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2008年07月 アーカイブ

2008年07月01日

分析家の独り言 117 (子育ては自分をみつめること)

子育てに悩んで分析に来て途中でやめていくクライアントや、昔の自分を振り返って、子どもへの「オールOK」の大変さと重要性をあらためて思う。

日々子どもに接しながら迷ったり、悩んだりする。

つい言いすぎた怒りすぎたということも日常中ではよくある。

子どものことで来所された方には、まず悩みの内容を聴き、子どもへの対応法をお話しする、とともにクライアント自身の養育史にも触れる。

ご自分は親に愛されたと言われる方もいるし、どこかおかしいと思ってきたという方もいて様々。

そんな中で「オールOK!子育て法」を、なぜそうすることがいいことなのかを説明しながら話す。

おそらく多くは、自分も「オールOK」されれば嬉しいし、きっとそうすることが良いことなんだろうと思うが、出来ればやりたくないと思う。

私などは、それだけは勘弁して欲しい、それ以外のことなら何でもやるから、と思った。

しかし、よくよく考えてもそれ以外にはなさそうだった。

やればいいことはわかっていても、実際にやろうとすると出来ない、この葛藤にまた悩み落ち込む。

この反対(やると、やりたくない出来ない)のベクトルを出来る方向に変えていくために分析は必要となる。

なぜ出来ないのか、それは自分の養育史上の問題に行き当たる。

それを見たいくない人、向き合うこと避ける人は撤退していく。

そのことに取り組めばしんどいことをどこかで予想しているからだろう。

それでもこのままではいけないと意を決して取り組む一握りの人たちもおられる。

出来るだけ子どもがまだ小さいうちに対応すれば、労力もお金も少なくてすむし、後の幸せは計り知れない。

問題を持ち越せば持ち越すほど、後々大変な労力と時間、お金もかかる。

いずれはどこかで取り組まなければならないのなら、早い方がいいと思うが。

それを選ぶのもその人その人だから、もちろん無理強いはしない。

基本的に来るものは拒まず、去るものは追わず。

自分なりのやり方で頑張ってみるといわれるのだから、頑張って欲しいと思うが、自分なりのやり方が理論と整合し、良い結果を生むものであることを陰ながら願うしかない。


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金谷氏今月のメッセージ (平成20年6月)

(以下は分析家仲間の金谷氏のHPにある金谷氏の今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。)

とんでもない事件(秋葉原通り魔事件)が起こった。

6月8日(日)歩行者天国で賑わう昼下がり、東京秋葉原で無差別殺人。
7人が死亡、10人の方が重軽傷を負った。犯人は現行犯で逮捕されたが時すでに遅し、大惨事になってしまった。こういう事件が起こると「何故?こんなひどい事をするのか」と誰もが疑問に思う。
しかし、これを明確に解明する人はいない。ワイドショーや新聞などでコメントを発表されている大学教授や犯罪心理学者、皆完璧にはずしている。

ラカンの精神分析は、言葉と行動を見てその根本原因をずばり解明する。
しかしながら世の中と言うものは、有資格者や有名大学の教授と言う何かしらの肩書きのある人のコメントには耳を傾けようとするが、我々の言う事には一切耳を貸そうとはしない。

コメンテーター曰く「逮捕された加藤智大容疑者(25)は自己顕示欲があった」とか、「派遣労働者で不安定な雇用体制から先行きの不安による犯行だろう。」等と語っておられましたが、彼を分析するならば以下のようになる。

彼は親に、特に母親に作られた優等生である。小学校の時に母親が書いた作文で賞をもらい、母親が描いた絵で賞をもらった「作られた優等生」である。中学までは成績がよく有名進学校に入学したとたん成績は中の下、言わば落ちこぼれになったと言っても過言ではない。

今の今まで親が指示・命令し誘導して来たものを急に高校になって、親の学力がついて行けなくなったら見捨てる。自分の力でやったことが無い人間が、自分ので決定し行動することなど出来るわけがない。

「人間は学習したこと以外は出来ないのである。」

おまけに母親は加藤容疑者が脱落すると彼を諦め、弟に力を入れていった。
彼はどう生きていけばいいのか? さ迷い不安定になり誰一人彼の境遇や気持ちを理解してやろうとしなかったのだろう。

彼は自己顕示欲ではなく、あらゆる手段で特にサイトなどを利用し自ら叫んでいたのである。
『俺のことを見てくれ!』『俺を守ってくれ!』『俺を助けてくれ!』と。携帯サイトに細かく犯行予告をしていたのは、「誰かが止めてくれると思った」と後日彼が語った事が証明している。
人間が一番辛く悲しいのは「孤立無援」になる事だ。社会でも「村八分」はきつい。犯罪を犯して刑を受ける一番きついのは「独房」に入れられることだ。
彼は誰からも見捨てられその上、親にも、これでは生きていけるはずがない。

次は「何故あの時あの場所だったのか?」人間はイメージで動く。「あんなことをしたらいけない」頭では分っていた。
それぐらいの知恵はあったであろう。これも後日判明した事であるが、一回で凶行に走ったのではなく、何回か周りを走ってためらっていた。

では何がそうさせるのか?精神が作り上げるイメージである。人間は生まれてから2年ぐらいの間は認識能力も言語理解力・表現力は無いに等しい。
その間はイメージで動いている。感覚で捉えたものを何かしらのイメージを作って、それで行動する。大人には訳が分らず異様に見えるが子供には普通である。
こうして知恵より先にイメージで行動することを身につけているから、知恵を超えるものが発生するとイメージで動いてしまう。

彼は自分の世界を地獄と規定していた。自分の世界を表現するならば天国は要らない。故に歩行者“天国”を抹殺し地獄にしなければならない。犯行直後の光景はまさに地獄絵図のごとくであった。

人間は親に育てられた通りに行動し生きて行く。私もこの場を借りて何度も言い続けているが、子供を育てるのは母親で、教育するのは父親である。母親は子供の要求に「オールOK!」で接し、ただただ与え続ければよい。必要なのは“抱っこ”と“まなざし”である。

我がままになり、自己主張をする子供に育て、後に父親が社会の厳しさ、ルールを論理的に教えて行く。

こうした夫婦の絶妙のコンビネーションによる子育てがこの様な悲惨なことにはならない方法なのである。

最後に手前味噌で申し訳ないですが、私のクライアントがこの事件のニュースを見て「一つ間違えば確実に家もあのようになってた可能性がある。分析を信じひたすら行動してきたおかげで、今は幸せに暮らす事が出来ている。感謝し自らを誉めたい」と。共にそれをみて来た私も本当によくわかります。

この様な言葉を聞くとこの理論を一歩も引かず推し進めてきたことは、正しかったと感じています。

この様な事件を起こす原因は養育の仕方にある事に気付いてほしい。母親が優しく尽くしてくれて、父親が真剣に守ってくれる、そんな家庭からこんな惨い犯罪は起こらないと断言する!

金谷精神療法研究所

所長  真理攫取

インテグレーター養成講座の日程(平成20年07月)

インテグレーター(分析家)を養成する理論をテキストをもとに講義する講座です。

インテグレーターを目指す方はもちろん、分析理論を本格的に学びたいという方のためのものです。
開催場所:ラカン精神科学研究所(駐車場あり、滋賀県大津市唐崎、JR京都駅から15分)。
依頼があればクライアントの御自宅や最寄の駅周辺の施設
(ホテルのロビー、ファミレス)等へ出張が可能です(交通費別途)。
現在、京阪神(京都市、大阪市、神戸市)福岡県福岡市(月1回3日間)等へ出張しております。

参加費:10.000円(1回1単元:3時間半 完全予約制)

滋賀県大津市 7月08日    ラカン精神科学研究所 10:00-13:30
滋賀県大津市 7月15日    ラカン精神科学研究所 10:00-13:30
滋賀県大津市 7月25日    ラカン精神科学研究所 10:00-13:30
滋賀県大津市 7月31日    ラカン精神科学研究所 10:00-13:30

福岡県福岡市 7月23日    福岡市中央区天神界隈

ラカン精神科学研究所

詳しいことは、電話・メールにてお問い合わせください。
当研究所の連絡先はこちらです

2008年07月02日

大阪出張セラピーのお知らせ(平成20年7月)

大阪駅周辺で精神分析をご希望の方おられましたら、まだ空き時間もありますので連絡ください。

日時 : 7月14日

場所 : 大阪梅田駅周辺(詳しくはお問い合わせください)

また、二入以上のグループであれば、母親教室も開きます。

理論講座についても、ご相談に応じます。

詳しくは電話またはFAX、メール等で連絡ください。

いずれも完全予約制となっています。

電話 077-500-0479  携帯電話090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)

ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです。

詳しくはホームページも参照ください。

福岡(長崎)出張のお知らせ(平成20年7月)

7月18日から23日まで九州に出張予定です(20日、21日は長崎)。

開催場所:主に福岡市中央区天神界隈

上記の日程で、母親教室分析理論講座インテグレーター養成講座、セラピーを実施します。

興味・関心のある方、詳しくは電話かメールにてお問い合わせください。

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ラカン精神科学研究所

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分析家の独り言 118 (子どもを無条件に受け入れ愛する)

子どもへの対応は無条件。

部屋を片付けたら欲しいものを買ってあげるとか、お手伝いしたらおこづかいをあげるなど、条件なく子どもの要求に応える。

他にも子どもの問題で悩み、母親教室に来られた方は何人もいた。

そして残念ながらどんどん教室への足が遠のいていった。

その中で見事3年「オールOK」をやり通したクライアントがいる。

それは私にも出来なかったことで、頭の下がる思いである。

そのクライアントと二人、どうして他の人は「オールOK」し切れずに撤退していき、彼女だけがやり通せたのか、それはどこがどうちがったのか明確な理由が知りたいといっていた。

彼女と話していく中で、養育史を語り、彼女自身も忘れていたり、わからなかったことがわかってきた。

彼女のこれまでの意識上、父のことは嫌いだった。

ところが思い出し語りだしたのは、幼い頃無条件に自分を受け入れ、要求に応えてくれた父だった。

どこへ行くにも彼女を連れて行き、仕事に疲れて帰ってきても銭湯へ一緒に行き、体を洗ってくれた父。

アイスが欲しいといえば、何本でも買ってくれた。

カルピスを飲みたいといえば、父は金だらいにカルピス1本全部と氷のかたまりを入れ、その上から水道水を入れる。

そのたらいを回しながら、兄弟で代わる代わる飲んだという。

父には一度も怒られたことも、ああせいこうせいと命令指示されたこともなった。

そこには確かに愛され、可愛がられたクライアントがいる。

この経験が彼女にあったため、とても乗り越えられそうもない局面ででも「オールOK」ができたのではないか。

そこが他の方たちや、私と違うところではないかと思う。

また、クライアントに教えられた思いである。

いかに子どもを無条件に受け入れることが大事かを。

その経験をしたとしないでは、大きな差を生む。

残念ながら私にはそんな経験は欠片もない。

だからこんなに時間がかかり、「オールOK」したい自分と出来ない自分の葛藤の大きさに悩み続けなければならなかったのだろう。

あらためて自分にはないが、娘達にはこれから先も無条件に受け入れ、確かに愛されたという感覚を持てるようにしていこうと思った。


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2008年07月05日

分析家の独り言 119 (子ども自身の感覚を育てる:おやつ)

子育て相談の中でよく聞かれる質問の一つに、おやつのことがある。

「おやつばかり食べて、ご飯を食べてくれない。」

「ご飯の前におやつを欲しがるが、食べさせるとご飯が食べられなくなるのでご飯を食べてからというのはだめでしょうか」

「甘いものは虫歯が心配なので出来るだけ食べさせたくないのですが」などなど・・・

もちろん「オールOK」ですから、どんなときでも制限なく子どもが欲しいといったときにはおやつをあげましょう。

食べたいときに、食べたいものを、食べたいだけ食べるのが人間にとって幸せであり、心と体の満足が得られる。

ご飯の前におやつを食べれば当然ご飯は食べられないだろう。

それでもズーッとおやつばかりは食べていられない。

体を動かし遊ぶにもそれだけではエネルギーがでない。

自然とご飯を食べるようになる。

健康な心身をもっていれば、自分の体に必要なものを体が欲するのである。

それくらい自分の体の感覚を自分で感じ取るには、まず欲しいものを食べること。

人から「あれを食べなさい」「これを食べたらダメ」「もっと食べろ」「いや食べすぎだ」といわれたのでは、自分で感じたことがあやしくなる。

その子が最後に言うセリフは、「お母さん、僕(私)今お腹すいてる?」「何食べたらいいと思う?」というもの。

この言葉を言ってしまった時点で、この子は完全に母に呑み込まれてしまった。

以後自分で何も感じず、全て母に頼り、自分で考え、判断できない子になる。

自分の感覚、自分の見たもの(知覚)によって自らが反応し、それを求められることで自我は育っていく。


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2008年07月07日

分析家の独り言 120 (胎内環境・出産)

Yahoo!のニュースに『半年先まで分娩予約でいっぱい 妊娠判明即病院探しに奔走』というのがあった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000001-jct-soci

少子化に拍車をかけるような記事の内容で、ますます女性は子どもを産みにくくなるのではないか。

分析の立場から見ると、母体ができるだけストレスなく十月十日を過ごすことが大事。

一般的にもいうように、胎教は大事ということ。

一番良い状態は、もちろん自然普通分娩である。

母体が何らかのストレスの中にいると、胎児にも当然影響が出る。

それは出産状況に現れ、帝王切開、かんしで赤ちゃんの頭をはさみ引っ張り出す、へその緒が巻きつく、早産、難産などなど。

母体の産道を通らず、人工的に帝王切開で生まれた場合、「臨床上、帝王切開による長期的影響として、あらゆる種類の肉体的な触合いを強く望むという傾向がうかがわれる。その理由は、普通分娩なら体験するはずの責め苛まれるような苦痛と極度の快感とが、帝王切開によって奪われてしまうのである。」(『胎児は見ている』 T・バーニー著 ノンブック)

「臍帯(ヘソの緒)が首に巻き付くことによる、軽い一時的な障害の場合、その後嚥下障害(ものを飲み込むときに生じる障害)や言語障害など、のどに関連した障害にかかる率が非常に高い。」

軽いものは、マフラーやとっくりセーターなど首に何かが触れることに不快感を持つことがある。

実際にあった例では、子どもが体育の時間にかぶる赤白帽をかぶるのを嫌がると言ったお母さんに、その子が生まれたときかんしで頭をはさまれたことはないかと聞いた。

答えは「Yes」だった。

当然、夫婦仲が良いことが一番良い。

夫婦喧嘩が絶えなかったり、そのためにものが飛び交ったり、怒鳴り声が聞こえるような状況の中では、母体も胎児も穏やかではいられない。

母体の不安・怒り・悲しみは臍帯を通してすぐ胎児に伝わる。

胎児は訳もわからず不安にさらされる。

それが度々長期に渡り繰り替えされれば、胎児の発育自体にも影響を与えるだろう。

いわゆる出来ちゃった結婚の場合、赤ちゃんを産む心の準備、両親の子どもを持つ覚悟、環境が整わない中で出産を迎えることが多いだろう。

人一人を産み育て、社会に送りだすのは大変な仕事である。

そのことを我々一人ひとりが自覚すると共に、国としても安心して子どもが産める病院の整備・確保など、もっと真剣に考えて欲しい。


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2008年07月10日

分析家の独り言 121 (分析理論講座:口唇期より)

昨日7月9日、JR京都駅近くで分析理論講座をした。

講座の内容は「口唇期」の中の「口唇期の母子関係」

いつものようにテキストに沿いながら、症例や社会情勢などの話を織り込み、ときに脱線しながら、質問を受けながらの2時間半だった。

分析上、何かしらの問題があって来所されるクライアントのお子さんにほぼ共通するのが、「小さい頃おとなしくててのかからない良い子でした」というセリフ。

赤ちゃんは忘れ去られ、放って置かれたら死んでしまうのだから、常に「私はここにいます」と信号を送るもの。

泣けど叫べど母が来なければ、赤ちゃんはあきらめて泣かなくなる。

赤ちゃんは泣くことによって、サインを出している、そのサインを母がキャッチしてくれるから、そのサインの送り方を学習できる。

自分がこうすれば相手はこう動く、それは泣けば母が来るというように。

また、自分が笑うと、母も笑ってくれ、どうやら母を笑顔にするのは自分の笑顔らしいとわかってくる。

自分が笑えば母も笑い、可愛がってくれる、抱っこしてくれる、スキンシップしてくれることを学習する。

ところがもし、自分が笑えば笑うほど母が遠のいて行くとした、赤ちゃんは笑わなくなる。

笑っても母に抱っこされなければ笑うことによる操作性を学べない。

自分は母にくっつきたくてじゃれ付いていったが、それを母が「うるさいわね」とか「今忙しいから後にして」と跳ね除けたとする。

するとじゃれ付くことはその子にとって母を操作できないで、拒否されるという意味になってしまう。

これが繰り返されれば、以後人に頼らない、甘えない、人を信用しない、自分から動かないおとなしい子になるだろう。

子どもは母へのサインを通して操作を学んでいる。

それに母がどう反応するかで全てが決まる。

口唇期固着の人は、この操作にもこだわる。

つまり人を操作しようとする、自分の思い通りに相手を動かそうとする、そしてまた人はどうすれば動くかをよく知っている。

子どもに限らず、大人でもこういう人はいる。

精神の年齢は0~1.5歳の口唇期でとまっている人である。

分析によってこのとまった時計を動かすことである。


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母親教室の日程(平成20年08月)

平成20年08月は下記の日程で母親教室をひらきます。

京都府京都市 8月21日(木) JR京都駅周辺  10:00-12:00

参加費:1,000円(1回:2時間 完全予約制 2名以上でのグループでの参加をお願いします)

開催場所:ラカン精神科学研究所(駐車場あり、滋賀県大津市唐崎、JR京都駅から20分)。
依頼があればクライアントの御自宅や最寄の駅周辺の施設(ホテルのロビー、ファミレス)等へ出張が可能です(交通費別途)。
現在、京阪神(京都市、大阪市、神戸市)福岡県福岡市(月1回3日間)等へ出張しております。

日々子育てするなかでの疑問、悩みなどQ&Aしながらアドバイスします。

今、子どもさんに何らかの問題があっても、なくても、安心して自信を持って、楽しく子育て出来るようにと願いつつ、この教室を毎月開いています。

オールOK!子育て法に基づき、どう対応すればいいか、なぜそうなのかを納得いくように説明します。

お子さんの年齢に制限はありません。もちろんお父さんの参加も歓迎です。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

電話:077-500-0479

携帯:090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。

子育て(日常の接し方・不登校・ひきこもり・非行など)の悩み、疑問等ご相談ください。

交通費負担で、出張セラピー・各理論講座・母親教室(子育てに関するQ&A)をしています。

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2008年07月11日

分析家の独り言 122 (女性下着を収集し、身に着ける夫)

以前、妻が電話をしてきて夫婦でセラピーに来られたことがあった。

相談内容は、夫の女性下着の収集癖。

最初夫は女性の下着を買っていた。

その下着を夫は身に着けると心地良いという。

ところがそのうちに、女性の下着を盗むようになった。

そしてついには警察に捕まった。

それで妻は夫を怒り、集めた下着を捨てさせた。

しかしそんなことで夫の下着への執着は消えず、妻に内緒でまた集め始めた。

その数も半端ではない、数百に及ぶ。

それを車に隠し持っていたのを妻が見つけた。

そういった内容で来られた夫婦、話をするのはほとんど妻。

下着を盗んでまで集めるのは異常。

それをどうにかしたいということで分析をすると次回を予約し帰られた。

ところが何日かたってまた妻からキャンセルの電話が入った。

分析に来ると電話をしてきたのも、キャンセルの電話をしてきたのも妻、夫の意思はどこにあったのだろう。

人がこだわるもの、それは母の置き換え。

この夫は母を女性下着に置き換えた。

その下着を身に着けることは、彼にとっては母に抱かれているようなもの、だから心地良い。

なぜ母を下着に置き換えたのかは分析してみないとわからない。

養育史を聞き、その因果関係を紐解いていく。

そうすれば彼の女性下着への執着を解くこともできた。

しかしたった1回の分析で、妻がキャンセルしてきた。

それは、分析によって夫が健康になっては困るからだろう。

そうしたら、もう夫婦で共謀できなくなる(妻は自分の支配下に夫を置けなくなる)。

この妻は、彼より10歳ほど年上であった。


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2008年07月14日

東京出張セラピーのお知らせ(平成20年8月)

東京出張セラピーのお知らせ(平成20年8月)

JR神田駅周辺で精神分析をご希望の方おられましたら、まだ空き時間もありますので連絡ください。

日時 : 8月30日

場所 : JR神田駅周辺(詳しくはお問い合わせください)

また、二入以上のグループであれば、母親教室も開きます。

理論講座についても、ご相談に応じます。

詳しくは電話またはFAX、メール等で連絡ください。

いずれも完全予約制となっています。

電話 077-500-0479  携帯電話090-7357-4540

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2008年07月15日

分析家の独り言 123 (無意識を知る 1)

クライアントからよく聞くセリフに「みんなそうなんじゃないんですか」というのがある。

自分が育つ中で、されたこと、起こった出来事は、他の家庭にも同じようにあると思っている。

だから自分だけが特別だとは思っていない。

極端な話、例えば酒乱の祖父が、三日に上げずナタを振り回し家の中が大騒ぎになる。

そういうことは他の家でも同じように起きていて、普通のことだと思っている。

「それは大変なこと。おかしい」と言っても通じないことが多い。

ポカンとしてそうかなあという顔をしている。

だから、その中で傷ついたり、悲しかったり、辛かった自分が意識されない。

そうして感情や想いが抑圧される。

たいしたことではない、みんなが経験していることになる。

そのようにして自分を防衛しているともいえる。

それが防衛しきれ、何もなかったことになるのならいいが、そうはいかない。

少しでもそれに関連する出来事にでくわしたとき、無意識に反応してしまし、自分でもわからないがイライラしたり、腹が立ったり、脅えたり、嫌な思いをする。

安心と安らぎを知らないために、それを求めつつ、そうではなかった子ども時代を反複してしまう。

その無意識を、本当は自分はどうだったかを知り、反復せず本来求めるよい状態を実現化していくために分析はある。

簡単に言ってしまえば、母に受け入れられなかった人は、大人になっても周りの人に受け入れられず、よい人間関係を築くことが難しい。


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2008年07月16日

分析家の独り言 124 (決められないあるひきこもりの青年)

あるひきこもりの青年、近くのコンビニくらいになら一人で買い物に行ける。

ある事情で今しばらく、家に一人でいることになった。

その彼が掃除をしようと思った。

そこで、知り合いに頼んで雑巾を買いに行った。

タオルの卸しやに連れていってもらい、10枚一組いくらかのタオルを何種類かみせてもらった。

ところがそれが選べない。

何分もこっちはどうか、いやあっちのほうがいいかと迷う。

次にホームセンターでジューサーを買いたいとなった。

店に入り、入り口のところにワゴンに積み上げられた特価品にひかれ、またそこで何分も見ている。

連れて行った知り合いは、車に戻り、買ったら車に戻ってくるように言った。

結局彼はお目当てのジューサーにたどり着けず、そのはるか手前の商品で止まっていた。

見たもの見たものに気を引かれ、欲しいとなるがそれが自分では決められなかったのだ。

コンビニくらいには行くものの、大きな店にまず行くことがなく、日々ひきこもるなかで突然社会に触れたとき彼は浦島太郎になってしまったようだ。

そして自分では、さまざまな選択肢の中から自分が欲しいもの、必要なものを選ぶことがでず、決められない。

何かを選び、決めるということには責任が伴う。

あとでしまったと思わないか、回りの人から批判されないか、いろんな思いが巡るのだろう。

一番安全なのは、何もしないこと。

そうすれば人から批判されることもない。

ということは、育ってくる中で自分を認められたり、誉められることがなく、否定されたり、失敗を責められたりし、マイナスを積み重ねるしかなったのだろう。

成人して以後ひきこもること十数年、その間に社会はすごいスピードで変化した。

彼の時計はおそらく20歳代で止まったまま、社会の流れに乗れない自分を感じただろう。

失った十数年を取り返すのは大変なことだろう。

それでも本人が動き出すと決めるなら、まだぎりぎり間に合うと思うが、彼に動き出すエネルギーがあるだろうか。


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分析家の独り言 125 (オールOKが子どものエネルギーとなる)

20代の息子さんが、実家であるクライアント(以下Gさんと呼ぶ)の家に自転車で来た、その途中自転車がパンクしていた。

息子さんはGさんに「パンク直しといて」と言い放ち、パンクした自転車を置いたまま仕事に出かけた。

Gさんは出かける予定があったが、近くの自転車屋にパンクした自転車をおして持っていき、修理してもらった。

仕事から戻ってきた息子の声が外から聞こえた、「パンク直さないと、あ~めんどくさい」

家に入ってきた息子さんに「直ってるよ」とGさん。

息子さんは「ラッキー」と言った。

Gさんは考えた、自分がオールOKし続けることが、この息子が自分の人生を切り開く方にエネルギーを向けることになる、前進していけると。

それは息子に、自分が受け入れられる絶対的な安心を与えることになる。

そのことがまたGさん自身に返ってくる、そんな絶対的な安心を自分は持てただろうか。

いや、なかった。

そのことで自分が揺れる。

もし自分にも絶対的な安心があったなら、また違った人生があったかもしれない・・・ 

自分にはなかったが、息子にはそれを与え続けると言われた。

人は信頼できるから、前に進めるからと。

親である自分にないのは基本的に、子どもには伝えられない。

しかし、分析により自分を知り、オールOKできる親になれば、自分にないものも子どもに伝えることができる。

いわば『無』から『有』を生み出すのである。

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2008年07月25日

金谷氏今月のメッセージ (平成20年7月)

(以下は分析家仲間の金谷氏のHPにある金谷氏の今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。)

 語るにも情け無い事件が起こった。大分県の教員採用汚職事件である。
希代未聞の出来事で、佐伯市立小学校の校長である浅利幾美被告〔52〕は自分の長男と長女の採用に便宜を図って貰うために100万円の商品券を江藤勝由被告〔52〕に渡していた。
江藤被告は、県教委義務教育課参事と言う要職に有り小中学校の教員の採用と昇任人事を一手に担うセクションにいた。
独裁的な組織でその上「保守的」で「前例踏襲」で「閉鎖的」であるが、故に我々庶民には見えにくく分らない世界で監視が出来ない。そういう状態を良い事に贈収賄が平然と行われた。
我々は、教師と言うのは教員採用試験と言う難関を突破して努力と知力によってその地位を獲得したすばらしい人達だと思っていた。
 近年、教師の不祥事のニュースが多くになった。
女の子の着替えを盗撮する・未成年を買春する・・・教師に対して不信感を抱いていた矢先にこの事件である。

これらの事で教師全体を評価するつもりはないが、そんなに大きく違わないと思う。
そもそも教育とは何か?子供達を社会に役立つ人間に育てる為に色々な事柄を教えて行く・決して間違ったことを教えてはならない。
その為には正しいことを教えて行くシステムと正しく教えられる人が必要である。
それが学校であり教師であるはず。社会は約束とルールで成り立っている。
それをしっかりと教えなければいけない立場でありながら、教師としての誇りも無く自らの役割も自覚していない。
不正をして教師になった人が生徒に「カンニングをするな!!」と言えるのだろうか?
 問題は贈収賄だけでなく、それを受け取り便宜を図ったために、実力で合格していたはずの人が落ちていると言うことの事実です。
取り返しがつかない上に事件発覚を恐れ、証拠隠滅を謀った為に繰り上げ合格させることも出来ない。
前述の浅利被告は懲戒免職と言う厳しい処分が下るが、本人の悪事なのだから当然であろう。
しかし、それによって巻き込まれた人達の人生まで償う事は出来ない。
 慶応大学の創立者の「福沢諭吉」は「学問のすすめ」の中で、実語教〔江戸時代に寺子屋で使用していた教科書〕を引用し「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」と言われた。
学んでいると言えば、人一倍学んで来ている筈であろう。
しかし、成果主義ある文科省の点数だけで資格を決められて来た教師は、精神を鍛える事等して来てはいない。
我々が何時も言っている。
教師は、最低3~5年の教育分析を受けた人のみ教師になれると言う制度にすれば良いと。
しかしながら分析を受けたならば教師にならないと・・・結論を出す教師が大半であろうとも言える。
いずれにせよ、早く知力よりも精神力だと言う事に気付いて欲しいものである。

金谷精神療法研究所

所長  真理攫取

2008年07月29日

分析家の独り言 126 (振り返って思うこと:バスケ)

ネットの調子が悪く、福岡出張から戻ってインターネットがつながらない状態が続き、やっと今日ブログを書くことができた。

私事だが、7月の福岡出張の途中に長崎県でママさんバスケットの全国大会があり、滋賀県代表としてシニアの部に参加してきた。

振り返れば、中学の部活でバスケット部に入り、それ以降高校・大学・社会人と約12年続いた。

バスケにはまって自分なりに一生懸命やったつもりだった。

しかし分析を受けるうち、自分でもうすうすは気づいていたが、家に居たくなくて頑張った。

小さいころから家が嫌いだった。

父は怖かった、母にも甘えたくても甘えられなかった。

何をしても「だめ」と否定されたり、拒否されることが多く、生きにくさを感じていた。

死にたいとずっと思っていた。

小学校の頃だった、両親が宗教を始め、無理やりそれに付き合わされた。

その地区で支部をやるほど熱心に信仰した父は支部長となり、その子どもである私は行事にほぼ強制的に出される。

確か憲法第二十条に信教の自由があったはず、なのになぜ私にはそれがないのか、私だけが治外法権かと思った。

親の束縛から逃れるには、バスケの練習・試合で出来るだけ家に居ないことが一番と考えたのだろう。

だからきつい練習にも耐えた。

本当はもっと楽しんでやれたのかもしれない、もしくはもっと違う楽しみをもったかもしれない。

ただ、今はバスケを自分の楽しみとしてやれている。

3年前に体を動かしたくなって、今のチームに入った。

仕事が座ってする「静」なので、「動」を取り入れたくなった。

「静」と「動」これでバランスが取れる、そんな風に考えた。

まさかこの年になってまたバスケができるとも思っていなかったが、私より年上の人たちがバスケを楽しんでいる。

そういう生き方もあったのかと教えられた。

リーグ戦では20歳代の子と試合することもあるが、今年50歳になった私は、ゴールデン(50歳以上)の試合にも参加できる。

チームも、20歳代から50歳代までいて、いろんな年代の人とバスケを通してつながれる。

対人恐怖と人への不信があり、どちらかといえば人を避けて生きてきたが、人と関わる楽しさを知った今の私は人間らしくなったなぁと、一人ほくそえんでいる。


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2008年07月30日

分析理論講座の日程(平成20年08月)

平成20年08月、下記の日程で分析理論講座をひらきます。

滋賀県大津市 8月25日    ラカン精神科学研究所 13:30-16:00

費用:3,000円 (テキスト別途 1冊1,500円)

開催場所:ラカン精神科学研究所(駐車場あり、滋賀県大津市唐崎、JR京都駅から20分)。
依頼があればクライアントの御自宅や最寄の駅周辺の施設(ホテルのロビー、ファミレス)等へ出張が可能です(交通費別途)。
現在、京阪神(京都市、大阪市、神戸市)福岡県福岡市(月1回3日間)等へ出張しております。

独自のテキストをもとに症例などを入れながら、精神分析の理論をわかりやすく解説します。

子育てする上で、また人間を理解するために役立つ理論です。

子育て中の方、結婚前の方、男女を問わず知っておいて欲しいことがたくさんあります。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

電話:077-500-0479

携帯:090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。


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インテグレーター養成講座より(母性とは:母子分離)

養育上、母子分離は大きな問題である。

母親との分離の有無は、初回面談で必ず聞く項目である。

人間の精神の基礎がつくられる4歳以下での母親との分離は特にその後の人生に大きな影響を及ぼす。

なぜなら、この時期母親とその子どもは一緒に居ることが前提であるからである。

生後6ヶ月から4歳までの子どもが母親と分離を強いられたとき、次の三様態を示すといわれている(ボウルビィ)

1、抗議・・・分離されたことへの苦痛表情、泣き叫びと新しい事態への拒否反応

2、絶望・・・泣けど叫べど事態は変わらないことを知り、うつ的になり意欲をうしない、動かなくなる。

3、離脱・・・分離の事実と悲嘆は屈折させられて心の中にしまい込まれ、何事も無かったかのように平然と過ごす。

この時期の子どもが離脱の時期にまで至ると、母との分離による苦しみや悲嘆、そのことにまつわる一切の思い出は、無意識に押し込まれ、お思い出さないようにふたをしてしまう。

このため人との深いつながりを持つことを無意識に避け、次第に人に愛情を感じたり、心のつながりを持つことが不可能な性格(愛情欠損性格)になっていく。

不幸にして、母親と早くに死別、生き別れ等により分離した子どもは、その後の人生がいきにくくなる。

4歳以下でなくてもよくありがちなのは、夏休みになると、子どもだけ実家の祖父母の家にあずけらるというもの。

寒い地域では、冬になると両親が出稼ぎに出て、子どもは何ヶ月も親戚や祖父母にあずけられることもある。

また、親、兄弟の病気等により、母親の世話を受けられないこともある。

それらによる影響が、その子が大きくなってから表面化してくることが多い。

言えることは、放っておいて育つものは何も無い。

手をかけ、目をかけ適切に世話されて人は育つ。


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オールOK!子育て法のページもご覧ください

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