私たちの無意識には、様々な言語が書き込まれている。
あるクライアントは、「人の中に入っていかないのはだめ」というメッセージを子どもの頃から言われた。
ところが人が苦手で、人と関わりにくい。
それでも、「人の中に入っていかないのはだめ」というメッセージが無意識に回るため、会合や飲み会、食事会などで人の輪に入っていない自分を責めていた。
人に合えば、何か言わなければ・・・と焦るが、うまく話せずまた自分を責める。
人の中に入っていかなければいけないが入っていけない、話さなければいけないが話せない、そのことに葛藤し落ち込む。
分析で養育史を語り、そのメッセージを再認識し、その言葉を再び検討してみる。
その言葉自体が正しいのか。
それを言った親自身が人の中に入りにくく、それをクライアントに求めた。
親が出来ていないにも関わらずである。
今は、話かけられれば話すが、無理に話しかけなければいけないと思わなくなったという。
以前のように自分を責め、ダメ出ししなくなったので楽になったと。
この先分析の中で、いろいろなメッセージを思い出し、同じように現実吟味していく。
そしてクライアントが気づかなかった心の傷を癒しつつ、もう一度人との交流や信頼、愛着といったものを学習し、自己愛を育てていくなどしていくと、自然人が苦手でなくなる。
気がつけば、○○でなければならないという考えがなくなり、自分も他者も否定せず、自然に人と交流できている自分になっている。
このクライアントの場合は他者はOKだが、自分はNOな存在であった。
4パターンあり、自分も他者もNO(な存在である)
自分はOK,他者はNO
自分はNO,他者はOK
自分も他者もOK
さあ、あなたはどれだろうか。
もちろん分析は、最終的に自分も他者もOKな存在をめざす。