« 「母親教室」の名称を「子育て相談室」に改名 | メイン | 分析家の独り言 141 (人生を楽しむ) »

分析家の独り言 140 (無意識を知り幸せになる)

分析を受けると、無意識が動き出す。

これまでとはちがった角度から物事が見えてくる。

あるクライアント、京都市内のバスに乗った時のこと。

「外人のカップルがバス停で降りていき、顔をくっつけているのが車内から見えたという。

何をこの暑いのにイチャイチャしているのかと思った。

よく見れば二人で地図を覗き込んでいるため、顔がくっていているだけのこと。

これは、普通のこと、たとえイチャイチャしていたとしても・・・。

そして私にはないと思ったのだそうだ。

一つ屋根の下に夫と住んでいても、こんなことがない自分って何?

そういえば、小さい頃からそういう事が欠けていたなぁと。

甘えたい、くっつきたい自分を抑圧していると、イチャイチャしているカップルに腹が立つ。」

以上のクライアントの心の動きを分析してみる。

本当は、「甘えたい、くっつきたい自分」がいるのにもかかわらず、それをあきらめたか、無意識下に押さえ込んでしまったから腹が立つのである。

クライアントは、この抑圧したり、自分から切り離した「甘えたい、くっつきたい自分」を意識し、自覚し、認めればいいのである。

そして、欠けているものが欲望となるのだから、「甘えたい、くっつきたい自分」を今の自分として求め、満たしていけばいいのだ。^^


しかしながら、分析により自分の無意識を正しく知らないと、子供時代に、母を「独占できなかった」人が大人になって、無意識に自分が「独占できない(既婚者や彼氏・彼女がいる)」相手をいつも選んでしまうということがおきる。

これがフロイトのいった「反復強迫」である(自己の中に抑圧されたものを過去の一片として想起するかわりに、現在の体験として反復する)。

「独占できなかった」自分を、再演したからといって満足を得られるわけではなく、過去の苦痛が再現されるだけである。

自分の無意識を正しく知れば幸せになれる。

分析を受けると、無意識が動き出す。

ラカン精神科学研究所のホームページ

About

2008年09月06日 07:42に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「「母親教室」の名称を「子育て相談室」に改名」です。

次の投稿は「分析家の独り言 141 (人生を楽しむ)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34