昨日、京都での『子育て相談室』での話し。
オールOKで子どもに対応するお母さん方からよく聞かれることである。
子どもが、「どこどこへ行きたい」と言う。
お母さんは、雨も降る夕方に出かけるのは面倒くさい、邪魔くさいので本当は行きたくない。
つい「ダメ」「行かない」という。
それで子どもがおとなしく引き下がるわけもなく、お母さんもオールOKしなければと思い直し、結局行くことになる。
どうせ行くなら、最初から気持ちよく子どもに「行こう」と言ってあげればいいこともわかっているが、それがなかなか言えない。
結果子どもの言う通り行くのなら、否定から入らないで、気持ちよくOKした方が、子どももより受け入れられたと思える。
「どうせ時間とお金を使うなら、より効果が上がる方に使うのがいいでしょう」、と分析者はいう。
ただ、そこには母親のコンプレックスが関わる。
頭ではわかっていても、気持ちが、体がついてこないで、つい拒否t的、否定的言語が口から出る。
ああ、私もそれに何年悩んだことだろう。
私は、自分は何が欲しいとか、どこどこへ行きたいとかそんなことを親に言えなかった、言っていいとも思えなかった、それなのにあんたたち(娘たち)はいいよね、言えば応えてもらえるんだからと妬ましかった。
そこには、子どもと同じように自分の要求を出して応えてもらえる理想的自分と、そうではなくいつもダメと拒否された悲しい自分が見える。
そこで葛藤する。
本当は自分の要求を出したかった、そしてそれを無条件で受け入れ対応して欲しかったのに、いつも見捨てられた自分に整理がついていない=フロイトのいう子ども時代が終わっていない。
そのようにして欲しかったことも、そうされなかったことも、もう過去の話であるはずが、大人になり母になった今も引きずっている。
その子ども時代を終わらせ、親の立場に立ち、子どもに応えられるようになるために分析がある。
それはまた自分を成長させることになる。
子ども時代で止まっている心の時計を動かすと、これまで気付かなかったこと、知らなかったことがいっぱい見えてくる。
「子育ては自分育て」という言葉が思い出される。