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2009年3月 アーカイブ

2009年3月 1日

分析家の独り言 197 (納得すること、させること)

私事だが、治療してあった歯の詰め物が取れた。

放っておくわけにはいかず、歯医者へ治療に行った。

ただ単に欠けたか、取れただけと持っていったが、詰めてある金属の一部が欠けていた。

詰めてある他の金属も一度取ることになった。

開けてみると、中で虫歯が広がっていた。

歯科医が、鏡で見せてくれた。

真っ黒な歯。

こんなことがあるのか・・・

もともと虫歯が深く治療してあり、神経を取り、上から金属をかぶせる治療法を取るしかないと説明された。

納得し、その治療をお願いした。

20年ほど前にも、奥歯を同じ方法で治療している。

しかし、そのときは今ほど丁寧に説明された覚えがない。

そのために最近まで、あの治療法しかなかったのか、疑問に思っていた。

人間納得することが大事とあらためて思った。

今通っている歯科医は、治療時誰もがおそらく苦手な、歯を削るときに言葉をがけ、患者に気を配っている。

治療を受ける側の痛みの心配や、不安を少しでも少なくしようとする行為だろう。

私たちが育ってくる中で、納得できないことがたくさんあるのではないか。

なぜあの時自分は怒られたのか、だめと言われたのか、したいことを断念しなければならなかったのか・・・などなど。

「ああしなさい」「こうしなさい」「こうでなければいけません」と言われたが、本当にそうだったのか。

そんなことがいっぱい自分の中にある。

当時は、親に大人にいわれるまま、そういうものかと思うしかなかったが、今一度検証し、違うものは訂正する必要がある。

そして相手(子ども)の立場に立ち、相手を思いやり、配慮する言葉をかける。

そんなことの積み重ねが、良好な人間関係をつくっていく。

金属の詰め物が取れたことで、その奥の虫歯がわかり、歯医者が苦手な私には治療は大変だが結果よかったと思っている。


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2009年3月 3日

分析家の独り言 198 (毎日新聞ニュース ひきこもり)

ネットの毎日新聞ニュースで以下のような記事があった。

記者の目:引きこもり問題と、派遣切り社会は連関=市川明代(東京社会部)
◇「善意と鍛錬」だけでは限界 雇用・企業理念、見つめ直せ
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20090220ddm004070156000c.html?inb=yt

以下記事より一部抜粋

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
引きこもりは民間推計で100万人規模。最近は長期化や高年齢化が問題になっている。
神経症や精神疾患を伴うこともあり、将来を悲観した自殺や心中も後を絶たない。

社会との接点を持とうと苦悩する男性や、引きこもりの長男を支える父親の思いを描いた。
ある母親は「33歳の長男は同じ屋根の下で全く会話がなく、夜半に食べるものがないと暴れています。
夫も病気で、少しの蓄えがなくなれば……」と悲痛な声をファクスで寄せた。
父の年金に生計を頼る東京都内の女性(35)は「父が死んだらどうすればよいのでしょう」とはがきに記した。

いったん引きこもるとなかなか社会に戻れないという構図は共通している。
大学を休学した後に中退し、一時家から出られなくなった千葉県の男性(36)は「レールを外れた時点で僕の人生は終わったと思った」と打ち明けた。
埼玉県の男性(36)は「35歳を境に就職も結婚もあきらめた」と言った。
あまりにも早い見切りに思えるが、この男性には社会の壁が、それほど高く見えるということだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私のところでも、いくつかの不登校、ひきこもりのクライアントのケースがある。

下は小学生から、30歳代の成人までおられる。

守秘義務があるため、個々について詳しいことは書けないが、神経症や精神疾患を伴う方が多い。

精神科で統合失調症の疑いと言われた人や、人格障害、対人恐怖症などなど、医者の薬を飲みながら分析を受けている。

この中で私が感じるのは、ひきこもり本人と親の関係である。

ひきこもり本人は分析に来ないで母親が分析を受け、ひきこもる子どもへの対応(オールOK)をしながら、母親が自分を見つめていくことで、ひきこもる子どもが変わっていくケースもある。

また、ひきこもり本人が分析を受け自分を見つめ、プラス親ことに母親の協力があるほど、子どもの快復は良い。

ひきこもる子どもとその母親の両者が分析を受けるケース。

これは子どもは子どもで自分を見つめ、お母さんには日々の子どもへの対応法をアドバイスしながら、お母さん自身の養育史や自分自身等を振り返りながら、よりオールOKをスムーズにしてもらえるようにする。
 
ひきこもる子どもは分析を受け、母親が分析理論を学ぶとか、子育て教室に参加するケース。

こうすることで、お母さんに子どもへの理解を深めてもらう。
 
中には、お金は出すが、ほとんど子どもへの関心を示さない親御さんもおられる。

この場合は、分析者がひきこもるクライアントの母親代わりをすることになる、当然時間がかかる。

母親の協力が得られ、家庭においてひきこもる子どもにオールOKをしてもらえれば、それにこしたことはない。

分析と分析の間に何度もメールや電話入ることも度々。

子どもから「死にたい」とか、泣きながら電話をかけてくることもある。

また対応するお母さんから、「これでいいんでしょうか」と迷いや疑問をなげかけられる。

それらにも、できるだけ応える。

しかし、あまり依存させすぎてもいけないし、かといって全く信頼されないようでもいけない。

個々のクライアントの自我状態、発達の過程によっても違う。

分析家がクライアントに振り回されることもある。

そんなことをしながらも、分析を通して自我を育て主体性を育てていく。

記事にあるように、ひきこもりの長期化や高年齢化が問題となっている。

もちろん取り組むなら早い方がよいが、自分の人生をあきらめないで欲しい。

それから、今小学校や中学、高校で不登校をしている子どもの親御さん、しっかり対応すれば必ず子どもは元気になるので、その対応法オールOKをしてください。

学校や社会参入の話は今置いておいて、子どもの心に寄り添いましょう。

子どもの立場に立って、配慮と思いやり、適切な関心を向けること。

そうすれば必ず子どもは生き返り、元気になって出ていく。

ただ、このことが親御さんになかなか理解されず、実行されないことが残念でならない。


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2009年3月 4日

福岡 3月子育て相談室(旧名称 母親教室)、インテグレーター養成講座のお知らせ

3月110火)、11(水)、12(木)、の3日間福岡での出張セラピー中、福岡で子育て相談室とインテグレーター要請講座を開きます。

<インテグレーター養成講座>

日 時 : 3月10日(火) 11:00-14:00

場 所 : 地下鉄天神駅近く(詳しくはお問い合わせください)

参加費 : 10000円


<子育て相談室>

日 時 : 3月11日(水) 10:00-12:00

場 所 : 地下鉄天神駅近く(詳しくはお問い合わせください)

参加費 : 1000円

不登校、ひきこもり、非行でお悩みの方、その他日常子育てする中での疑問、迷い、悩みなど何でもQ&A方式で行います。

我が子の不登校・引きこもりや荒れを体験したことから共に考え、発達論から対応法などをアドバイスします。

日時が合わない方、ご相談ください。2名以上のグループであれば、別途子育て相談室を開きます。

お子さんの年齢・性別等制限はありません。

参加希望の方は、電話かメールにて連絡してください。


興味・関心のある方、参加される方詳しくは電話かメールにてお問い合わせください。

℡  077-558-8766  090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)


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2009年3月 5日

分析家の独り言 199 (ひきこもり:ある症例)

去年の夏過ぎくらいに、当研究所のホームページ等を見たといって電話が入り、分析を始めた。

ひきこもりの10代後半の子どもさんのお母さんだった。

詳しい内容については書けないが、お母さんが来られたので子どもへのオールOKの対応法をお話し、実行してもらった。

母親は「できれば子どもに分析を受けてもらいたが、子どもは嫌がる」ということなので、「無理強いはしないでください。お母さんがしっかり対応されれば、それだけでも子どもは変わっていきますから」と私は言った。

子どもの様子を聞きながら、なぜオールOKをするのか、具体的に日常の中での対応を話していった。

お父さんも一緒に両親そろって来られたこともあった。

父親にも、今の子どもの心の状態を説明し、協力してもらえるようにした。

家庭環境に問題があり、可能であるか確認したところ、できるということなのでそれを実行してもらった。

すると間もなく、子どもは知り合いの会社の面接行くと言い出し働き出した。

この間初給料をもらい、そのお金で家族=両親と兄弟(一人)にそれぞれプレゼントを買ってくれたという。

一人で買い物には行かなかった子が、あれこれ考えながら店を回り、プレゼントのラッピングまでしてもらって。

両親は驚いておられた。

こういう報告を聞けると、分析家冥利に尽きる。

お母さんが子どもへのオールOKを頑張られたことと、父親の協力があったこと、環境を変えたことが良かったのだと思う。

分析と分析の間に、母親が不安になったのか電話が入ることもあったが、よくやられたと感心した。

全てのケースが順調に進むとは限らないが、やる限り良い結果は出て行く。


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2009年3月 6日

分析家の独り言 200 (母の存在)

荒れる子どもに対応したあるクライアントが言う。

子どもの持っている可能性が開花することは、自分が開花することと同じくらいうれしいと。

人はあたたかい環境の中でしか開花できないことを知った。

そう、それが親ことに母親がするオールOKという環境。

子どもは傷付き、歪んだ自分をこの中で癒し、快復し、元気になっていく。

このクライアントの息子は、あるトラブルを抱えヘトヘトになっていた。

荒れていた頃なら、相手に自分の言い分が通らないとキレて暴れていただろうが、息子がじっと耐えて冷静に対処している。

世の中、話の通じる人ばかりではない。

しかしもう、相手を殴って解決はしない。

詰まりきって、母であるクライアントにこれこれこうでとしんどい心情を話し、どうしたいいと思うと聞いてきた。

息子は自分で、「俺も大人になったわ。自分でもようキレンようになったと思う」と言ったという。

思わずうなづく、本当に大人になったなぁと・・・

クライアントは自分の経験から、こういう場合はまず弁護士に相談してみてはどうかと息子にアドバイスした。

早速息子は次の日、弁護士のところへ行ったらしい。

その帰りに電話をしてきて、「行ってよかった。すっきりした」と明るい声で報告があった。

人は泣き言や、愚痴、悩みを言える相手がいることがいかに大事であるか。

相手(子ども)の気持ちを汲み取って、共感して、話しを聴き続ける。

そしてクライアントはしみじみ思う、自分にはこんな風に自分を受け取ってくれる人(母)が居なかったなぁと。

それでもひねくれないでおこう。

「よく頑張った、よくここまで来たな」と自分を励まし、自分をなぐさめる、もう一人の自分が言う。

自分で自分を受け取るしかない。

どんなに悲しい自分も、みじめな自分も、嫌な自分も、それも自分と認めて、そんな自分とも手を携えて生きていきましょう、と私は言った。

マイナスの自分を自分が見捨ててしまったら、誰がその自分をすくい上げてくれるのか。

それをするのは自分しかない。

もう亡くなってしまった母や、年老いた母にそれを望んでも叶えられない。

しかしまだ、母親としてそれが自分にできるなら、子どもにしてやれば子どもはより楽に越えて行ける。

そのためにやはりオールOKである。

母の存在の大きさを思う、と同時に自分と向き合うことの大変さと大事さを思う。


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2009年3月11日

分析家の独り言 201 (不登校・ひきこもり:オールOKで母も子も成長)

最近、私どものラカン精神科学研究所のホームページや各サイトを見たと、分析依頼の電話をいただくなかで、不登校・ひきこもり等の子どもさんが「ここの考え方は自分に近い」などと言ったと、その親御さんから言われることがよくある。

おそらく『オールOK!子育て法』や、『ひきこもりに悩む方々へ』のサイトを読まれたのだと思う。

子どもさん達には絶賛されるのだが、オールOKをしてもらう親御さん、特にお母さんには受け入れがたいことなのだろう。

子育て法としてお話をするとき『オールOK』のことを言うと、だいたい「子どもをそんなにあまやかして、わがままさせていいんですか」と言われる。

それでも、他の相談機関やカウンセリングを受けるなかでも、子どもへの対応法としてオールOKと同じ様なことを言われたというお母さん方がおられる。

私はお子さんの状態、日常の様子を聴いて、具体的な場面での対応法を話し、オールOKを徹底してもらう。

そしてそのことがなぜ子どもにとって良いことなのかを、実行するお母さんに納得してもらえるようにする。

不登校やひきこもりに至るまでの子どもさんへの接し方を聴くと、いろんな問題点がみえてくる。

例えば
・ 「ああしなさい」「こうしなさい」「それはいけません」と、命令指示が多い。
・ 親の価値観(良いと思うこと)を子どもに押し付ける。
・ 子どもの話をよく聴かない。
・ 子どもの気持ちを汲まないで、すぐ対策法を言う。
・ 子どもを親のストレス、愚痴のはけ口にしてしまう。
・ 甘やかせてはいけないと厳しく育てた。
・ 失敗を責める。

等など、これでは子ども達は主体性や自己肯定感、自信を持てず、自我が育たない。

自己否定や自信のない脆弱な自我で人と接しようとしても、上手くいかないのは当然。

人から自分がどう見られているかが気になり、それに腐心する。

言いたいことが言えず、自分を出せず、人に合わせているだけにも疲れる

自然と、友達はできにくく、そんな自分にまた落ち込む。

人一倍友達が欲しいと思っているにもかかわらず。(ただしこれは、無意識下に抑圧されていることもある)
 
学校や社会の中で、人と関わらずに生きていくことはまず不可能である。

すると人と関わる場所から撤退する、つまり不登校・ひきこもりとなる。

そこでオールOKして、もう一度育てなおしをする。

そこでまた問題となるのは、オールOKをするお母さんの無意識と養育史である。

頭や理屈でオールOKをすることが子どもの自我を育て、子どもを活き活きさせることになることはわかるが、実践しようとすると、母親自身の育ち方と、それによってつくられた無意識が邪魔をする。

オールOKしたくても、できないのである。

そこで、お母さんの無意識を分析し、なぜできないのかを見ていくことになる。

そこには母親自身の育つ中での傷付きや、親に対する愛と憎しみのアンビバレンツ等がある。

母親自身の無意識を意識化し、子どもへのオールOKをすることにより、子どもとの良好な関係が築かれ、子どもと共に母もまた人として成長する。


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2009年3月15日

分析家の独り言 202 (真に生きる、生きなおす)

あるクライアントの語りである。

分析により自分を見つめ、自分を知ろうとしてきた。

そして「命に代えてあんたを守ってあげる、生かせてあげる」と言ってくれる人を求めてきたことに気付いた。

しかし自分が生きてくるなかで、そんなことを言ってくれる人に出会えなかった。

今でもそんな人に出会いたいが・・・

だからせめて自分の子どもたちには、母親である自分がそういう存在になろう。

そう思える人たちが分析の戸を叩くのだろう。

その時点で意識はしていなくても。

人は物やお金があるからといって、必ずしも幸せになれるとは限らない。

しかし、人はせめてお金を得て安心を得たいと思う。

人が自立していくには、膨大な愛情が必要だった。

母の胸に抱かれ、絶対的な安心と安全の中で守られ、母の乳房を口に含くんだ、そんな幸せなときを充分過ごすこともなかった。

それがないから、自分を守ろうとして、子どもを自分の思うように動かして安心したい。

やたらめったら動き回ったり、真面目に一生懸命、正しく生きる。

それら、不安と恐怖を回避するための生きかたではないか。

その不安と恐怖に捕まる恐怖に、また追い立てられる。

そういう生きかたをして、自分は真に生きたといえるのだろうか。

自分は何が欲しかったのか、何がしたかったのか、どう生きたかったのか?

自然とそういう問いが自分のなかに生まれる。

それを問いかけたときから、自分を生きなおせる。

遅ればせながらもここにたどり着けたことがうれしい、幸せという。

私にも命に代えて私を守ってあげると言ってくれる人はいなかったが、子どもにとってはそういう存在であり続けよう。

子どもが悩んだとき、困ったとき帰ってこられる母港でいよう。

この想いは、分析場面でクライアントにもいかせることがあるだろうと思う。

きっと分析に出会うまでの私は、冷たい孤独な人間だったと思うが、こんなことを思うようになったかと、一人物思う。


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月刊精神分析2009年01月号運命は名前で決まる

2009年3月18日

福岡出張のお知らせ(平成21年4月)

毎月1回、福岡出張セラピーを行っています。

平成21年4月の出張は以下の予定です。

日 時 : 4月26日(日)、27日(月)、28日(火)

場 所 : 地下鉄天神駅周辺(詳しいことは電話等にてお問い合わせください)

分析料 : 10000円 (プラス交通費2000円)

福岡近郊で分析を希望される方、おられましたらご連絡ください。

ひきこもり等により、外出が困難な場合は、お宅への出張セラピーを行います。

遠方への出張であるため、福岡でのクライアントの方には分析料プラス2000円の交通費の負担をお願いしています。


同時に、子育て相談室(旧名称 母親教室 4月は26日 日曜日 午後1時~3時の予定)・インテグレター養成講座(日時調整中)も開いています。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へお問い合わせください。

℡ 077-558-8766 または 050-3767-6283

携帯℡ 090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策


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京都 子育て相談室(旧 母親教室)日程のお知らせ(平成21年4月)

日 時 : 4月13日(月) 10:30-12:30

場 所 : 京都府京都市 JR京都駅周辺  

参加費 : 1,000円(1回:2時間 完全予約制)

子どもさんの年齢に関係なく、子育てに関しQ&A方式で相談会を開催しています。

日常の些細な事から、不登校、ひきこもり、非行、神経症など何らかの悩み、問題に答えます。

興味関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

電話:077-558-8766 または 050-3767-6283

携帯:090-7357-4540

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京都、福岡、大阪へ毎月出張しております

福岡 4月子育て相談室(旧名称 母親教室)のお知らせ

4月26(日)、27(月)、28(火)、の3日間福岡での出張セラピー中、福岡で子育て相談室を開きます。

日 時 : 4月26日(日)の午後1時~3時まで

場 所 : 地下鉄天神駅近く(詳しくはお問い合わせください)

参加費 : 1000円

不登校、ひきこもり、非行でお悩みの方、その他日常子育てする中での疑問、迷い、悩みなど何でもQ&A方式で行います。

日時が合わない方、ご相談ください。2名以上のグループであれば、別途子育て相談室を開きます。

お子さんの年齢・性別等制限はありません。

参加希望の方は、電話かメールにて連絡してください

分析理論講座も希望により開催いたします。 

興味・関心のある方、詳しくは電話かメールにてお問い合わせください。

℡  077-500-0479  090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)


詳しくは、ホームページをごらんください。
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京都分析理論講座日程のお知らせ(平成21年4月)

平成21年4月は下記の日程で分析理論講座をひらきます。

京都府京都市 4月20日(月) JR京都駅周辺  10:00-12:00
  講座内容 : -学童期と青年期の心の発達- 人間の八つの発達段階
 「エリクソンによれば、人生において人間が達成しなければならない課題は八段階に分けられ、ポジティブとネガティブの両面を持っているという。・・・」(テキストから一部抜粋)
 
費用:3,000円 (テキスト別途 1冊1,000円)

講座内容途中から一人でも参加いただけます。

独自のテキストをもとに症例などを入れながら、精神分析の理論をわかりやすく解説します。

子育てする上で、また人間を理解するために役立つ理論です。

子育て中の方、結婚前の方、男女を問わず知っておいて欲しいことがたくさんあります。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

電話:077-558-8766

携帯:090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。

子育て(日常の接し方・不登校・ひきこもり・非行など)の悩み、疑問等ご相談ください。

交通費負担で、出張セラピー・各理論講座・子育て相談室(子育てに関するQ&A)をしています。

開催場所:ラカン精神科学研究所(駐車場あり、滋賀県大津市唐崎、JR京都駅から20分)。

依頼があればクライアントの御自宅や最寄の駅周辺の施設(ホテルのロビー、ファミレス)等へ出張が可能です(交通費別途)。

現在、京阪神(京都市、大阪市、神戸市)福岡県福岡市(月1回3日間)等へ出張しております


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月刊精神分析2009年01月号運命は名前で決まる

今週のメッセージ(平成21年2月分)

オールOK!子育て法に掲載した、「今週のメッセージ」2月の過去ログです。

子どもは母と共に、一緒に(平成21年02月26日)

子どもはいつも母と一緒に居たいと願う。
年齢が低いほどに。
母親自身が、その母親とどれだけ一緒に居たいと望み、それが叶えられたかで、子どもが母である自分と一緒に、共にという願いに応えられるかが決まると言ってもいい。
多くは、今忙しいからと、くっついて来る子どもを排除してしまう。
子どもに応えたとしても、嫌だな、めんどくさいと思いながらしぶしぶであったりする。
そこには母自身の養育史が問題となる。

親が子どもに書き込むもの(平成21年02月23日)

親は自分の考え、価値感を子どもに言う事によって、知らず知らず子どもに書き込んでいく。
子どもは自分の意思で、他者(親)の言葉を取捨選択できない。
そして、親は自分のコピー=子どもをつくる。
当然親に歪みがあったり、病んだ部分があれば、それはそのまま子どもに添付される。
そのことを重々知って、親は子どもに語りかけなければいけない。
分析を、理論を知っていくと、「下手なことは言えませんね」とクライアントは言う。
その通り、いらないことを言うくらいなら、まず子どもの言葉をよく聴くことである。

本当の意味でいい子とは(平成21年02月10日)

世間一般には、我慢することはいいことである。
親は子どもが欲望を断念し、我慢すると「いい子だね」という。
親の顔色を見て、気を使い、親の意向にあわせて、自分のしたいこと・欲しいものをあきらめることがいい子だろうか。
本来、我慢(超自我)は、子どもが自分の理想や目標を達成するために、自らの意思でするもの。
他者(親)主動でするものではないはずである。

まず親が子どもを理解することから(平成21年02月03日)

不登校・ひきこもり・非行の子どもさんの親御さんから子育て相談室への参加や分析の依頼を受ける。
親の悩み・苦しみもわかるが、子どもの叫びやその行動の意味もわかる。
これを親御さんに理解してもらうには時間がかかる。
それでも、親自身が自分を振り返りつつ、子どもをわかろうとし、子どもへの対応を変えて行くと子どもは確実に変って行く。
その親自身がされていない、そしてしなくてすむならしたくないオールOKをはじめていくからである。

天海有輝(宣照真理)

過去の今週のメッセージは、宣照真理のセラピー日記天海有輝のセラピー日記 分析家の独り言に掲載しています。

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2009年3月19日

分析家の独り言 203 (闇サイト殺人事件から)

電車の中でのこと。

20歳代の青年二人が大きな声で会話していた。

青年A : 「健康保険証つくったんや」

青年B : 「金いるやろ」

青年A : 「そんなもん払うかいや。金借りるためや。」

青年B : 「取りに来よるやろ」

青年A : 「たまに1万円ほど払って、あとはないって言うたらええねん。」

どうやらこの二人は、前後の会話からパチンコかスロットに、はまっている様子。

一見普通の、どこにでもいそうな若者だが、会話の内容は「えっ、なにそれ」と思うものだった。

しかも、まわりを気にする風でもなく、堂々と言ってのける二人。

最近の事件で気になるのは、30歳代、40歳代の犯人、容疑者の無職という報道。

30歳、40歳になっても無職でどうやって生活しているのかと、不思議に思う。

ニートなのかパラサイトなのか、はたまた・・・ 社会の病(闇)を感じる。

名古屋市の契約社員、磯谷(いそがい)利恵さん(当時31歳)が2007年8月、インターネットの「闇サイト」で知り合った3人組の男に拉致、殺害された事件。

このうちの一人は、ばれなければ悪いことをしてもいいと思っていると聞いた。

安易にお金を得る手段として、人を殺してもかまわないという意識。

この3被告が出会うきっかけとなった「闇サイト」を利用した犯罪は、今回の事件以降も後を絶たないという。

一部の人間であれ、こういうことがこの国で起きていることは事実。

そこには、していいことと、悪いことの判断ができない赤ちゃんの自我しかない。

母親が子どもにしっかり関わって、世話しないかぎり、人の心は育たないのである。

一人一人がこのことを知って、対応しなければこういった事件は今後増え、いずれこの国は残念ながら滅びていくだろうと危惧する。

いつ自分たちの身近な人が、同じように事件に巻き込まれるかもしれないのだ。

闇サイト事件の犠牲となられた磯谷利恵さんのご冥福を心よりお祈りします。


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2009年3月22日

分析家の独り言 204 (オールOKと分析)

不登校・ひきこもり、非行の子どもに悩む親たちの会が各地にある。

そこで聞かれることで、気になることがある。

全てがそうだというわけではないだろうが、と前置きしておくが、
 
子どもが20歳になったら、社会的にも成人だから、子ども自身の責任。

親はいつまでも子どもに振り回されず、親は親の人生を生き、楽しめばいい、というもの。

オールOK子育て法とは正反対である。

いつも言うが、人間の精神の年齢と肉体の年齢は異なる、一致しない。

子どもがいくつであれ、親の対応次第で子どもは変わり、自分らしく活き活きと生きていけるようになる。

私のところに来て、オールOKの話を聞き、それに取り組むクライアントとやめる人がいる。

オールOKや分析に取り組む人に共通するのは、本来ならオールOKなどしたくはないが、それで子どもが活き活きと生きていけるのなら、自分のことはさておき、(中には自分の命に代えてでも)やる、という意識がある。

オールOKをするお母さんから質問されることがある、「母である自分の人生はないのか」と。

母である私個人の人生を最優先するなら、子どもへのオールOKはできないだろう。

ある意味(したくないことをするのだから)自分を殺して、自分の意思を曲げてすることになる。

この自分を殺すことに抵抗が生じるだろう。

それは、これまで母自身が育ってくる過程で、散々自分の主体性を抹殺され、親の意思にあわせて生きてきたために、また自分が親となった今、子どものためとはいえ自分を殺さなければならないのかと思うと嫌気がさす。

「なんで私が子どもに合わせなければいけないのよ。私はこの子を生んだのよ」と言いたくもなる。

しかし、子どもを生み母となるということは、無上の愛情を子どもに注ぎ続けること。

例えこの世の人全てが、あなた(我が子)をダメだといっても、母である私はどこまでも受け入れ味方であると、子どもに伝えること。

そういう存在がこの世に一人いてくれたら、人は生きていける。

そういう存在でいられる人は母以外にないだろう。

オールOKすることは、それを子どもに伝えることにもなる。

そして母親として、子どもと信頼感や絆をつくり良好な関係を結べたとき、この上なく幸せな気持ちになれる。

オールOKや分析が目指すのは、上辺の解決(単に学校に行かなかった子が学校に行くようななったとか、非行がおさまったなど)ではなく、根本的に個人や親子関係をみなおし修復・改善する。

私が10年ほど通った非行の子どもに悩む親御さんたちの会で、根本的解決をし、真の幸福感にまで至ったケースは、オールOKをした一人しか知らない。

その会の中でも私はオールOKの話をしたが、実際に実践されたのは一人だったということだ。

わが師は言う、オールOKの話を聞けるのは百人に一人と。

百人に一人でもオールOKをする人に出会えるなら、私は生きている限り語り続ける。

分析に取り組み、幸せに生きていかれる姿を一人でも多く見たい。

ただし、オールOKするしない、分析を受ける受けないも個人の意思、自由である。


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2009年3月27日

金谷氏今月のメッセージ (平成21年3月)

(以下は分析家仲間の金谷氏のHPにある金谷氏の今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。)

〔テーマ 『欲望』 〕 3/25   

人間には欲望がある。
お金が欲しい『金銭欲』。人の上に立ち、偉い人と思われたい『名誉欲』。
男が女が欲しい『性欲』。好きな食べ物を腹いっぱい食べたい『食欲』。
洋服・バッグ・靴等の物が欲しい『物欲』。などイメージ的には、あまり良いイメージではない。
こういった物を捨てて、禁欲生活をしている人をすばらしい人間だと言う・・・・何か欲望の受け取り方を間違えているのではないか?
人間が金銭欲・物欲・食欲を捨て何も求めないとしたら、世界はたちまち止まってしまう。
欲を禁じているイメージは、仏門に帰依する僧侶であろう。
しかし、浄土真宗の開祖・親鸞は、唯一・恵信尼という妻がいた。そして、肉食を認めた。
禁欲など人間の構造から見ても無理な事である。
ラカンは人間とは何か?の問いに『欲望を語る主体である』と言っている。
 人間は、生まれながらにして生きていく欲望を持っている。それを養育者ならびに養育的環境において、曲げられてしまっている。
いつしか、欲望はいけないものだ!だめなものだ!と刷り込まれていて触れてはいけない・口にしてもいけないと思い込んでいる。
私自身も精神分析を学び自ら分析を受けたことにより、欲望を語らなければ人間らしく生きていけない事に気付いたのである。
生きていく目的は、こうしたい/こうなりたい等と欲望を語りそれを自らが達成していく為に努力する。
それなのにどんどん稼ごうと強欲になり、我を忘れ人への気配り等も忘れ去り、金銭欲・物欲・名誉欲に走ってしまう。それがいけないと言っている。
自分自身は理想としている行き方がある。
『縦入乳虎隊勿践名利路』と言う言葉を残され、これを実践された良寛さんの生き方である。
「縦〔たと〕へ乳虎〔にゅうこ〕の隊〔むれ〕に入るとも、
           名利〔みょうり〕の路〔みち〕を践〔ふむ〕こと勿〔なか〕れ」
~名誉を得るくらいなら、子連れの虎のむれのなかに、身を投じて死ぬ方がよい~
名声・名誉を完全に捨てた言葉である。
良寛さんは、まさにこの言葉通りに行動した人である。
こう言う逸話がある。
ある日、良寛さんの住んでる五合庵に長岡藩主が直接訪ねて来て「寺院も建てて一生面倒を見る」と誘いに来た。しかし、良寛さんは一言も喋らず、静かに筆を取り一枚の紙に「焚くほどは、風がもて来る落ち葉かな」と書いて渡した。
人間はわざわざ求めなくとも生きて行けるだけの物は、自然に手に入るものである。何も欲張らなくても生きて行ける。
受け入れていれば何不自由ない名誉ある地位を得られ、一生安泰の人生が手に入ったであろうに、それを断り自分の思い通りの人生を選んだのである。
まだある、良寛さんが住んでいた五合庵は隙間だらけの雨梅雨がどうにか凌げるほどのボロ家だった。その状況がよく伝わってくる、こんな話もある。
ある日、五合庵に盗人が入った。しかし、見渡す限り盗る物がない。そこで仕方なく布団を一枚盗んでいった。と言う。
本当に良寛さんは何も持たず何も置いて無かった。「嚢中三升米・炉辺一束薪/のうちゅう、さんじょうの米、ろへん、いっそくのたきぎ」
~袋の中には約5kgの米、ろばたにはひとたばのたきぎがあれば生活できる。
欲張らず、生きて行ける最小限度の必需品で暮らしていたのである。

 良寛さんは、人間は欲に絡み取られ、本当の生き方を見失ってしまう事を知っていた。その過剰なまでの欲を捨て、真の欲望のまま生きていけば楽に生きて行けると、身を持って示してくれたのです。
  昨今の世の中は、たかが数万円程度のお金を盗む為に殺人まで犯す人がいる。
我々の人生を託している国会議員達も何をしているのか。金銭欲と名誉欲のかたまりを如実に現し、税金で開いている国会の審議の場で、揚げ足の取り合いをしているに過ぎないのに、真実を明らかにでもした様な錯覚をして得意げになっている議員たちよ!
国民は困っている・苦しんでいる。無欲になり国を安泰に導いてくれ!
国を豊かにすると言う欲望を持った議員さんの出現を祈りたい。

所長  真理攫取

金谷精神療法研究所

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2009年3月28日

分析家の独り言 205 (子どもの気持ちをくむ)

(以下の文章は、クライアントの了解を得て、掲載しています)

あるクライアントの子どもが、朝「保育園に行きたくない」という。

休むのなら園に電話しなければと、電話をかけよいとすると、「やっぱり行こうかな」という。

かけかけた電話の受話器を置く。

子どもが「お母さん、どうしたらいいと思う」と聞いてくる。

「○○ちゃんが行きたくないなら休んでいいし、行きたいなら行けばいいやん」と母であるクライアントは答える。

それでも子どもは行く・行かないを繰り返す。

これまではクライアントはこの子どもの言葉に疲れてしまっていた。

「行くの、行かないのどっちなの」「行かないなら行かないでもいいから、はっきりして」と心の中で 思っていた。

それが、子どもの迷う様子を見ていて、「○○ちゃんは、行きたいけど、行きたくないんやね」「行きたくないけど、行きたいと思ってるんやね」と言った。

その時、子どもがニコッとしたという。

そして、これでいいんだと思った。

今まで、クライアントは子どもに何か聞かれたらしっかり答えを言わなければいけないと思い込んでいた。

ところが子どもは必ずしも答えを求めているのではなく、迷っている、悩んでいる気持ちをくんで欲しいんだということがわかったと言った。

そして、「それを私は(母に)されたことがない」とも言った。

悩みながら、迷いながらも子どもにオールOKし、対応していくと、こうして子どもに教えられとこがある。

自分に経験のないことは基本的には理解できないし、やりようもないのだが、それがあるとき「これか」ということに出会い、気付くことがある。

これを宗教の言葉で言えば、『悟り』というのだろう。

クライアントはこれまでの子どもへの対応のまずさに自ら気付き、「これでは子どもは満たされませんね、だめですね」と言った。

しかし母親がこうして気付けば、これから子どもへの対応が変わってきて、子どもの表情や言動も変ってくるだろう。

分析家として、うれしい気分になれるひと時だった。


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2009年3月29日

新サイト 『月刊精神分析』 2009年3月号発刊のお知らせ

- 特集 随筆精神分析 -

2009年03月号 は 「随筆 精神分析」と題して、ラカン精神科学研究所と月刊精神分析編集部が共著しました。

月刊精神分析2009年3月号 (こちらをご覧ください)


<目次>

 1、プロローグ  はじめに
 2、精神分析家とは
 3、精神分析家と精神分析医の違い
 4、精神分析と無意識
 5、精神分析と自我
 6、子育ての観点から自我を語る
 7、引きこもりは、母親の支配か放任
 8、精神分析と心の病
 9、心の病と薬物について
10、不登校・引きこもりについて
11、出張セラピー
12、インターネットと精神分析
13、精神分析 セラピーの実際
14、エピローグ
15、分析家ネットワーク


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月刊精神分析2008年11月号 私と精神分析

月刊精神分析2008年12月号 心の栄養学講

月刊精神分析2009年01月号 運命は名前で決まる

月刊精神分析2009年02月号私と精神分析 2

月刊精神分析2009年03月号随筆 精神分析

2009年3月30日

分析家の独り言 206 (娘と共に)

最近下の娘が私と一緒にケーキを作りたいという。

昨日、日曜日の午後娘と二入、「ああでもない、こうでもない」「ほら、見て」等といいながら作った。

娘は、母親である私と一緒に作りたいという。

ふと、思い出した。

そう言えば、2~3年前だろうか、娘に「私は小さい頃もっと、お母さんに遊んでもらいたかったのに、すぐお昼寝させた」

「ままごととかしたかったのに、お昼寝させられて目が覚めたらいつもお母さんはいなかった」

「あの時もっと遊んでくれたらよかったのに」と言われたことがあった。

そう確かに昔、小さい娘ををお昼寝させて、その間に家事や家業の仕事をしていた。

子どもが起きていたのでは仕事がはかどらず、寝てくれている間に済ませていた。

今一緒にケーキを作りたいというのは、その取り返しなのかと思った。

二十歳を過ぎた今からままごとをするわけにもいかず、それをケーキ作りに置き換えたのだろう。

ただ作ればいいというのではなく、一緒に作って楽しみたい、それを一緒に食べるのがまた楽しみと娘は言う。

これは心して、しっかり応えていかなければいけないと思った。

「しっかり応えていかなければ」というところに、私の欠損が自分でわかる。

そうしなければ、「ただやればいいんでしょう」、どうかすれば、「忙しいのにめんどくさいな」がでてきそうだからだ。

私も母と一緒に遊んでもらったことも、何かを一緒に作って楽しかったという経験もない。

それのことに母に文句を言ったりしたこともない、あきらめていたのだろう。

そんなことをできる母ではないと。

しかし、娘は母である私を求めている、それはすごく健康的で普通のこと。

私も娘と一緒に楽しみながら、ケーキを作って食べよう。

これが共にということ。

共有、共生、共感が大事と言葉だけでなく、体や気持ちで再確認しよう。

私の子ども時代にあったのは、共生ではなく強制だったなと一人苦笑する。


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月刊精神分析2009年03月号随筆 精神分析

2009年3月31日

分析家の独り言 207 (非行の息子にオールOKして)

(以下の文章は、クライアントの了解を得て、掲載しています)

ラカン精神科学研究所のホームぺージにも書いた、非行の息子にオールOKで対応したクライアントが言う。

非行がエスカレートしていく中で、大きなお金を家から持ち出して行った息子。

月に100万円を超えるときもあったという。

一度に80万円を要求したときも、分析者である私に、「オールOKしてください」と言われた。

このときクライアントは、この人(分析者)はわかって言っているのか。

8千円じゃないんよ、80万円よ。それでもOKするのかと思ったという。

しかし今から思うと、クライアントは、分析者が常にぶれなかったことが良かったと言う。

あの時もし分析者が、「80万はいくらなんでも高額だから、それはOKしないでください」と言ったら、逆にまた大丈夫かと疑問を持っただろうと。

オールOKに例外はないと、私は次々出される高額な要求にも応えてくださいと言い続けた。

親がボロボロになってでも、お金を出し続けることで、子どもが自分を見つめ、考え出したのだろう。

おそらく子どもは、40万円を要求しても、80万円を要求してもこの親はなんとかして出してくる。

しかし、このまま自分が要求し続ければ、いつか親もつぶれ、自分もまた立ち行かなくなることもわかったのだろう。

命をかけて出し続けたことが、息子を変えた。

最初は他に方法もなく、本当ならやりたくないが、やるしかなくてオールOKをしていった。

正直はじめは、お金ばかりか日常の些細な要求に応えながらも、今度この息子は何を言い出すのだろうとビクビクしていた。

しかし、オールOKで対応し、お金も言われるままに出すうち、息子から「おかん、買い物行くんやろ。○○買って来て。どうせスーパーにも寄るんなら、ついででええわ。急がんでもええし」

という言葉が聞かれるようになった。

それまでは、言ったらすぐ買って来いだったのがである。

そういう言葉が聞かれるようになってから、母であるクライアントは息子を愛しいと思うようになっていったという。

これほど高額な要求を出されるのは特殊なケースかもしれないが、それでもオールOKすることで子どもは変わっていった。

息子さんは、今は家庭を持ち、社会のなかで立派に真面目に働いている。

当時高額なお金の要求と共に家庭内暴力もあり、子どもが社会適応し、もう何の問題もないように思われるようになっても、クライアントには、辛く恐怖に彩られた過去を振り返ることがなかなかできなかった。

今ようやく、大変だったときのことを思い返せる余裕ができたという。

よくクライアントはあの状況のなかで、オールOKし続けたと思う。

頭が下がる思いである。

並々ならぬ苦労の末に、今は穏やかな日々と幸せを手にした。


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