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分析家の独り言 244 (2009,7月 京都子育て相談室より)

昨日京都での子育て相談室に、生後7ヶ月の赤ちゃんを連れて若いお母さんも参加された。

無条件にかわいいこの時期、自分達の子どもがもう10代、20代になっているお母さん方からは、思わず「かわいい」という声が聞かれた。

と同時に「この頃から我が子を育て直したい」という声もあった(同感)。

何も知らないがために、手探りで一生懸命子育てしたが違っていた。

子どもがどういうふうに発達していくのか、その中で大事なことは何かを知っていたら、親子共にこんなに苦労することはなかっただろうと思う。


そろそろ8ヶ月不安が出てくる頃なので聞いてみたところ、最近になって母親以外の人に抱かれると泣くようになったという。

生まれた頃は、まだ自他未分化で自分も母も世界も渾然一体となった世界に赤ちゃんはいる。

そこから母に世話され、抱っこされることによって、だんだん自分以外の対象がいることに気付き始める。

そして生後8ヶ月前後になると、いつも自分を世話してくれる母を認識し、母以外の人が抱こうとしたり、近づくと泣く。

これが正常な発達である。

しかし、母以外の人が世話したり、抱っこすることが多いと8ヶ月不安はおこらない。

誰に抱かれても平気でいる、こういう赤ちゃんを見て一般の人は「誰に抱かれても笑顔で、いい子ね」というが、精神発達論から言えばとんでもないことである。

それは母がその子に専心し世話していないため、赤ちゃんに良い母が内在化されていないことがわかる。

この赤ちゃんのおばあちゃんが子育て相談室や、分析理論講座で学んだことを、娘である赤ちゃんのお母さんに話をされているので理解されているようだった。

ただ、来春から仕事に復帰することになっていて、どうしようかということだった。

もちろん分析的立場から、仕事より子育てを優先しないと子どもの心は成長しないといえる。

子どもにすれば、母親は自分より仕事を取ったということになり、結果、後になって欠けた時間とそのために失った子どもの心の成長を埋め合わすには大変な時間と労力がかかる。

お母さんも、「我が子がかわいく仕事に復帰して手放すのは辛い」と言われるので、子育てをとる方向で行くと言われた。

お金や物に変えられない子育ての重要性を理解される方が少ない中、良かった思うとともに嬉しかった。

働くこと、お金をもうけることそれはそれで必要なことでもあろうが、子育てより優先することではない。

働くお母さん方には怒られるだろうが、母とは何か、母親の重要性、本来の役割をこれからも私は訴えていく。

今の日本の社会の在り方とは逆行するだろうが、本当のことは何なのか、何を人として親として母親として大事にしなければならないのかを伝えていく。


ラカン精神科学研究所のホームページ

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2009年7月 9日 11:00に投稿されたエントリーのページです。

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