分析を受け子どもに対してオールOKをしていき、同時に自分の育ってきた過程を振り返る。
しんどいながらも子どもにオールOKすると、嫌でも親は自分の子ども時代を見ることになる。
そしてやがて親であるクライアントは自ら気づいていく。
本当は自分が親に甘えたかった、頼りたかった、可愛がられたかった、受け入れて欲しかったことに。
小さい頃はそれを親に求め、願ったが、とてもこの親は自分の願いに応えてくれそうにないと感じ、あきらめていった。
いつまでも甘えたいなどの気持ちを抱えながら、それが叶わないのは辛いことであるため、そんな気持ちは自分にはないと、抑圧したり自分から切り離してしまう。
しかし、我が子を育てる過程で、抑圧や分割し無意識に追いやった過去の欲望がよみがえる。
自分があきらめた甘えなどを、子どもが親である自分に求めてくる。
これは母親の無意識を刺激し、腹が立つ。
腹が立つこと、引っかかったことそれら全てその人のコンプレックスである。
このコンプレックス、腹立ちと闘いながらオールOKをするため葛藤し、しんどく苦痛を伴う。
しかし、このしんどさに打ち勝ちオールOKする母親であるクライアント達がいる。
それを支えるのがクライアントの子どものために自分がここで何とかしなければという想いと、分析、インテグレーター(分析家)である。
更に夫(子どもの父親)の支えがあればいいのだが・・・。
私は誰に対しても同じことを言う、「オールOKしてください」と。
しかし、オールOKする人としない人が居る。
辛いながらもオールOKしていくと、子どもの様子が変わってくる。
それを身近に肌で感じる母親は、やはりやってよかったと言う。
「なぜあなたはオールOKしたんですか?」とあるクライアントに聞いてみた。
すると分析家である私に言われたからだと言う。
分析家に言われてもやらない人はやらない。
私という人間と、分析をいかに信頼してもらえるかということである。
人間関係の基本にある信頼ということをあらためて考えさせられる。
子どもへのオールOKも、母と子の信頼をつくるためでもある。
子どもはこの母親なら、自分の言うこと要求を聞いてくれるだろうという信頼のもとに自分を出せる。
それに応え続けると、更に母と子の信頼は絆へとつながっていく。
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