分析家の独り言 475(コンプレックス)

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-11月12日、インテグレーター養成講座 1(無意識論Ⅱ:コンプレックス)に寄せて-

生まれて育つ間に、人は無意識・コンプレックスを形成していきます。

無意識ですから、普段は自分にあることさえ気付きません。


他者の中に見出すのは自分です。

「あの人が嫌いだ」、「ひっかかる」、「気になる」とは、外の世界にみた自分のコンプレックスです。

このコンプレックスは脳の言語野を通らないので、自分でスイッチを入れようと思わないのに

スイッチが入ってしまい反応します。


いきなり怒り出す人がいます。

見ている人には、「そんなに怒ることか?」と思うことがあります。

これが犯罪に結びついたり、暴力沙汰になることもあるでしょう。

この暴力を親が子どもに向ければ虐待になり、

夫が妻に向ければDV(ドメスティック・バイオレンス)といわれます。

また、子どもに『オールOK 』しようとした時、子どもの要求に「わかった、そうしよう」と

言おうと思っていても、「ダメ」と言ってしまったり、

「言わなければいいのに、余計なことをいってしまう」、「口が止まらない」とお母さん方は言います。

どうせ子どもの要求に答えるのなら、気持よく応えてやればいいのに、

どうしても一言、言わずにはいられない。

とてもよくわかります。

私もそうでした。


このように、意識ではコントロール出来ないもう一つの意識があることがわかります。

これが無意識と呼ばれるものです。

このコントロールのきかない無意識を意識化(言語化)すれば、意識でコントロールできるようになり、

いきなり怒り出したり、暴力を振るったり、子どもにダメと言ったりすることがなくなっていきます。

精神分析はこの無意識(コンプレックス)を意識化(言語化)していきます。

そうすると嫌いなもの、ひっかかるっもの、葛藤することが少なくなるため、

クライントから「生きやすくなった」という言葉がきかれます。


私も昔、「何故自分はこんなにも沢山のことに一々ひっかかるのか?」と思いました。

訳がわからず、どうもがいてもどうにもならなかった。

精神分析に出会い、自分一人ではまず気付きようのない無意識(コンプレックス)と向き合いました。

無意識に抑圧されたものは、自分では見たくない自分に都合の悪いものですから、

それを知り、受け入れることは辛いことでもあります。

それでも、逃げないで取り組んで良かったと思います。

辛さより、自分を知ること、何故?という疑問が解けていくことの方が興味深かったためです。

そしてクライアントや、『オールOK 』に取り組むお母さん方が言うように

生きやすくなったと感じられました。

ひっかかったり、生きにくいと感じた理由がわかると、じゃあどうすればいいかもわかります。

物事の見方、考え方が変わり、前向きになります。


        インテグレーター(精神分析家) 安朋一実

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このページは、が2013年11月 9日 17:02に書いたブログ記事です。

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