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分析家の独り言 108 (船場吉兆に見る精神の未発達)

食の安全が揺らぐ中、今回の船場吉兆廃業。

後から、後からいろんなことが出てくる。

例えば・・・

以下(MSN産経ニュースより引用)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080528/crm0805282218046-n1.htm

暮れも押し迫った12月29日深夜、船場吉兆本店の大座敷は、異様な雰囲気に包まれていた。
大音量の有線放送が夜気を震わせる。
パチンコ店でおなじみの「軍艦マーチ」だ。
調理用の白衣を着た従業員が一心不乱に盛り付けにあたる。
「さっさとやれ」「間に合わんぞ」。
社長の湯木正徳(74)が怒鳴り声を上げる。
毎年、大みそかまで行われる社員総出のおせち作りの風景だ。
売り上げの多くを占める物販部門の中でもおせちは主力中の主力。
船場は限界を超える注文を受け、ぶっ通しの徹夜作業で帳尻を合わせていたという。
人よりカネとモノが最優先-。
それが船場吉兆の経営方針だったと、元調理人が打ち明ける。

湯木正徳前社長(74)が料理を捨てようとした調理人に、「何を捨ててるんや。
もったいない、それは置いとけ」と声を荒げる場面を見たことも。

女将と弁護士が並び、女将が「今日で廃業になりました。
再開後頑張ってくれたけど力及ばず申し訳ありません」と謝罪。
女将の説明は約10分
弁護士が退職時の手続きを書いた紙を配った。
退職金などの説明もなく、再就職について女将から話は一切なかった。 

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などなど・・・

どこまでも人間らしいあたたかみが感じられない。

これは精神の発達からいえば、生後数ヶ月頃の状態。

まだ対象(子どもにとっては母親)が部分対象でしかなく、全体対象に至らない状態。

乳児にとっては「母」は「乳房」でしかない時代のこと。

女将はじめ船場吉兆の経営陣たちは、生後数ヶ月の精神状態で止まっている。

人を全体的に見ることが出来れば、料理の残り物を使いまわしされたらどんな気がするだろうか、と思うだろう。

軍艦マーチをかけられ、怒鳴り声のなか、限界を超える注文をぶっ通しの徹夜作業で従業員に働かせることがあるだろうか。

いきなり廃業を告げられた従業員の今後を心配する気持ちもない。

人間を部分対象としか見られないために、他者を部分的に利用する。

自分がもし相手の立場であったなら・・・という立場にたてない赤ちゃん。

そんな人達が経営した会社は、つぶれるしかなかった。

心が成長していないということが、いかに悲しく、恐ろしいことかを痛感させられる。


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2008年06月01日 08:58に投稿されたエントリーのページです。

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