分析家の独り言 480(自己愛パーソナリティー:世間体を気にする)

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-11月28日、分析理論講座(自己愛:自己愛パーソナリティー)に寄せて-

「自己愛パーソナリティーの定義」の中に、

「絶えず周囲からの賞賛や賛美、好意、親切、特別扱いを得ようとする」というのがあります。

自己愛者は、世界中の人から好かれたいと思い、

一人でも自分のことを嫌う人が居ると落ち込んでしまいます。

そのために、人の噂がとても気になります。

しかし、人の自分を好きだ嫌いだ、良い悪いという噂を一々気にしてしたら疲れてしまいます。

例えば、100人の人が居たら、100人全員に好かれたいと思います。

一人でも自分のことを嫌ったり、悪く思う人が居ると、そのたった一人の人が気になって仕方がない。

どうにかして好かれたいと思います。

99人は自分を良いと言ってくれているのに、そちらには目が行かないで、

100人全員に好かれる完璧な自分でないと、自己愛が傷つくのでしょう。

自己愛とは、言い換えれば自分の価値ということです。

周囲から「あなたは素晴らしい」と褒められ、「あなたのことが好きです」と好意を持たれ、

思いやりをかけられ配慮されて、「あなたは大切な人だ」と特別扱いして欲しい。

そうしなければ、自分の価値が下がってしまうと恐れているとも言えます。

すると、人からの評価が得られるかどうかがその人の言動の動機になります。

私がこうしたら人は褒めてくれるだろうからしよう、

しかしこれをしたいけど、これをしたら良くは思われないだろうからやめようと。

これをしていくと、どんどん本当の自分から遠ざかっていきます。

世間体を気にするのも同じことです。

他者から、世間から悪く思われないように、批難されないように、恥ずかしくないように、

気を使い疲れてしまう。

「きっと、あの人はこう思っているだろう」と想像して思い悩むと、

外の世界、人と関わるのが煩わしくなります。

すると、人との交流をできるだけ避けるようになります。

想像はあくまで想像で、事実ではないのに、

自分自身のマイナスのイメージがあると、外のことがマイナスにとれてしまいます。


私は過去、こうだったと思います。

人が苦手で、恐くて避けていた。

そうすることで自己愛の傷つきを守ろうとしていました。

分析と理論により自分を知っていくと、健康な自己愛をつくれます。


健康な自己愛はまず子ども時代に親特に母親から愛され褒められることでつくられます。

これが自己肯定感、自信となっていきます。

だから子どもへの対応で、『承認と賞賛』 が大事だといいます。


次回分析理論講座で話す内容の一部を紹介しました。


       インテグレーター(精神分析家) 安朋一実


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このページは、が2013年11月22日 09:19に書いたブログ記事です。

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