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分析家の独り言 123 (無意識を知る 1)

クライアントからよく聞くセリフに「みんなそうなんじゃないんですか」というのがある。

自分が育つ中で、されたこと、起こった出来事は、他の家庭にも同じようにあると思っている。

だから自分だけが特別だとは思っていない。

極端な話、例えば酒乱の祖父が、三日に上げずナタを振り回し家の中が大騒ぎになる。

そういうことは他の家でも同じように起きていて、普通のことだと思っている。

「それは大変なこと。おかしい」と言っても通じないことが多い。

ポカンとしてそうかなあという顔をしている。

だから、その中で傷ついたり、悲しかったり、辛かった自分が意識されない。

そうして感情や想いが抑圧される。

たいしたことではない、みんなが経験していることになる。

そのようにして自分を防衛しているともいえる。

それが防衛しきれ、何もなかったことになるのならいいが、そうはいかない。

少しでもそれに関連する出来事にでくわしたとき、無意識に反応してしまし、自分でもわからないがイライラしたり、腹が立ったり、脅えたり、嫌な思いをする。

安心と安らぎを知らないために、それを求めつつ、そうではなかった子ども時代を反複してしまう。

その無意識を、本当は自分はどうだったかを知り、反復せず本来求めるよい状態を実現化していくために分析はある。

簡単に言ってしまえば、母に受け入れられなかった人は、大人になっても周りの人に受け入れられず、よい人間関係を築くことが難しい。


ラカン精神科学研究所のホームページ


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2008年07月15日 06:47に投稿されたエントリーのページです。

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