分析家の独り言 516(家族の団欒:会話)


家庭に大事なものの一つに団欒性ということがあります。

それは家族が集って和やかに楽ししむことです。

そして家族間の情報交換が密で、会話が相補交流であることです。

団欒性のある家族では、互いに会話を楽しむことが出来ます。

団欒性のない家族には会話がありません。

一方的に命令指示が出されるだけで、相手の意向を聞こうとしません。

また会話を打ち切る会話(交叉交流)をしています。


子どもの話にまずは耳を傾けて、「そうだね」、「あなたの言う通りだね」と承認を与えることです。

親の考えや価値観とは違っても、まずは一旦受け入れて聞くこと。

そうして充分聞いてから、「こういう考え方もあるよ」と言って、互いの考えを言うことです。

それを、親が自分の言うことは絶対正しいと言って、

子どもの意見を切り捨ててしまえば会話になりません。

こういう会話を家庭の中で親と繰り返した子どもは、

会話に対して否定されるイメージしかなくなります。

「人と会話すること=関係を持つことは否定されること」、となってしまいます。

これでは積極的に人と関わりを持とうとは思いません。

否定された人は受け入れられず無力感にとらわれていき、うつ傾向になっていきます。


否定されず、何でも聞いてもらえれば、子どもはどんどん話してくれます。

会話の機会が増え、会話がはずめば、嫌でも会話の練習になります。

そんな団欒性のある家族・家庭が増えることを願います。


私が育った家族にも団欒というもはありませんでした。

経験のないものをイメージし作ることは大変なことです。

それでも、分析を受けてインテグレーター(分析家)と会話を積み重ね、

理論を学ぶことで時間をかけて体験していきました。


分析場面で、クライアントの語りに耳を傾け、否定しないことは鉄則です。

共感、理解、尊重を持って受け入れられる中で、人は心を開くことが出来ます。

誰も自分の言葉など聞かないだろうと諦めていたクライアントが語り、元気になっていきます。


          インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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このページは、が2014年3月 7日 17:24に書いたブログ記事です。

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