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分析家の独り言 125 (オールOKが子どものエネルギーとなる)

20代の息子さんが、実家であるクライアント(以下Gさんと呼ぶ)の家に自転車で来た、その途中自転車がパンクしていた。

息子さんはGさんに「パンク直しといて」と言い放ち、パンクした自転車を置いたまま仕事に出かけた。

Gさんは出かける予定があったが、近くの自転車屋にパンクした自転車をおして持っていき、修理してもらった。

仕事から戻ってきた息子の声が外から聞こえた、「パンク直さないと、あ~めんどくさい」

家に入ってきた息子さんに「直ってるよ」とGさん。

息子さんは「ラッキー」と言った。

Gさんは考えた、自分がオールOKし続けることが、この息子が自分の人生を切り開く方にエネルギーを向けることになる、前進していけると。

それは息子に、自分が受け入れられる絶対的な安心を与えることになる。

そのことがまたGさん自身に返ってくる、そんな絶対的な安心を自分は持てただろうか。

いや、なかった。

そのことで自分が揺れる。

もし自分にも絶対的な安心があったなら、また違った人生があったかもしれない・・・ 

自分にはなかったが、息子にはそれを与え続けると言われた。

人は信頼できるから、前に進めるからと。

親である自分にないのは基本的に、子どもには伝えられない。

しかし、分析により自分を知り、オールOKできる親になれば、自分にないものも子どもに伝えることができる。

いわば『無』から『有』を生み出すのである。

ラカン精神科学研究所のホームページ

オールOK!子育て法のページもご覧ください

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2008年07月16日 22:35に投稿されたエントリーのページです。

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