分析を受けると、無意識が動き出す。
これまでとはちがった角度から物事が見えてくる。
あるクライアント、京都市内のバスに乗った時のこと。
「外人のカップルがバス停で降りていき、顔をくっつけているのが車内から見えたという。
何をこの暑いのにイチャイチャしているのかと思った。
よく見れば二人で地図を覗き込んでいるため、顔がくっていているだけのこと。
これは、普通のこと、たとえイチャイチャしていたとしても・・・。
そして私にはないと思ったのだそうだ。
一つ屋根の下に夫と住んでいても、こんなことがない自分って何?
そういえば、小さい頃からそういう事が欠けていたなぁと。
甘えたい、くっつきたい自分を抑圧していると、イチャイチャしているカップルに腹が立つ。」
以上のクライアントの心の動きを分析してみる。
本当は、「甘えたい、くっつきたい自分」がいるのにもかかわらず、それをあきらめたか、無意識下に押さえ込んでしまったから腹が立つのである。
クライアントは、この抑圧したり、自分から切り離した「甘えたい、くっつきたい自分」を意識し、自覚し、認めればいいのである。
そして、欠けているものが欲望となるのだから、「甘えたい、くっつきたい自分」を今の自分として求め、満たしていけばいいのだ。^^
しかしながら、分析により自分の無意識を正しく知らないと、子供時代に、母を「独占できなかった」人が大人になって、無意識に自分が「独占できない(既婚者や彼氏・彼女がいる)」相手をいつも選んでしまうということがおきる。
これがフロイトのいった「反復強迫」である(自己の中に抑圧されたものを過去の一片として想起するかわりに、現在の体験として反復する)。
「独占できなかった」自分を、再演したからといって満足を得られるわけではなく、過去の苦痛が再現されるだけである。
自分の無意識を正しく知れば幸せになれる。
分析を受けると、無意識が動き出す。