分析家の独り言 285 (滋賀インテグレーター養成講座第一回より)
新しくインテグレーター養成講座を開き、第一回を終えた。
講座の内容は、『自我論Ⅰ』 胎児の世界、新生児の世界、乳幼児の自我と対象関係。
内容が濃く、3時間では話しきれないほどだった。
胎児がどのように胎内ですごしているのか、そのとき母親との関係がどうであるか、新生児の世界はどんなものかなど参考文献
「胎児は見ている」 (祥伝社)
「赤ちゃんには世界がどうみえるか」 (草思社)
と、症例を入れながら解説した。
胎児も新生児も一般には、まだ全てにおいて未成熟で何もわかっていないだろうくらいにしか思われいていないだろうが、そうではない。
感覚器官が未発達ながらも、胎生六ヶ月以後には自我が芽生え始めており、胎生八ヶ月においては、胎児なりに考え、感じ、記憶しているといわれている。
ましてや新生児においては、肉体の成長とともに精神の発達・成長はいちじるしく、母親による世話が大事である。
乳幼児の自我と対象関係では、対象関係論(乳幼児の精神の構造)を解説した。
実際に今乳幼児が身近にいる方もおり、「そうそう、確かにそうだ」という声もきかれた。
分析理論講座ではやさしく理論を解説しており、また分析の中で一部理論的なことを話すこともあり、そのとき必ず「そんなことなら、もっと早くに知っておきたかった」という声を聞く。
私も、分析理論を学んだのは子どもがもう小学生になっており、せめて子どもを産む前に知っておきたかったと思った。
講座参加者の中には、これから結婚するだろう若い方もおり、是非こういう人たちに知っておいて欲しい。
子育て中の方には、これまでの子育てを見直し、子どもにどう接しどう世話するのが子どもの健全な精神を育てることになるのかが理論をもとにわかってもらえる。
智を得たとき、無知だった自分を知る。
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