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2009年2月 アーカイブ

2009年2月 1日

分析家の独り言 191 (不登校・ひきこもり,子育て相談室)

京都府主催の青少年すこやかフォーラムに、ひきこもり民間支援団体として参加してきた。

京都府ひきこもり相談支援センター相談員の曽我氏によると、ひきこもりの長期高齢化がみられるという。

ひきこもり相談支援センターに寄せられる相談のうち
 年齢層                  年 数 
    25歳以上 55%            5年以上 40%
    35歳以上 18%            1年未満 25%      
 男女比 8:2

当研究所に不登校・ひきこもりで分析や子育て相談室に来られる方は、幼児~大学生と、20歳代、30歳代、40歳代の方がおられる。

年齢が若いほど、親の対応次第で子どもの状態に早く変化が現れる。

ひきこもりが長期にわたり、しかも高年齢化するということは、それを支える親御さんの年齢がもっと高くなり対応することが難しくなる。

もちろん、本人を分析することで自我を育て社会に出るようになるが、時間がかかることが多い。

そういう意味では、初期の対応が大事となる。

昨日のフォーラムの最後、ひきこもり民間支援団体合同説明会で、ネットで私のラカン精神科学研究所のHPを見たと言って来られた方がいた。

子どもさんがネットで見て、「自分の考えに近い」と言われたと。

次回2月6日の子育て相談室に参加したいということだった。

家族の理解と適切な対応があれば、子どもがいくつであってもしっかりした自我を持てる⇒社会に出て行く。

また、家族の理解と協力が得られない場合は、本人が自力で分析により、分析者とともに自我を育てて行くことになる。

学校へ行けばいい、社会へ出て仕事ができれがいいという、うわべの現象のみにとらわれず、ひきこもりの根本を知り真に人として社会の中で堂々と生きていかれることを願う。

毎月子育て相談室を開いています。

そこで、不登校やひきこもりの子どもさんへの対応法をQ&A方式で理論的に説明したり、症例をあげたりしながらアドバイスしています。
(不登校・ひきこもり限らず、非行その他、子育てに関すること全てに対応します)

どう接していいかわからない方、悩んでおられる方、参加お待ちしています

℡ 077-558-8766 または 050-3767-6283

携帯℡ 090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策


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2009年2月 4日

福岡インテグレーター養成講座の日程のお知らせ(平成21年2月)

インテグレーター(分析家)を養成する理論をテキストをもとに講義する講座です。

インテグレーターを目指す方はもちろん、分析理論を本格的に学びたいという方のためのものです。

日時 : 2月17日(火) PM2:30~PM5:30

場所 : 福岡地下鉄天神近く(詳しくは電話・メールでお問い合わせください)

料金 : 10000円(プラス出張交通費2000円)

講座内容 : 自己愛論Ⅲ《自己愛パーソナリティー》
         自己愛パーソナリティーの定義、特徴など解説します。

自分を知り、人間を理解し、生きる上で知っておいて欲しい理論です。

お問い合わせはこちらへ
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月刊精神分析2009年01月号運命は名前で決まる

2009年2月 6日

分析家の独り言 192 (クライアントとの出会い)

今年に入り、ホームページのカウント数の上がり方が増し、それに伴うように分析依頼や講座、子育て相談室への参加が増えている。

仕事は忙しくなり、最近はまめにブログ(宣照真理のセラピー日記)を書くことがままならない状態になってきた。

しかし私としてはなんとか時間をつくり、皆さんが興味・関心を持てるもの、役立つものなどの情報発信をこれからもしていきたい。

分析依頼等で連絡をいただく方々は、HPやブログ、各サイトを読んでおられ、ある程度分析を理解してもらえているのでこちらとしても大変助かる。

わが師は言う、「出会いこそ人生の全て!」と。

様々なクライアントとの出会いが、また私に新たな気づきや成長をもたらせ、勉強させてくれる。

不安や自信のなさを抱え、現実の症状に悩むクライアントもいる。

早く楽にしてあげたいとこちらが焦ると、逆にクライアントの心の構造をみえなくしてしまう、自分をメシア(救済者)かのように思ってしまう。

常に観察者の目を忘れず、クライアントの語りを聴きながら、心の構造を理論をもとに見ていく、理解と共感を持って。

分析において初回面談で語り、分析者に「理解されたと感じられる」とクライアントに言われることがある。

このクライアントの想いが、分析者との信頼につながっていき、分析治療は進む。


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2009年2月 7日

分析家の独り言 193 (自己決定能力を持つ)

人は自分で選択し、物事を決めていかなければならない。

不登校・ひきこもりの状態であった子が、何らかの動き・変化を起こす。

親はそれを見守り、時に子どもからの依頼があれば経済的精神的援助をする。

そして例え動いた結果、上手いかなくても、途中で頓挫しても決して責めないことである。

次どうするかをまた考えれば良い。

思えば、人生は選択の連続であろう。

自分の人生上の選択・決定を一時停止しているのがひきこもりの人達とも言える。

何かを選択することは、それ以外の選択肢・可能性を捨てることでもある。

この選択が正しかったのか、それはやってみないとわからないところがある。

だからこそ人は、自分を信じ勇気を持って、選択し実行していく。

しかし、この選択事態を他者にゆだねてしまったら、そうせざるを得なかったらどうだろう。

中には親に自分の生きる道のレールを引かれ、その上を歩まされる人もいる。

親はそれが子どものためと信じ、親の思う安全と確実さを子どもに押し付ける。

しかしそれで子どもは幸せだろうか。

生きがいや、やりがいを感じて、これが自分の生きた軌跡だと胸を張っていえるだろうか。

自分をしっかり持ち、自分の人生は自分で決めて歩く。

自分で決めたことなら、自分で責任も取れる。

人(親)に決められた道を歩かせられれば、後にそのことに気付き、子どもは無力感や、虚しさ、怒りさえ感じるだろう。

そして、上手くいかなかったとき、それを人のせいにして自分で責任を取らない。

それは未熟な子どもの自我である。

分析が目指すものの一つは、自己決定能力を持つことである。


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2009年2月 9日

京都 子育て相談室(旧 母親教室)日程のお知らせ(平成21年3月)

日 時 : 3月13日(金) 10:30-12:30

場 所 : 京都府京都市 JR京都駅周辺  

参加費 : 1,000円(1回:2時間 完全予約制)

子どもさんの年齢に関係なく、子育てに関しQ&A方式で相談会を開催しています。

日常の些細な事から、不登校、ひきこもり、非行、神経症など何らかの悩み、問題に答えます。

興味関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

電話:077-558-8766 または 050-3767-6283

携帯:090-7357-4540

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今週のメッセージ(平成21年1月分)

オールOK!子育て法に掲載した、「今週のメッセージ」1月の過去ログです。

まなざしと声とスキンシップ(平成21年01月29日)

肉体の年齢と、心の年齢は必ずしも一致しない。
そういう意味で、我々人間は二つの時を生きる。
手をかけないで、放っておいて育つものは一つもない。
触れられなければ、体さえ育たず、乳児が突然死することもある。
心はなおさらである。
まなざしと声とスキンシップが大切となる。

母そして子育ての重要性(平成21年01月24日)

分析に触れていくと、母親という存在の大きさを思い知らされる。
人一人を、社会に送り出すのは大変な一大事業である。
発達論から言えば、0歳児から保育園にあずけて、仕事をしながら片手間に出来ることではない。
子育ての重みと意味を社会も、親たち自身にも自覚が無いことが多い。
今一度、人が人を育てることの重要性を考えて欲しい。
この社会を立て直すのは、社会の構成員である個人一人一人からであろう。

子どもの望むこと(平成21年01月14日)

子どもは親に愛されたい。
自分に関心を向け、配慮し、声をかけて欲しい。
自分だけを見て、優しく世話して欲しいと願う。
それらがないと、子どもは親に嫌われていると思う。
しかし、そのような子どもが望んでいる対応をする能力を持たない、わからない親である場合が多い。
親は親なりに、子どもを可愛がり、愛してるつもりなのだが、ここに互いの意味の付け方、想いの違いがある。

親自身が問われる(平成21年01月06日)

子どもはいろんな形で、親に問いかけてくる。
それがときに不登校や、ひきこもり、非行という形で。
それにどう対応・対処するか、親は試される。
自分の殻を破れるか、自分の価値観を見直し、書き換えられるかを。
オールOKができるか、それに取り組むか、遠ざかるか。
勇気を持って取り組めば、必ず道は開ける。

分析家の独り言 194 (幸せを感じるとき:非行の息子に対応して)

(以下の文章は、クライアントの了解を得て掲載しています)

荒れた息子にオールOKをして、見事息子は立ち直り、立派に社会生活を営むようになった。

昔の悪の先輩の経験談を聞いて、両親に話しながら涙を流して笑い転げる息子。

それを聞いて同じように笑うクライアント。

ああ、よかったなと思うと言う。

非行から脱出する過程で、悪い仲間と関係を絶ち、1年間家にひきこもった。

コンビニやレンタルビデオを借りに行く以外はほとんど外に出ず、自室にこもり、急に降りてきては、母親であるクライアントに話をしてまた部屋に戻っていく。

そのつど、クライアントは家事の手を止めて、息子の話に聞き入った。

人に自分の想いをしゃべれる、受け取ってもらえる事がいかに大事かを知った。

息子が仕事を始めようと思うと言い出したとき、クライアントは「男は仕事を始めたら、一生働き続けることになるから、焦らなくていい。ゆっくり考えて」と言った。

それでも息子は、自ら「働く」と言って、働き出した。

今、オールOKをしたことが、クライアントの自信になると言う。

あちこちに攻撃性を向けて叩きまくっていた子が、笑い転げて話す、そんな息子を見ることができる。

活き活きとした子どもの姿を見られることに幸せを感じる。

物金に走る人もいる。

お金も無ければ暮らしてはいけない。

しかし、必要以上に物金に執着することが無くなり、これまで苦手としてきた人への興味が出てきた。

私はクライアントと、人は人を自分を知らずして生きる意味があるのか、と話しあった。


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2009年2月12日

分析家の独り言 195 (性格、血液型占い)

Yahoo!ニュ-スで、『日本の「血液型性格診断」ブーム、米国でも強い関心を集める』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090209-00000000-sh_mon-bus_all という記事を見つけた。

(以下、掲載文の抜粋)

記事は「日本では、人は血液型によって決まる」と題したもので、・・・日本では雑談などで「あなたは何型? 」などと血液型の話がよく話題になる事実を伝えている。

・・・科学的に証明されていないのにもかかわらず、血液型を重要視する考えが国民の間で広く浸透していると紹介している。

血液型と気質の関連を科学的な研究対象にしようとする試みは国内で1900年代前半に当時の医師らによって行われていたが、結果的に科学的に差異が認められなかった経緯がある。

しかし血液型関連の書籍が多数出版され、またテレビなどのマスメディアでもさかんに報道されてきたため信じる人も多く、携帯サイトをはじめ、血液型占いに関連したコンテンツが数多く流通するなど一つの市場を形成している。

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記事にあるように科学的に証明されていないのにもかかわらず、なぜ日本人は血液型による性格診断や占いをしたがるのか。

たった4つの血液型で、性格が振り分けられ、性格が診断できるわけはないと私は思っている。

性格とは遺伝と環境の相互作用によって形成されていく。

そのときどきでその割合が違う。

こと血液ということで言えば、遺伝的要素ということになるだろう。

しかし育っていく過程やその環境の要素も大きいのだから、血液型で性格が決まるとは思えない。

例えば不登校・ひきこもりの子どもさんを持つお母さんや周りの人会話で、「うちの子は、気が弱くて言いたいことがいえない性格みたい」とか、「人に気を使う性格で」というのを聞く。

しかも「性格は変えられないから・・・」と言う。

言いたいことが言えない性格、人に気を使う性格、これは生まれながらに持っていたものというより、育ってくる過程で培われたもの。

これらは子どもが若ければ、親の対応次第でいくらでも変えられる。

ところが、「性格は変えられる」と言うと、驚かれることが多い。

「性格は変らないでしょう」と。

生まれながらに気を使う赤ちゃんはいない。

攻撃性の塊で、親を殴りながら生まれてくる赤ちゃんもいない。

それら、親や周りの人の顔色を見て自分は出さず、人に合わせる環境の中で育ってきたり、自分の言うことが聞き入れらず、怒られたり攻撃性を向けられることがあっただろうと推測される。

また、「自分も親も無口な性格で、これは生まれながらのもので仕方ない」と言う人もいる。

これも、個人差はあるものの、自分が言うことを受け取り受け入れる相手(親)がいれば、極端に無口にはならない。

性格を表すこ言葉として、我がまま、自分勝手、明るい、暗い、几帳面、大雑把、おおらか、神経質、マイペース・・・などなど様々ある。

自分に自信を持てば明るくもなるだろうし、言いたいことも言えるようになる。

大人であっても人は性格を変えられる。

そのためには自分を知ること。

そして生きながら、死んで(=自分を否定して)生まれ変わる、これを積み重ねていくこと。

これを人としての成長・発展という。


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2009年2月21日

分析理論講座日程のお知らせ(平成21年3月)

平成21年3月は下記の日程で分析理論講座をひらきます。

京都府京都市 3月9日(月) JR京都駅周辺  10:00-12:00
  講座内容 : -学童期と青年期の心の発達- 発達課題
 「青年期は、潜伏していたリビドーが顔を出し成熟していく時期である。それらは自己意識としてどうとらえられるか。三段階で発達するといわれている。・・・」(テキストから一部抜粋)
 
費用:3,000円 (テキスト別途 1冊1,000円)

講座内容途中から一人でも参加いただけます。

独自のテキストをもとに症例などを入れながら、精神分析の理論をわかりやすく解説します。

子育てする上で、また人間を理解するために役立つ理論です。

子育て中の方、結婚前の方、男女を問わず知っておいて欲しいことがたくさんあります。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

電話:077-558-8766

携帯:090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。

子育て(日常の接し方・不登校・ひきこもり・非行など)の悩み、疑問等ご相談ください。

交通費負担で、出張セラピー・各理論講座・子育て相談室(子育てに関するQ&A)をしています。

開催場所:ラカン精神科学研究所(駐車場あり、滋賀県大津市唐崎、JR京都駅から20分)。

依頼があればクライアントの御自宅や最寄の駅周辺の施設(ホテルのロビー、ファミレス)等へ出張が可能です(交通費別途)。

現在、京阪神(京都市、大阪市、神戸市)福岡県福岡市(月1回3日間)等へ出張しております


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福岡出張のお知らせ(平成21年3月)

毎月1回、福岡出張セラピーを行っています。

平成21年3月の出張は以下の予定です。

日 時 : 3月10日(火)、11日(水)、12日(木)

場 所 : 地下鉄天神駅周辺(詳しいことは電話等にてお問い合わせください)

分析料 : 10000円 (プラス交通費2000円)

福岡近郊で分析を希望される方、おられましたらご連絡ください。

ひきこもり等により、外出が困難な場合は、お宅への出張セラピーを行います。

遠方への出張であるため、福岡でのクライアントの方には分析料プラス2000円の交通費の負担をお願いしています。


同時に、子育て相談室(旧名称 母親教室)・インテグレター養成講座も開いています。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へお問い合わせください。

℡ 077-558-8766 または 050-3767-6283

携帯℡ 090-7357-4540

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分析家の独り言 196 (「無期懲役」うつろな星島被告、遺族は失望あらわ)

YAHOO!ニュース 「無期懲役」うつろな星島被告、遺族は失望あらわ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090218-00000034-yom-soci (記事より一部抜粋)

 「犯行は極めて卑劣で、戦慄(せんりつ)すら覚える」--。同じマンションに住む東城瑠理香さん(当時23歳)を拉致し、殺害後は遺体を細かく切断して捨てた元派遣社員・星島貴徳被告(34)。東京地裁で18日に開かれた判決公判で、平出喜一裁判長は、東城さんを自分の思い通りにできる「奴隷」にしようとしたという独善的な犯行を厳しく非難しながら、死刑は選択しなかった。

 「無期懲役」の宣告に星島被告はうつろなままで、死刑を訴えていた母親は、失望をあらわにして思わず顔を背けた。

主文言い渡しの後、約1時間にわたった判決理由の朗読では、犯行の卑劣さを指弾する言葉が並んだ。
「身勝手な保身のみを求め、被害者を物のように扱った」「性的欲望の充足を求めた自己中心的な犯行で、酌量の余地は皆無だ」

一方、遺影を胸に抱いた東城さんの母親は、判決が殺害の具体的な場面に差し掛かると下を向き、耐えるように聞き入った。その後、平出裁判長が「死体損壊・遺棄を過大に評価することはできない」と死刑を回避した理由を述べると、最前列に座った他の遺族らはうなだれたり、顔を手で覆ったりした。
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この事件をニュースで聞いたとき、なんという残酷な事件がまたおきたのかと思った。

そのなかでも、星島被告が東城さんを自分の思い通りにできる「奴隷」にしようとしたというくだりに驚いた。

強姦し快楽を与えれば、女性を自らの思い通りになる性奴隷にできると思っていた星島被告。

星島被告は幼少期、足に負った大やけどの跡にコンプレックスを感じ、女性との交際をあきらめていたという。

女性と実際に交際した経験がなかったが、女性と交際したり性交したりすることを望んでおり
そのための手段として女性を拉致して強姦し続けることで性の快楽の虜(とりこ)にし、自分の言うことを聞く「性奴隷」にしようと考えた。

人間としての心の成長・発達が歪んでいる。

性による快楽を一方的に与えることで、愛情関係にない女性を自分の思い通りにできると思った、いやしたかったのだろう。

そこに相手(対象)が存在しない、まるで星島被告の一人がてんの世界、思い込みもはなはだしい。

しかし、それくらい自分を愛し、奴隷のごとく自分の言うことを聞いてくれる人が欲しかった。

それは子ども時代でいえば、母の役目である。

子どもに関心と愛情を注ぎ、オールOKをして、何でも言うことを聞く母、それういう体験を育ってくる中で星島被告はできなかったのだろう。

それは彼に限った事ではなく、残念ながら世の中の多くの人たちも経験してはいないだろう。

しかし、その割合や様々な負の要素が重なると、今回の事件が起こりうるということである。

互いが心を通わせる、思いやりなどの互交流の学習も彼にはない。

これもまた、子ども時代に母や父、家族、周りの人たちと関わりながら経験を積み重ねていくことである。

1歳11カ月の時に熱湯の入った浴槽に落ちて両足に大きなやけどを負った。やけどのあとが残ったことで、小学生のころから継続的にいじめに遭った。
しかし、両親に相談に乗ってもらえなかったと感じ、やけどを負ったのは両親のせいだと恨みを募らせ、やがて殺害したいと思うまでに両親を憎むようになっていった、という。

本当に彼が愛と憎しみを向ける対象は親であったはず。

それが向けられないと、その対象を置き換えた他者が犠牲となることは多々ある。

犯罪者の中ではこれは意識されず、無意識におこなわれる。

だからこそ、自分(無意識)を知ることである。

そうすれば、犯罪や事件は防げる。

分析に来られる方の中に、「うちの家でも、世間で起きているような事件がいつ起こってもおかしくない」といわれる。

この事件の犠牲者となってしまわれた東城瑠理香さんのご冥福を心よりお祈りします。


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2009年2月24日

新サイト 『月刊精神分析』 2009年2月号発刊のお知らせ

- 特集 私と精神分析2 -

前回2008年11月号では、分析家仲間の立木さんと私宣照が精神分析との出会いから、インテグレーター養成コースの受講までを掲載しました。

今回は、開業してから10年目の現在までを語り合いました。

精神分析、セラピーという仕事は如何なるものか?予備知識のない方にも、精神分析家の日常が伝わる様な構成になっています。

月刊精神分析2009年2月号 (こちらをご覧ください)


<目次>

1、プロローグ Prologue
2、プロフィール Profile
3、独立開業後の話
4、相談内容の紹介(例)
5、引きこもり不登校対策 オールOK!事例の紹介
6、その他のお仕事 僧籍なき僧侶
7、エピローグ Epilogue
8、その他 注釈
9、分析家ネットワークの紹介

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月刊精神分析2008年11月号 はこちらをご覧ください

2009年2月28日

金谷氏今月のメッセージ (平成21年2月)

(以下は分析家仲間の金谷氏のHPにある金谷氏の今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。)

〔テーマ 心と身体〕   
 人は何故病気になるのだろう?
病気かもしれない。病気であると分かる前に必ず前兆がある。
頭痛・腹痛・めまい・倦怠感・発熱・下痢・嘔吐・咳などで表現する。
全て器官疾患から出てくるサインで、その症状から病気の原因を見つけ治療する。
 しかし、疑問が浮かび上がる。病は一つだけではない。皮膚・内臓・頭部などあらゆるところに病はある。
内臓だけ見ても五臓もある。肝臓・心臓・脾臓・肺臓 全部を病むと言うことはありえない。
その中のどれかを選び、その部分だけで表現する。
例えば、心臓を選んだとする。それは何をもって心臓にしたのか?
それも心臓の病といっても狭心症・心筋梗塞賞・冠状動脈硬化症・心臓弁膜症・心臓喘息・心筋炎・心内膜炎・心不全・肺性心・心臓神経症・心臓肥大などがある。
この中のどれかをどう選んだのか?
ある日突然体調を崩し病院に行ったら、貴方は「狭心症です。」と告げられる。自分では選んだ覚えも決めた覚えもない。
 では何故この病気になったのか?
医者はここが悪いと言う事は言えても、何故この病気になったのかは言ってはくれない。
言えないのである。それは解らないからである。働きすぎとかストレスが溜まった結果として病気になった。じゃ、何故心臓で狭心症なのか?答えは無い!
では病気は何を訴えようとしてるのか?これには意味があるのか。
精神分析では、これに対する答えは有る。
医学とはまったく相容れないもので、理解できない人もいるだろう。
 まず、フロイトの話からいけば、彼は、診療所で働いていた時に不思議な光景を目にした。訪れる患者の中に、明らかに苦痛を訴えながら診療に来る。
しかし検査をしてもどこも悪くない。この不思議な現象に目をつけ、友人の医師にその患者を紹介してもらい研究をした。
その結果、解った事は人間は何か大きな出来事に出会うと、まず感覚で感じ、それを言葉にして現そうとするが、これが言葉にならず表現できなかった時、その感じたものは神経を通して脳に伝達する。
しかし、そこにデーターが無いと、感じた物に一番近い身体の部分に伝える。
そこに表現されたものが病気である。昔から「病は気から」と人間は知っていたのである。
フロイトはこれを「転換ヒステリー」と言う理論を打ちたて世に出した。これは心理的なものを身体に転換し表現するという事である。
 しかし、これはオーストリアの医学界に衝撃を与えたが、誰一人理解する者はおらず、医学界の異端児として扱われ、「ヒステリー」は子宮の叫びと言い女性特有のものであり、男性にヒステリーとは・・と誰も取り合ってくれず一人医師界を去ることになった。
これは百年前の出来であるが、今、尚医学界では認めてもらえない。
脳を出発点として考え、現れた病をどうして治療するかと研究している彼らは、後手にまわっている、それ故に何も無い時にそれを治療する事は出来ない。
検査しても何も無ければ放置してしまう、と今度は本当に器官疾患となり完全に病気として表に出てくる。
 例えば分析は、胃が痛いと訴えた場合一応は病院に行って検査を受けていただく。そこで何も異常がなければ分析の分野である。
分析は、胃という臓器は素直な臓器であり、入ってきたものは自分で選択して排除する事は出来ず、なんでも一生懸命に熟す。
それが異常をきたすと言うことは「NO」といえず何でも「ハイハイ」と言って無理をしていると分析をする。結果「胃炎」と診断された。やはり「言えん」なのである。
臓器それぞれに役目があり、忠実に自らの役割をこなしている。その役割と心理的なものとが一致する事により、そのものを病んで表現し訴えるのである。
分析はそれを心の叫びと捕え、それを言語に変換する事により、表現している事がわかる。分かれば治る。我々は医者ではないので「病気を治す」とは言えない。
 我々はそれを「元に戻す」と言います。
「ガン」等も最初から有ったものはない。伝染病でもない。自ら作ったものである。自分で作ったものであるならば、自分で治す事が出来るはずである。
人間は自然治癒力が備わっている。その原因を知り素直に言葉にして表現していくならば自然に消えてもとの姿になるのである。

金谷精神療法研究所

所長  真理攫取


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