庭でテレビを消したという。

クライアントは、子どものことをよく知ろうと思ったと。

ところがクライアント自身、家族団欒を経験していないため、何を話していいのかわからない。

しゃべることがないから考えたのが、質問すること(クライアントは子どもを質問攻めしたという)

そうしたら、子どもが機嫌よく答え、嬉しそうな顔をする。

子どもは質問をされること=自分への関心を向けられたことと感じたのだろう。

そろそろ質問するネタがつきてきたというが、これまで見ても見なくてもついていたテレビが食事時消えたという。

素晴らしい。よくやられた、お見事!


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2008年6月17日

精神分析家による秋葉原通り魔事件分析

<秋葉原通り魔事件>

 又しても、日本の家庭崩壊と社会の病理が生み出した、凄惨な通り魔事件が起きた。

 私は瞬時にあの大阪の死刑となった「宅間」を憶い出し、彼の再来だと思った(附属池田小事件)。あの無差別性は「社会と人間の不条理」を世に現して、宅間の殺人動機と同一であると確信した。すると、正にあの6月8日は宅間の事件日だった。

 とまれ、加藤も、あの記者会見で判る通りの夫婦の許に育てられ、あのサイトに書き込まれた彼の文面からも判るように、「主体性の奪取」による、彼の主体性の抹消こそ、彼の動機のすべてである。あの夫婦、彼の両親の関係は、週間ポストの見出しにあるように、テレビを見ていた人誰もが抱いた印象を見事こう表現していた『倒れた妻をまるで荷物のように抱えた父親』と。そして、その前に夫は、妻が泣き崩れているのに、一瞥もくれず、自分の荷物だけを先に家に入れていた。

 ただ子供を自らの自己愛の満足のために操り、主体性を奪い取りそして「見捨てた」。「中学になった頃には親の力が足りなくなって捨てられた」と彼は書いている。

 夫婦の自己愛の道具にしたことと、見捨てられたことで、彼の心は壊れた。

 あとは、親とそれへの憎しみを投影して、社会と人々に復讐することだけの主体が作りだした、「独占」行為しかなくなった。そうして選ばれたのが「ワイドショウの独占」だった。事件を起す、それも飛び切りセンセーショナルなもので、それは「無差別殺人」しかなかった。

 彼はこうして、日本の家庭崩壊した現状を先鋭的に示したのである。これは警告ではない、精神病理が現象化し始めた、パンデミックなのだということをわれわれは知るべきである。


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2008年6月19日

滋賀 6月インテグレーター養成講座

下記のようにインテグレーター養成講座を開きます。

日時 : 6月23日(月) 11:00~14:30
 
場所 : ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市蓮池町)

料金 : 10000円

興味・関心のある方、お問い合わせください。

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分析家の独り言 114 (オールOK! 子どもは親のコピー)

例えば、子どもが非行で走り回っているときには、頭が噴火し続けていて、誰の言うことも入らないという(元非行少年の表現)。

その状態でも、親は「あれしたらだめ」「これしないとだめ」と言う。

そんなことを言って聞くわけもなく、なんの役にも立たない。

そ頭の噴火は、怒りか、不満か、虚しさか。

そこで噴火している頭を少しでもさまさせるために「オールOK」する。

「オールOK」によって怒りを和らげ、不満・虚しさを埋める、すると、噴火が少しずつ治まりだし、話が出来るようになる。

そして非行は終わる。

しかしあるクライアントが言った、「それだけで終わっていたら根本的な解決にまでは行かなかっただろう」と。

非行が治まった今も「オールOK」し、子どもの言葉を受け取り続けている。

なぜそうなったのか、親が分析理論を学びながら、発達論等を頭に入れつつ、また子どもと日々話をしている。

そうすることによって、子どももいやでも自分と向き合うしかなくなり、そこで、自分が見えてくると。

今子どもはどう生きていくかを模索しているようで、やっと安心して見ていられるのだそうだ。

子どもを縛りつけ、拒否し続けた、それに反発して子どもは外の世界に飛んでいった。

子ども自身が、なぜ飛んで行ったかの地点に立って、自分を見つめている。

その母であるクライアントも、子どもの頃から親にいろんな言葉で縛られ、それが嫌で社会適応してはいたが、飛び回った人だった。

現象はちがっても、結局親子で同じ事をしている。

ああ、やはり子は親のコピーというが、その通りだなと思う。

クライアントは、自分を縛っているものが何なのか、それを見ていく覚悟をした。

この縛りのために行き辛かったこと、他人と関わることを避けてきたことに気付き始めた。

子どもに何か問題が起きたとき、子どもを責めたりしかったりするが、実は親自身の問題を映し出しているのではないか。


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2008年6月21日

京都南区人づくりネットワーク

人づくり21世紀委員会 20年度の活動方針より

人づくり21世紀委員会は、今年11年目を迎える。

今、多くの困難な課題が山積しているが、親として、子どもが小さい頃から子どもとの信頼関係を築き、子どもが将来こういった危険にさらされないような環境つくりが何よりも必要である。

まさに『人づくり21世紀委員会』は、地域、学校、企業、行政、幅広いネットワークでそういった環境整備をしていくところだと感じている。

そこで、今年度人づくり21世紀委員会は「子どもに優しい大人の取り組みしてますか?」をキャッチコピーに、私たち人づくり21世紀委員会が推進役となり、子育てモデル都市京都を築きましょう。

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以上のような考えのもと、南区人づくりネットワーク実行委員会が6月17日(火)の夜、陶化中学で開かれ、参加した。

今年度の活動は、昨年に引き続き、南区にある市立中学5校で、「いきいき(ふれあい)トーク」を実施する。

地域の大人と、中学生が体育館で生徒数名、大人2~3名のグループに分かれ、話をするというもの。

学校によって話し合うテーマが決められることもあるし、フリートークの場合もある。

生の中学生に触れ、どんなことに興味を持ち、どんなことを考えているのかを聞いてみたいと思い私も参加している。

私は南区しか知らないので、こんなものと思っていたが、京都市の中でも南区は熱心な大人が多く、他の区から見にこられることもあるそうだ。

地域中で子どもを見守り育てていく、地域の人の力を子どものためにどう生かすかを考えている。

地域の側からも盛り上がる主体性を持とうと、学校も地域によって支えられているといわれる。

今はもう薄れていった、昔あった地域の関わり、あり方を考えている。

滋賀県大津市に引越し、京都市の住人ではなくなったが、今年もまたできる限り参加いていこうと思う。

委員会の後は、いつものように場所を変えて懇親会がひらかれる。

いわゆる飲み会である。

そこでのなにげない話にまた花が咲く。

興味のある方、参加ください。

連絡・問い合わせ先
人づくり21世紀委員会事務局
京都市教育委員会生涯学習部 首席教育主事 古田義久氏
   ℡ 075-0251-0470   Fax 075-251-0449

または、ラカン精神科学研究所 天海有輝(宣照真理)
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2008年6月22日

分析家の独り言 115 (妊娠協定を結んだ米女子生徒)

YAHOO!ニュースに <妊娠協定>米グロスターで女子高生17人 一緒に子育ても という記事があった
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000038-mai-int

米東部マサチューセッツ州の人口約3万人の漁師町グロスターで、同じ高校に通う女子生徒少なくとも17人が一緒に妊娠、出産する「妊娠協定」を結び、実際に妊娠した。米メディアが伝えた。夏休みが始まるころには出産する予定で、一緒に子育てをすることも約束しているという。

17人は全員が16歳以下で、父親の一人は24歳のホームレスの男性だったという。

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彼女たちの中に「家庭」という概念がない。

最初から結婚し、家庭を築くという考えがない。

ただ産みたいだけ、ということは彼女らの家庭が崩壊しているということだと思った。

案の定、記事を読みすすめていくと、漁業がすたれており、学校関係者は「家庭が崩壊し、多くの若者が方向性もなく育っている」とあった。

また、「(子供が生まれれば)自分を無条件に愛してくれる相手ができると興奮していた」という。

いかに愛情に飢えているかがうかがえる。

本来は母親が生まれた子どもを無条件に愛するのだが、彼女たちは子どもを産めば、その子どもが自分を愛してくれると思っているのだろう。

無力な子どもは母親である自分を必要としてくれる、そこに価値を、意味を見出している。

愛の別名「必要とされること」。

本当は、愛し愛されるという相補性があることだが、彼女たちに、自分も子どもを真に愛するということがあるだろうか。

私たちはいう、結婚しても3~5年は子どもをつくらないでおきましょうと。

それは、その間にお互いの辞書を統一していくため。

生まれ育った環境が違う者同士、同じ日本語を使っているから言葉が通じていると思っているが非常にあやしい。

言葉の意味が人それぞれ違うのだ。

例えば、「愛」という言葉の意味、ある人の辞書には「継続」とある、またある人のは「信頼」、また違う人のには「束縛」、というように。

こうして意味が違う言葉で二人が会話して、思いが通じたり、理解が生まれるだろうか。

何万、何十万とある言葉の意味を統一していくのに3~5年はゆうにかかる。

そして、その間に本当にこの人との間に子どもをもうけて、家庭を築いていっていいのか、互いが判断することが大事である。

米東部マサチューセッツ州でおきた今回の事象、残念ながら協定通り一緒に妊娠し、子育てをすることがうまくいき、彼女たちやその子どもたちが幸せになるとは思えない。

親になるということはそんなに簡単なことではない。

自分のことをを振り返っても、クライアントをみていても痛切に感じる。


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2008年6月23日

母親教室の日程(平成20年07月)

平成20年07月は下記の日程で母親教室をひらきます。

京都府京都市 7月10日(木) JR京都駅周辺  10:30-12:30

参加費:1,000円(1回:2時間 完全予約制 2名以上でのグループでの参加をお願いします)

開催場所:ラカン精神科学研究所(駐車場あり、滋賀県大津市唐崎、JR京都駅から20分)。
依頼があればクライアントの御自宅や最寄の駅周辺の施設(ホテルのロビー、ファミレス)等へ出張が可能です(交通費別途)。
現在、京阪神(京都市、大阪市、神戸市)福岡県福岡市(月1回3日間)等へ出張しております。

日々子育てするなかでの疑問、悩みなどQ&Aしながらアドバイスします。

今、子どもさんに何らかの問題があっても、なくても、安心して自信を持って、楽しく子育て出来るようにと願いつつ、この教室を毎月開いています。

オールOK!子育て法に基づき、どう対応すればいいか、なぜそうなのかを納得いくように説明します。

お子さんの年齢に制限はありません。もちろんお父さんの参加も歓迎です。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

電話:077-500-0479

携帯:090-7357-4540

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分析理論講座の日程(平成20年07月)

平成20年07月は下記の日程で分析理論講座をひらきます。

京都府京都市 7月09日(水) JR京都駅周辺  13:30-16:00

滋賀県大津市 7月11日(金) ラカン精神科学研究所 10:00~12:30

費用:3,000円 (テキスト別途 1冊1,500円)

開催場所:ラカン精神科学研究所(駐車場あり、滋賀県大津市唐崎、JR京都駅から20分)。
依頼があればクライアントの御自宅や最寄の駅周辺の施設(ホテルのロビー、ファミレス)等へ出張が可能です(交通費別途)。
現在、京阪神(京都市、大阪市、神戸市)福岡県福岡市(月1回3日間)等へ出張しております。

独自のテキストをもとに症例などを入れながら、精神分析の理論をわかりやすく解説します。

子育てする上で、また人間を理解するために役立つ理論です。

子育て中の方、結婚前の方、男女を問わず知っておいて欲しいことがたくさんあります。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

電話:077-500-0479

携帯:090-7357-4540

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2008年6月28日

福岡 6月母親教室にて

6月25日(水)福岡天神で母親教室を開き、熱心に質問をされた。

例えば、子どもが寝るとき、お母さんに添い寝をして欲しいという。

お母さんは、片付けが済んでいないので、「後で」という。

以前は、「早く来てね」と言っていたが、今は言わなくなり、いつの間にか寝てしまっていることもある。

「オールOK」には、「敏速かつ適確」にというのがさらに付け加わる。

子どもに言われたときにすぐに応えること。

言わなくなったからいいのではなく、それは諦めたのだろう。

片付けものの手を止めて、子どもの要求に応える。

確かにお母さんからすれば、大変なことである。

片付けたい、明日の準備もしたい、添い寝をすれば子どもと一緒に寝てしまうといわれる方もいる。

それでも子どもに応えましょうという。

三人子どもがいて、とても手が回らないからと、そのうちの一人をおばあちゃんに任せてしまった人もいる。

その子が一番病んでしまう。

本当は親の元に居たいのに、無理をして、大人の顔色を見て自分がどう振舞えば良いかを考えて動く子。

主体性を失ったかわいそうな子。

それを世間一般では良い子という。

また、子どもに添い寝をしたとき、体を触られるのが受け入れられないという人もいる。

子どもはスキンシップを求めている。

子どものそれを受け入れられない母親もまた、その母に甘えたり、スキンシップをされることを望みながら叶えられなかった。

自分が諦めて、抑圧したことを他者(子ども)がしてくると、嫌悪する。

子どもの頃母に触れられなかったとする、その人が大きくなって痴漢行為をすることにもなる。

よくニュースでも流れる、いい大人が電車で痴漢をしたと。

そんなことをすれば、職さえ失うのに、それでも止められずやってしまう。

これこそ無意識。

母に触れたくても触れられなかった、その母が女性一般に置き換えられ、通勤途中の電車の中で突然行為化されてしまうことがある。


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2008年6月29日

分析家の独り言 116 (福岡出張セラピーにて)

6月の福岡出張では、クライアントの要望より、クライアントの自宅自室に伺い分析をした。

福岡の中心部より南に向かい、駅まで車で迎えに来てもらった。

分析を受け始めた頃に比べて、最近はクライアントの表情が明るくなった。

クライアント自身もいう、「楽しい」と。

いつも言うが、部屋はその人の精神内界を表す。

ついこの間までは、足の踏み場もなかったと聞いた。

その部屋が片付いたので、分析者に自分の部屋へ来てもらって分析をしたいと言われた。

時間が許せば出来る限りクライアントの要望には応えることにしている。

すっきりしすぎるほどすっきりした印象の部屋。

床のほとんどが見えている。

この部屋が本当に足の踏み場もなく、床が見えなったのだろうかと思うくらいに。

今はクライアントにとって必要最低限のものが置かれているのだろう。

分析での語りも、1本筋が通り、それを中心に必要なもの不必要なものを選択できるようになったという。

人が回復していくとき必ず部屋を整理していく。


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