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分析家の独り言 229 (秋葉原通り魔事件から1年)

事件の概要(ウィキぺディアより)
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2008年6月8日午後0時30分過ぎ、東京都千代田区外神田4丁目の神田明神通りと中央通りが交差する交差点で、2トントラックが、西側の神田明神下交差点方面から赤信号を突っ切り、横断中の歩行者5人を撥ね飛ばした。
このトラックは交差点を過ぎて対向車線で信号待ちをしていたタクシーと接触して停車。トラックを運転していた男性は車を降りた後、撥ねられて道路に倒れこむ被害者や救護にかけつけた通行人・警察官ら14人を、所持していた両刃のダガーナイフで立て続けに殺傷した。
さらにこの男性は奇声を上げながら周囲の通行人を次々に刺して逃走。事件発生後数分して万世橋警察署秋葉原交番から駆けつけた警察官が男性を追跡し警棒で応戦、最後には拳銃を抜いてナイフを捨てるように警告し、それに応じナイフを捨てた男性を非番でたまたま居合わせた蔵前警察署の警察官とともに取り押さえた。これらはおよそ5〜10分間ほどの間の出来事だった。
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まだ記憶に新しい、世間を震撼させた秋葉原通り魔事件から1年が経った。

分析に来られる親御さんの中には、「うちでも世間で起きている事件がいつ起こるかわからない」、「第二の秋葉原事件が起こるかもしれない」と言う方がいる。

同世代のクライアント達は、「加藤被告の気持ちがわかる」とか、「共感できる」と言う。

しかし、実際に行動化するとしないでは、大きな違いである。

加藤被告の心の闇を解明することはできるだろうか。

思い起こされるのは、神戸連続児童殺傷事件の自称酒鬼薔薇聖斗や、すでに平成16年9月14日死刑執行(享年40歳)されている、大阪池田小学校で児童を殺傷した宅間守。

原因があっての結果なのだから、無差別殺人を起こすに至った原因を徹底的に探ってみたいものである。

事件を起こした彼らの中にあった攻撃性、憎しみ、不満、寂しさ、孤独・・・

彼らに、一人でも彼らの話に耳を傾け、理解しようとする人間がいたら、事件を起こさずに済んだかもしれないと分析の中で語りあうことがある。

やはり会話と理解、それらを育ってくる過程で、まず親といかに体験し学習できたか。

ネット等で彼らの生い立ちを読む限り、そういうものがあったどころか、反対に寒い中薄着で外に締め出されたなど、世間では躾の範囲か?といわれるが、分析的に言えば明らかな虐待があった。

やられた子はやり返す。

親にやり返せば家庭内暴力。

それ(親)を超えて社会が悪いとなり、無差別化すれば事件となる。

おそらく、親御さんの中には自分の子どもにそういった不安を持っておられる方もいるだろう。

残念ながら事件一歩手前の予備軍は、少なくないと思う。

私は事件となる前に、なんとか未然に防ぎたいと切に願い、日々分析を通してクライアントと接している。


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2009年6月 8日 09:02に投稿されたエントリーのページです。

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