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分析家の独り言 215 (SMAP草なぎ剛 公然わいせつ容疑で逮捕)

アイドルグループ「SMAP」のメンバー、草なぎ剛容疑者(34)が23日、東京都港区赤坂の公園で全裸になったとして、公然わいせつの疑いで警視庁赤坂署に現行犯逮捕された。草なぎ容疑者は泥酔状態で、全裸で奇声を発していたため通報された。

YAHOO!ニュース 草なぎ容疑者 全裸で奇声!異例の家宅捜索も  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090424-00000045-spn-ent より抜粋

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世間一般には、真面目な好青年というイメージがあるだろう彼が、夜中酒に酔ったうえとはいえ、公園で全裸となり奇声を上げていたとはどういうことか。

人間いつも真面目だけではないはず。

不真面目な自分、エッチな自分、サボりたかったり、羽目をはずして騒ぎたい自分、いろいろな自分がいる。

それをまわりから「いい人」「真面目な人」と見られ、そういうレッテルを貼られると、それに合わせていかなければならなくなる。

あまりにいい人をやりすぎると、本当の自分がわからなくなる。

しかしどんなに不真面目な自分を抑圧しても、なくなったわけではなく、お酒を飲み酩酊状態となれば箍(たが)が外れ出て来る。

何か事件がおきたとき、いつもは真面目ないい人がまさかこんな事件をおこすとは思っていなかったというのはよくあること。

それが今回の事件のような形(全裸で公園で騒ぐ)で現象化してしまったのだろう。

真面目な人ほど危ない。(ついでに言うが、良い子も危ない)

それはいい人を演じ、不真面目な部分を抑圧しているからである。

普段から、精神の構造として適度に攻撃性や不満・鬱憤を出す水路を持っておくことが大事。

それが草なぎ容疑者にとっては、お酒を飲むことだったのかもしれないが、それがまた仇になったということか。

普段からお酒が好きで、よく飲む方だったと聞いた。

お酒は母のおっぱいの置き換えであり、裸でいるのは=赤ちゃん ⇒ 彼は1.5歳未満の赤ちゃんということになる。

フロイトのいう口唇期欠損者である。

酩酊状態になるまで飲んだとは、酩酊状態とは自分も他者もなく融合した状態になりたいということであり、この状態は胎児が母のお腹の中にいるのと同じ。

すると、彼は赤ちゃんどころか胎児であるといえる。

母のお腹の中にいた胎児の時代から何らかの欠損があったと考えられる。

例えば、母親が彼を妊娠中に何か大きな不安・心配・悩みを抱えていたとしたら、母体は胎児を思いやることが出来ず、それだけで胎児は傷付く。

胎教が大事というのは、こういうことがあるからである。

どういう気持ちで母体が十月十日(とつきとおか)をすごしたか。

母体がお腹の子どもをいたわり、気づかい、安定した気持ちで過ごすことが胎児の幸せにつながる。

これらは無意識のレベルの話であるから、一般の人には理解しがたいかもしれない。

しかし、臨床場面ではこういうことに出会う。

自分の無意識を知ってしっかり意識化しておかないと、またバリエーションをかえて同じようなことを繰り返す可能性は大きい。

覚せい剤で逮捕された人が、こりたずなのに何度も繰り返すことをみてもわかるだろう。

無意識は止めようがないし、コントロールの仕様がないのである。


ラカン精神科学研究所のホームページ

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2009年4月24日 09:21に投稿されたエントリーのページです。

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