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分析家の独り言 168 (子どもに寄り添う)

(以下の文章はクライアントの了解を得て、掲載しています)

離れて暮らす娘(十代後半)のところに、ときどき通うクライアント。

娘の所に行くが、娘はまだ寝ている。

クライアントはいつも、娘が寝ているうちに、片付けや掃除をする。

その母と娘の関係を聞いていて、何か違和感を感じた私は、「今度娘さんの所に行ったらいつものように片付けや掃除をしないで、黙って寝ている娘さんのそばにいてください」

「娘さんが起きたら、お母さんから、ああしたら、こうしたら言うのではなく、言われたとおりに動いてください」と言った。

それは、娘さんが部屋を片付けてと言ったら、はじめてそのように動き、買い物に行こうといったら、片付け等はしないで、買い物に行くというように。

その後クライアントから報告があった。

私が言ったとおり、娘の部屋に入って、何もせず寝ている娘の横にいた。

1時間ほどすると娘が起きて、「何か食べに行きたい」と言ったので、それにつきあった。

その後、「買い物に行きたい」と言うので、そのとおりにしたという。

そうして動いて、クライアントは「“寄り添う”ということがはじめてわかりました」と言った。

娘も「やっと、お母さんは私の言うことがわかったんやね」「遅いけど」と言ったという。

クライアントはそういえば、「お母さんが来るとせわしないから疲れる」と娘が言っていたことを思いだした。

「私のところに来たら、片付けや掃除をしないで」とは言わないが「せわしない」という言葉で伝えていた。

その言葉を受けとらず、部屋を片付け、掃除してやれば、娘は助かるだろうという母であるクライアントの勝手な思い込みで動いていた。

母なりに娘を思ってもことではあるが、娘はそれをありがたいとも、助かったとも思わず、せわしないと感じていた、このギャップ。

おそらくこういうことは、多くの親子の間で起きている可能性がある。

今一度、自分の思い込みや、偏見で聴かず、子どもの言葉にしっかりと耳を傾けてほしい。

子どもが母に求めているのは、基本的に母と共に(共生)である。

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2008年12月01日 23:38に投稿されたエントリーのページです。

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