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分析家の独り言 147 (母親の笑顔)

子どもさんへの対応を話すとき、オールOKとともに、「最初は演技でいいから、笑顔で接してください」という。

お母さんの笑顔が、子どもの健康な精神を育む。

子どもにとって、お母さんの普通の顔は怒ってるように見える。

もう何年も前、たまたま見たテレビで実験をしていた。

1歳未満の赤ちゃんが横になっているところの横に、お母さんに立ってもらう。

お母さんが笑顔で、赤ちゃんに微笑みかける。

すると、赤ちゃんも微笑む。

今度は、お母さんに怒った顔で、赤ちゃんを見る。

すると、赤ちゃんは間もなく泣き出す。

最後にお母さんに普通の顔で赤ちゃんを見てもらう。

すぐには泣かないが、次第に顔が泣き顔になっていき、ついには泣き出す。

この番組が、子どもにとってのお母さんの笑顔の意味を証明してくれた。

また、あるクライアントが言った。

「これまでは、口ではいいよと言いながら、顔が怒っておいた」と。

それでは、「いいよ」の言葉とは相反して、顔で「だめ」と言っているのと同じ。

これをダブルバインドという。

矛盾したメッセージを同時に出しているので、子どもは良いと悪いのどちらのメッセージに従っていいのか迷い、引き裂かれていく。

だからこそ、オール=全てOKするのである。

そこに矛盾はない。

全てが受け入れられ、肯定される世界がある。

母親の顔色を見ることなく、裏のメッセージを読み取る、察するというややこしいことをせず、ストレートに自分の思いを出せる。

子どもは言いたいことが言えないで、病んでいく。


ラカン精神科学研究所のホームページ

オールOK!子育て法のページもご覧ください

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2008年09月20日 21:27に投稿されたエントリーのページです。

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