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金谷氏今月のメッセージ (平成20年8月)

(以下は分析家仲間の金谷氏のHPにある金谷氏の今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。)

 今の話題と言えば、当然北京オリンピックのことでしょう。

 私が初めて中国の地を踏んだのが昭和51年、当時感じたことは貧しい・汚い・暗いと、日本人である事が有り難いと思ったものでした。

その中国がテレビで北京を映し出すのを見て、ここまで豊かになったんだなぁと感心し感動した。

又その豊かな地で繰り広げられてるオリンピック大会での日本人の戦いぶりとその言動は、分析学の宝庫である。

日本の為にがんばっているのは分るが、成績は別としてモチベーションが間違っている。

 まず、谷亮子選手「田村で金、谷でも金、そしてママでも金」と活躍されましたが、最後のママは銅でした。
これはどう(銅)かな?と言いたい。ママの金は、子供のそばにいて心豊かで世の中のお役に立つ子供を育てる事が「ママの金}ではないのか。
案の定 子供さんは試合中に高熱を出して北京市内の病院に入院した。試合後に「主婦をしたい」と本音がポロリ。
北京前は、合宿続きで家を空ける事も多かったようで佳亮ちゃんにとっては「金よりママ」の方がいいのではないか?

それを証明する様な事が見られた。

 柔道男子66㌔級の内柴正人選手が金メダルを取った時の事、そのコメントとして「親父の仕事を見せた!」と本人は言っていた。が長男 輝〔ひかる〕ちゃんは、試合中お母さんの胸の中でスヤスヤ寝ていた。
金メダルを手に「金を取った!」と叫んでいたが、お母さんに頬摺りをする輝ちゃんが映されていた。
輝ちゃんの「金」はお母さんのホッペでしょう。
金メダルを取る事が父の仕事ではなく、父は家族の見えない所で命がけで働き、家族を守る事にある。妻・子を安心させて安定した家族をを作る事であろう。

 分析学に置いてすばらしい症例を見せてくれたのは、水泳の北島康介選手である。
北京前の出場予選の時、マスコミがスピード社の水着を着けるといい記録が出ると騒ぎ立てた。
その時彼は「水着が泳ぐのではない!泳ぐのはおれだ!」と自分自身がスイマーである事をTシャツにプリントして登場した。
 分析では自分は何者であるかと規定する事にある。
自己規定が出来てない人はメダルを取ることは出来ない。ただ金メダルが欲しいと言う願望を述べてるだけである。私はゴールドメダリストであると規定していないからである。
すべての選手が金を取れるわけではない。ただ世界の壁に実力で挑戦していこうと頑張った結果メダルが取れたと言う事である。

 陸上男子400メートルリレーで銅メダル獲得!日本にとっては金メダルに匹敵するものであろう。
朝原宣治選手は36才で今回で4回目の出場である。彼は高校から陸上を始めてから世界大会でメダルを取った事が無かった。
昨夏の世界選手権大阪大会も5位に終わった。一時は第一線を退く事も考えたが、自分の中に幸向上心が残っている事で北京に来た。シドニー五輪は6位・アテネ五輪は4位と リレーでメダルを取ることは陸上界の悲願であった。
メダル獲得の勝因は流れるようなバトンパスと「朝原さんの花道を飾る」という後輩達の強い思いがあったからだ。

 もっとすごいのは女子ソフトボールである。ピッチャーの上野由岐子選手〔26〕は準決勝のアメリカ戦から3試合連続で完投413球を一人で投げぬいた事。
米国の4大会連続で五輪金メダル独占を阻止した。この諦めず果敢に挑戦し勝利を手にした彼女はすばらしい。

他にもメダル圏内にいて金はダメでも銀か銅かと言われてた人が予選敗退、メダル目前4位でメダルを逃がす。オリンピックは参加する事に意義がある。4位でも世界で4番目なのだから凄いのである。
が、どこか納得いかない。金しか要らないと言っていた野球は上位の韓国・キューバ・アメリカには一度も勝っていない。故障が多くどこか勝ちに行こうと言う気迫が感じられなかった。星野監督自身も大会前にケガをしていた。

日の丸の重圧は我々には分らない程重たいものであろう。しかし、そこを勝ちに行く精神こそが、スポーツマンシップと言うものではないのか。
決して非難をしているではない。自分の立場・自分の役割を自覚しなければならないのではないかと言いたい。

 ラカンの分析は、言葉において自分を規定する。私自身も自分が分析者であると言うことは自分で規定した。これは恩師自身がラカンの精神に基づいた考えから規定しているものである。

自分が分析者であると規定せず、人に決めてもらった人に誰が相談に来るであろう。

北島選手の様におれはスイマーだと規定したように「私は何者だ」、と規定する事を目指して欲しい。自分が何者かも分らず、人や周りに動かされていては、何も得る事はないし、幸せにはなれない。「私は幸せになる」と規定して下さい。

金谷精神療法研究所

所長  真理攫取

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2008年08月29日 00:10に投稿されたエントリーのページです。

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