子どもにオールOKをしてもらうと、これまで子どもに欠けることが多いほど、子どもからいろんな要求が出てくる。
家族のいつものサイクルとは違う時間にご飯を作ってと言われたりする。
それが朝早くであったり、夜中であったりすることもある。
突然買い物につれて行けとか、○○を買って来てといわれることもある。
どこどこへ送っていって、迎えに来てということもある。
そうして親を振り回す。
それにオールOKで応えてくださいという。
対応する親御さんは、もちろん大変である。
と同時に不安になる。
本当にこのまま子どもの要求に応えていいのだろうか、わがままになって、どこまでも要求されるのではないか・・・と。
子どもが親を振り回すということは、親を信頼し始めた証である。
信頼のない人に、ものを頼んだり、甘えたりはしない。
オールOKすることで、子どもとの信頼をもう一度築きなおす。
これまで育ててくる間には、親が支配的で、子どもに「ああしなさい」「こうしなさい」と命令指示してきた。
そのことによって、子どもの主体性を奪ってきた。
親は子どものためと思って言ってきたこともあるだろうが、それは子どもには押し付けでしかない。
真に子どものためというならば、命令指示ではなく、怒るのでもなく、子どもの意向をまず聞いてやることだろう。
どうしたいのか、何が好きで、何が嫌なのか等を。
そういうコミュニケーションをとらず、ただ良いの悪いのといわれても、子どもは納得いかない。
それでも子どもはけなげで、親の顔色をみて、親の言うことを聞こうとする。
子どもは“よるべなき”存在とフロイトはいう。
この“よるべなき”存在である子どもは、親の保護・庇護を必要とする、それなくしては生きられない。
だから、自分の想いを伝え、言うことをきいてもらうことは良いことであり、当然の権利である。
ところが「わがままを言ってはいけない」「迷惑をかけてはいけない」と、親に気を使う。
子どもが人を思いやり、気を使うのは、まず親から思いやりをかけられ、そのなかにドップリ浸かってからのこと。
そうして与えられた子は、人に与えられる人になる。
わがままにしているのではなく、受け入れることで、自信や自己肯定感、健康な自己愛を育てる、これを育てなおしという。
これにより様々な問題を呈した子どもが、息を吹き返し、いきいきと自分を生き出す。
その最初のサインの一つが、親を振り回すという形で表れる。