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分析家の独り言 117 (子育ては自分をみつめること)

子育てに悩んで分析に来て途中でやめていくクライアントや、昔の自分を振り返って、子どもへの「オールOK」の大変さと重要性をあらためて思う。

日々子どもに接しながら迷ったり、悩んだりする。

つい言いすぎた怒りすぎたということも日常中ではよくある。

子どものことで来所された方には、まず悩みの内容を聴き、子どもへの対応法をお話しする、とともにクライアント自身の養育史にも触れる。

ご自分は親に愛されたと言われる方もいるし、どこかおかしいと思ってきたという方もいて様々。

そんな中で「オールOK!子育て法」を、なぜそうすることがいいことなのかを説明しながら話す。

おそらく多くは、自分も「オールOK」されれば嬉しいし、きっとそうすることが良いことなんだろうと思うが、出来ればやりたくないと思う。

私などは、それだけは勘弁して欲しい、それ以外のことなら何でもやるから、と思った。

しかし、よくよく考えてもそれ以外にはなさそうだった。

やればいいことはわかっていても、実際にやろうとすると出来ない、この葛藤にまた悩み落ち込む。

この反対(やると、やりたくない出来ない)のベクトルを出来る方向に変えていくために分析は必要となる。

なぜ出来ないのか、それは自分の養育史上の問題に行き当たる。

それを見たいくない人、向き合うこと避ける人は撤退していく。

そのことに取り組めばしんどいことをどこかで予想しているからだろう。

それでもこのままではいけないと意を決して取り組む一握りの人たちもおられる。

出来るだけ子どもがまだ小さいうちに対応すれば、労力もお金も少なくてすむし、後の幸せは計り知れない。

問題を持ち越せば持ち越すほど、後々大変な労力と時間、お金もかかる。

いずれはどこかで取り組まなければならないのなら、早い方がいいと思うが。

それを選ぶのもその人その人だから、もちろん無理強いはしない。

基本的に来るものは拒まず、去るものは追わず。

自分なりのやり方で頑張ってみるといわれるのだから、頑張って欲しいと思うが、自分なりのやり方が理論と整合し、良い結果を生むものであることを陰ながら願うしかない。


ラカン精神科学研究所のホームページはこちらです

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2008年07月01日 08:40に投稿されたエントリーのページです。

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