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金谷氏今月のメッセージ (平成20年6月)

(以下は分析家仲間の金谷氏のHPにある金谷氏の今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。)

とんでもない事件(秋葉原通り魔事件)が起こった。

6月8日(日)歩行者天国で賑わう昼下がり、東京秋葉原で無差別殺人。
7人が死亡、10人の方が重軽傷を負った。犯人は現行犯で逮捕されたが時すでに遅し、大惨事になってしまった。こういう事件が起こると「何故?こんなひどい事をするのか」と誰もが疑問に思う。
しかし、これを明確に解明する人はいない。ワイドショーや新聞などでコメントを発表されている大学教授や犯罪心理学者、皆完璧にはずしている。

ラカンの精神分析は、言葉と行動を見てその根本原因をずばり解明する。
しかしながら世の中と言うものは、有資格者や有名大学の教授と言う何かしらの肩書きのある人のコメントには耳を傾けようとするが、我々の言う事には一切耳を貸そうとはしない。

コメンテーター曰く「逮捕された加藤智大容疑者(25)は自己顕示欲があった」とか、「派遣労働者で不安定な雇用体制から先行きの不安による犯行だろう。」等と語っておられましたが、彼を分析するならば以下のようになる。

彼は親に、特に母親に作られた優等生である。小学校の時に母親が書いた作文で賞をもらい、母親が描いた絵で賞をもらった「作られた優等生」である。中学までは成績がよく有名進学校に入学したとたん成績は中の下、言わば落ちこぼれになったと言っても過言ではない。

今の今まで親が指示・命令し誘導して来たものを急に高校になって、親の学力がついて行けなくなったら見捨てる。自分の力でやったことが無い人間が、自分ので決定し行動することなど出来るわけがない。

「人間は学習したこと以外は出来ないのである。」

おまけに母親は加藤容疑者が脱落すると彼を諦め、弟に力を入れていった。
彼はどう生きていけばいいのか? さ迷い不安定になり誰一人彼の境遇や気持ちを理解してやろうとしなかったのだろう。

彼は自己顕示欲ではなく、あらゆる手段で特にサイトなどを利用し自ら叫んでいたのである。
『俺のことを見てくれ!』『俺を守ってくれ!』『俺を助けてくれ!』と。携帯サイトに細かく犯行予告をしていたのは、「誰かが止めてくれると思った」と後日彼が語った事が証明している。
人間が一番辛く悲しいのは「孤立無援」になる事だ。社会でも「村八分」はきつい。犯罪を犯して刑を受ける一番きついのは「独房」に入れられることだ。
彼は誰からも見捨てられその上、親にも、これでは生きていけるはずがない。

次は「何故あの時あの場所だったのか?」人間はイメージで動く。「あんなことをしたらいけない」頭では分っていた。
それぐらいの知恵はあったであろう。これも後日判明した事であるが、一回で凶行に走ったのではなく、何回か周りを走ってためらっていた。

では何がそうさせるのか?精神が作り上げるイメージである。人間は生まれてから2年ぐらいの間は認識能力も言語理解力・表現力は無いに等しい。
その間はイメージで動いている。感覚で捉えたものを何かしらのイメージを作って、それで行動する。大人には訳が分らず異様に見えるが子供には普通である。
こうして知恵より先にイメージで行動することを身につけているから、知恵を超えるものが発生するとイメージで動いてしまう。

彼は自分の世界を地獄と規定していた。自分の世界を表現するならば天国は要らない。故に歩行者“天国”を抹殺し地獄にしなければならない。犯行直後の光景はまさに地獄絵図のごとくであった。

人間は親に育てられた通りに行動し生きて行く。私もこの場を借りて何度も言い続けているが、子供を育てるのは母親で、教育するのは父親である。母親は子供の要求に「オールOK!」で接し、ただただ与え続ければよい。必要なのは“抱っこ”と“まなざし”である。

我がままになり、自己主張をする子供に育て、後に父親が社会の厳しさ、ルールを論理的に教えて行く。

こうした夫婦の絶妙のコンビネーションによる子育てがこの様な悲惨なことにはならない方法なのである。

最後に手前味噌で申し訳ないですが、私のクライアントがこの事件のニュースを見て「一つ間違えば確実に家もあのようになってた可能性がある。分析を信じひたすら行動してきたおかげで、今は幸せに暮らす事が出来ている。感謝し自らを誉めたい」と。共にそれをみて来た私も本当によくわかります。

この様な言葉を聞くとこの理論を一歩も引かず推し進めてきたことは、正しかったと感じています。

この様な事件を起こす原因は養育の仕方にある事に気付いてほしい。母親が優しく尽くしてくれて、父親が真剣に守ってくれる、そんな家庭からこんな惨い犯罪は起こらないと断言する!

金谷精神療法研究所

所長  真理攫取

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2008年07月01日 21:06に投稿されたエントリーのページです。

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