子どもさんへの対応を話すとき、オールOKとともに、「最初は演技でいいから、笑顔で接してください」という。
お母さんの笑顔が、子どもの健康な精神を育む。
子どもにとって、お母さんの普通の顔は怒ってるように見える。
もう何年も前、たまたま見たテレビで実験をしていた。
1歳未満の赤ちゃんが横になっているところの横に、お母さんに立ってもらう。
お母さんが笑顔で、赤ちゃんに微笑みかける。
すると、赤ちゃんも微笑む。
今度は、お母さんに怒った顔で、赤ちゃんを見る。
すると、赤ちゃんは間もなく泣き出す。
最後にお母さんに普通の顔で赤ちゃんを見てもらう。
すぐには泣かないが、次第に顔が泣き顔になっていき、ついには泣き出す。
この番組が、子どもにとってのお母さんの笑顔の意味を証明してくれた。
また、あるクライアントが言った。
「これまでは、口ではいいよと言いながら、顔が怒っておいた」と。
それでは、「いいよ」の言葉とは相反して、顔で「だめ」と言っているのと同じ。
これをダブルバインドという。
矛盾したメッセージを同時に出しているので、子どもは良いと悪いのどちらのメッセージに従っていいのか迷い、引き裂かれていく。
だからこそ、オール=全てOKするのである。
そこに矛盾はない。
全てが受け入れられ、肯定される世界がある。
母親の顔色を見ることなく、裏のメッセージを読み取る、察するというややこしいことをせず、ストレートに自分の思いを出せる。
子どもは言いたいことが言えないで、病んでいく。