« ラカン精神科学研究所携帯サイト開設 | メイン | 心のマタニティー講座開催のお知らせ(平成20年09月) »

分析家の独り言 145 (オールOKがもたらしたもの:子どもとの理解)

あるクライアントが言った、「一番訳のわからなかった人間(子ども)が、オールOKして一番わかる人間になった」と。

オールOKすることで、子どもを理解したいと思うようになり、それを続けると、子どもが母親を理解していった。

オールOKする側が、損だとか得だとかではなく、「れる」「られる」が逆転する。

母親であるクライアントは子どもにオールOKさせられる人だった、それが、理解される人になった。

オールOKをやっていくと、最初は当たり前のように要求していた子どもの言葉に、思いやりが見られるようになる。

「悪いけど、買い物のついででいいし、△△買っといて」というように。

また母の方も、「帰ってくるまでに、お母さん〇〇しといて」と子どもに言われると、何を置いても一番にやる。

互いを理解し好きになり、オールOKすることが心地よいと思えるようになると、自分が生きている限り、やり続けてやろうと思う。

頼られて、「ああして」「こうして」という子どもに応え続けるうちに、親子っていいものだなと思えるようになった。

子どもの頃にこの経験を親との間でできた人と、経験のなかった人では人生が違うだろうと、クライアントは言う。

それは、認められ、甘えられ、安心と安全の中で自分を肯定できる世界。

逆に言えば、本来子どもはそこで育つもの、そこでしか生きられない。

このクライアントは自分には「甘える」ということがなかったという。

そういう人は、子どもの甘えを受け入れられないのが普通。

しかし、尋常ではない状況があったために、オールOKせざるをえないと覚悟を決めて実践した。

いつも彼女は言う、「オールOKは、子どもを立ちなおらせる以上のものを自分に与えてくれた」と。


ラカン精神科学研究所のホームページ

オールOK!子育て法のページもご覧ください

About

2008年09月13日 09:51に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ラカン精神科学研究所携帯サイト開設」です。

次の投稿は「心のマタニティー講座開催のお知らせ(平成20年09月)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34