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分析家の独り言 115 (妊娠協定を結んだ米女子生徒)

YAHOO!ニュースに <妊娠協定>米グロスターで女子高生17人 一緒に子育ても という記事があった
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000038-mai-int

米東部マサチューセッツ州の人口約3万人の漁師町グロスターで、同じ高校に通う女子生徒少なくとも17人が一緒に妊娠、出産する「妊娠協定」を結び、実際に妊娠した。米メディアが伝えた。夏休みが始まるころには出産する予定で、一緒に子育てをすることも約束しているという。

17人は全員が16歳以下で、父親の一人は24歳のホームレスの男性だったという。

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彼女たちの中に「家庭」という概念がない。

最初から結婚し、家庭を築くという考えがない。

ただ産みたいだけ、ということは彼女らの家庭が崩壊しているということだと思った。

案の定、記事を読みすすめていくと、漁業がすたれており、学校関係者は「家庭が崩壊し、多くの若者が方向性もなく育っている」とあった。

また、「(子供が生まれれば)自分を無条件に愛してくれる相手ができると興奮していた」という。

いかに愛情に飢えているかがうかがえる。

本来は母親が生まれた子どもを無条件に愛するのだが、彼女たちは子どもを産めば、その子どもが自分を愛してくれると思っているのだろう。

無力な子どもは母親である自分を必要としてくれる、そこに価値を、意味を見出している。

愛の別名「必要とされること」。

本当は、愛し愛されるという相補性があることだが、彼女たちに、自分も子どもを真に愛するということがあるだろうか。

私たちはいう、結婚しても3~5年は子どもをつくらないでおきましょうと。

それは、その間にお互いの辞書を統一していくため。

生まれ育った環境が違う者同士、同じ日本語を使っているから言葉が通じていると思っているが非常にあやしい。

言葉の意味が人それぞれ違うのだ。

例えば、「愛」という言葉の意味、ある人の辞書には「継続」とある、またある人のは「信頼」、また違う人のには「束縛」、というように。

こうして意味が違う言葉で二人が会話して、思いが通じたり、理解が生まれるだろうか。

何万、何十万とある言葉の意味を統一していくのに3~5年はゆうにかかる。

そして、その間に本当にこの人との間に子どもをもうけて、家庭を築いていっていいのか、互いが判断することが大事である。

米東部マサチューセッツ州でおきた今回の事象、残念ながら協定通り一緒に妊娠し、子育てをすることがうまくいき、彼女たちやその子どもたちが幸せになるとは思えない。

親になるということはそんなに簡単なことではない。

自分のことをを振り返っても、クライアントをみていても痛切に感じる。


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2008年06月22日 08:00に投稿されたエントリーのページです。

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