2014年5月アーカイブ


-6月10日、インテグレーター養成講座2 ( 家族4 家族カウンセリング )に寄せて-

家族の中のある子どもが問題行動を表したとします。

この子を病める家族の一つのインデックスととらえ、

問題になっている子どもをIP(indetified patiient) と呼びます。

これは家族システムの異常を外に向けて信号として発信する人です。

問題児とされるその子が病んでいるのではなく、

家族システムの病を表現する人ととらえます。

このように個人の問題ととらえずに、

家族全体の問題としてとらえるのが家族療法の視点です。

この子が問題行動や症状という形で、

外に見える形でSOSの信号を発信したものですから、

最初は外への信号の意味でしかありません。

しかし、この信号を正しく受け取り、早期に対処しないで放っておくと、

症状化したものがどんどん個人の精神内界を侵していきます。

初期のSOSの信号としての症状のレベルであれば、

家族システムを正常にすれば、この子の症状も消えます。

個人の精神内界にまで浸透していなければ、家族療法だけでいいわけです。


その例として、子どもが万引きをしたとします。

それは父親が仕事人間で家族をないがしろにするとか、

子どものことは母親に任せ自分は子どもに関わらない、

または関わり方がわからないなど父不在を表す信号です。

ですから父親が家族の中でしっかり機能すれば、子どもの問題行動(万引き)は消えていきます。

ところが、万引きの意味が分からずにただ子どもを怒るだけで

父親が父の役目をしなければ、子どもは万引きをやり続けます。

そうすると、盗むことが面白くなってしまったりし、常習化してしまいます。

ここまでいくと、もう家族の異常を外に知らせる信号のレベルではありません。


いずれにしても、子どものサインを早く気づき、正しく対応することが大事です。

子どもが何か問題を起こすと子どもを怒り責めますが、

その裏には両親や家族の問題があることを忘れないことです。

そのためにも理論を知ることは大事なことです。


           インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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毎月インテグレーター養成講座を開いています。

日   時 : 6月 10日(火) 11:00~12:00 

場   所 : ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市 JR湖西線「唐崎駅」下車徒歩5分)

受講費用 : 一受講につき一万円
        初めての方はプラス テキスト代一冊5千円 (全四冊)
 
 インテグレーター養成講座Ⅱ   講義内容

   - 家族Ⅳ 《家族カウンセリング》 -

      家族療法とカウンセリング

          家族療法的アプローチの意義 

          変化の理論


テキスト途中の項目からでも参加できます。

また試しに一度受けてみたいという方や、この項目を聞いて見たいという方も受け付けます。

その場合は、一回の受講費用 一万円とテキスト代(一回分) 二百円 です。 

遠方の方にはスカイプによる講座も受講していただけます。

詳しくは、skype de stherapy(スカイプ セラピー) のページをご覧ください。

こちらに、スカイプの設定の仕方も載せています。

6.スカイプでセラピー手続きマニュアル

一人での受講も可能です。

その場合は1講座1時間で、受講料は1万円です。
 
興味・関心のある方、参加希望の方、下記へ連絡ください。

077-558-8766(電話) 

090-7357-4540(携帯電話)

lacan.msl☆gmail.com ☆を@に変えたアドレスでメール送信してください。(スパムメール対策)


              インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

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PTSD者の治療の第一段階は安全性の確立です。

それは身体上の安全と、精神的心理的安心感です。


例えば、学校でいじめを受けているとしたら、その学校を休ませ転校を考えるなどです。

また、家庭内で父親から子どもへの暴力があれば、父親と子どもを分離し別居してもらいます。

危険な環境に居たままでは、傷を深めながら、治療をしているようなものです。

ですから、それ以上心身ともに傷を負わない環境を作ります。


そうすると、不登校、不登園でも、子どもは学校、幼稚園・保育園に行くのが恐いと訴えます。

「行きたくない」、「疲れる」、「いやだ」いろんな表現をしますが、

行かないということは、自我が脆弱で学校などの生活に耐えられない、

行けば行くほど心が傷つくということです。

これはPTSD者と同じ状態ですから、それ以上傷つかないように、

安全性を確保するために「学校に行かなくていいよ」ということになります。

更に、24時間その子のそばにいて、ケアできる人(母)は必要になります。

幼稚園や小学校に子どもが行かないと、周りは「怒ってでも、泣かせてでも行かせるべきだ」など

という人がいますが、それは何の解決にもなりません。

それどころか、もっとその子の状態を悪くしているのと同じだとわかるでしょう。


こうして理論から考えれば、どう対応することがいいことかがわかります。

知らないために、良かれと思っていても間違った方向に行ってしまうことがたくさんあります。

精神分析に触れて本当に良いことは何か、真理を知ることの大切さがわかりました。


      ‐インテグレーター養成講座1 自己防衛 回復 より‐


    インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

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親の欲望、親の思考で動かされれば、その子どもは操り人形と同じです。

母が自分に求める欲望に合わせた子どもは、「母に呑み込まれた」と表現します。

母が喜ぶように、母の欲望を読み取ろうとします。


それでなくても、母は子どもに「片付けなさい」、「勉強しなさい」、

「ゲームばかりしていけません」、「もう寝なさい」・・・いろいろと子どもに命令指示します。


私達は大人になって自分の考えで生きていると思っていますが、

子どもの頃から親の言葉を聞き、知らぬ間に吹きこまれた考えは自分の中に留まり続けます。

子ども時代に親に書き込まれてしまえば、大人になっても自分の思考の自由はありません。

結果、考えない人間になります。

子どもなりに考え、いろいろな事を親に言いますが、それらが認められず否定されたり、

拒否されたりすれば、自分で考えても無駄だと思うからです。

自分で思考することが奪われます。

そして、考えるということがどういうことかわからなくなります。


考えなくなった人間がすることは、自分が知っている世界を出ないことです。

既に知っている世界の中では、いつものことで慣れているので考えなくても対応できます。

しかし、一歩新しい世界に踏み出せば、そこは未知の世界なので

わからないことだらけで、何が起こるかわかりません。

そうすると自分で考えなければいけなくなります。

ですから考えない人間は、新しいことには手を出さず、

判で押したように同じことを繰り返していくしかないのです。


知らない世界には考えないと行けないのです。

思考するとは、自分の知っている世界の枠を出て、

知らない世界で知らないものに出会うことです。

考えることは、わからないこと・未知への挑戦です。


この思考力は選択の自由がなければ始まりません。

『オールOK』は、自分で自由に選ぶ思考能力を極度に高める養育法です。

ですから、本当の意味で物事を考えられる賢い人間になります。


          インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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「人が語るのは欲望である」とラカンはいいます。

欲望のない人は語るべきことがない。

我々の欲望とはどこから来て、どこから始まるのでしょうか。

子どもが最初から欲望を持っているのではなく、母がその子を欲望することから始まります。

子どもは自己保存欲動から、はじめは母の乳房に吸い付くだけです。

そこに、子どもにオッパイを飲ませて喜びを感じている母の欲望があるかどうかです。

母親が子どもを欲望するとは、子どもに授乳する喜びを知っているということです。


ところが分析の中で出会うのは、早く仕事にいかなければ、

家事を済ませてしまいたいと思いながら授乳した、

本やテレビを見ながら授乳したという事実です。

これは母の義務感で授乳しています。

母に欲望がなければ子どもは欲望を学べません。


すると、ほんとうは生むつもりはなかったが出来てしまったというのでは、

その子どもは最初から欲望されなかったということです。


そうして母は子どもの存在を欲望しなかったにもかかわらず、

自分の勝手な欲望を子どもに投げかけます。

子どもも言葉を話すようになると、母の語る言葉から母の欲望を感じとります。

実際に母は子どもに「もっとしかりしなさい」、「勉強しなさい」、「なまけるな」・・・」

といろいろなことを言います。


こうした母が自分に求める欲望に合わそうとした子どもを 『母のファルスになる』 と表現し、

この人を 『母に呑み込まれた人』 と言います。

母に呑み込まれ、母のファルスになってしまえば、

母に呑み込まれたことにも気が付きません。

母に呑み込まれた人とは、母の言いなりになるということです。

母を否定出来ない人です。

すると、母の欲望のままに操られる操り人形になってしまいます。

母の欲望で動くのではなく、自分の欲望を確立するには母の自分への欲望を断ち切ることです。

当然、子どもに『オールOK』すれば、母が子どもを呑み込むことはありません。

母が子どもの欲望に合わせ、子どもの欲望を肯定することになります。

『オールOK』 の意味は深いです。


          インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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新しくインテグレーター養成講座を開きます。

日   時 : 5月 29日(木) 午後1:00~2:30 

場   所 : ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市 JR湖西線「唐崎駅」下車徒歩5分)


受講費用 : 一受講につき一万円
          初めての方はプラス テキスト代一冊5千円 (全4冊)
          またはテキスト代(1項目)200円

インテグレーター養成講座Ⅰ 講義内容
     
- 自己を表現するⅠ -
   
   自由画
  
   家族画

   イメージを描く


第一回目は『自己を表現する』

目に見えない人間の無意識を、イメージを使って形や色で表現します。

心というブラックボックスを明らかにするために、ある刺激語を入力し、それがどうイメージ(映像化)されたかを見ます。

それによって自分のブラックボックスを探り、味わい、可視化します。

試しにこの項目を聞いて見たいという方、受講受け付けます。

その場合は、一回の受講費用 一万円とテキスト代(一回分) 二百円 です。 


遠方の方にはスカイプによる講座も受講していただけます。

詳しくは、skype de stherapy(スカイプ セラピー) のページをご覧ください。

こちらに、スカイプの設定の仕方も載せています。

6.スカイプでセラピー手続きマニュアル

一人での受講も可能です。

その場合は1講座1時間です。
 
興味・関心のある方、参加希望の方、下記へ連絡ください。

077-558-8766(電話) 

090-7357-4540(携帯電話)

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東京都内のマンションで覚醒剤を所持したとして、警視庁は17日午前、歌手のASKA(本名・宮崎重明)容疑者(56)=目黒区東が丘1丁目=を覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された、というニュース。


これまでも芸能人が覚せい剤使用などで逮捕される事件はありました。

「全てのことには訳がある」

ワイドショーなどで飛鳥氏のこれまでの芸能界での活躍の歴史を見ました。

平成4年、ドラマの主題歌にもなったシングル「SAY YES」が

売り上げ枚数270万枚を超える大ヒット、

平成6年には「YAH YAH YAH」も大ヒットを記録するなど、国内のみならず、

台湾や香港、シンガポールなどアジア各国でも人気を集めました。

しかしその後徐々に以前のようなヒット曲を出すには至らなかったようで、

焦りがあったのかと思いました。

芸能界でヒット曲を出し続け、生き残ることは大変なことなのでしょう。

確約されたものがあるわけではなく、自分の才能や努力によるところが大きく、

その人の根底に安心や希望ややる気、プラス思考があるか、

反対に不安や不信、没落イメージなどマイナス思考が大きかによって

人生は分かれると思います。

それは育つ過程で、どう対応され扱われたかによって決まります。

芸能人に限らず、全ての人にいえることです。

焦りや不安などから薬物に走ってしまうか、踏みとどまるかもその人の心の構造・在り方次第です。


薬物依存にいく人を、一般的にも「心が弱い」と表現されます。

自分の心の弱さが自覚されるか、ただ不安やイライラ、焦り、自信の無さ等となるか。

いずれにしてもそれをいつも感じながらいることはとても辛いことです。

その辛さから逃れるために、アルコールや薬物の使用に走ることは考えられます。


弱い自分、ダメな自分、自信のない不安な自分と向き合って認め、なぜそうなったかを知って、

そこから、どういう自分になりたいかを描き目指せます。

目をそらし逃げるか、勇気を持って向かうかが道を分けます。


真の強さとは、逃げないで真実を見ること知ることではないかと思います。


同世代でもあり、CHAGE and ASKAの曲を聞いてきた一人として、

依存症は断ち切りにくいですが、飛鳥氏にはここから立ち直って欲しいと思います。

それには家族や周りの人々、治療者など様々な支えが必要です。

人は一人では生きていけない、だからこそ 『共に』 ということが大切です。


       インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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-5月12日、インテグレーター養成講座1 ( 自己防衛 2.回復)に寄せて-

PTSD(心的外傷後ストレス障害)の理論は、ベトナム戦争帰還兵からでき、

その後この理論が、レイプやドメスティックバイオレンスなどにも適応されるようになりました。

地震・台風などの天災や、列車事故・交通事故・事件などの人災などによって、

心的外傷を被った場合もそうです。


しかし、精神分析という臨床場面で出会う多くのケースは、

そういった特別な事態より、一般家庭の中で傷付いた人達です。

直接的暴力はもちろん、否定や拒否、無視などによって人は心の傷を負ってしまいます。


親は我が子をいじめてやろうとか、不幸にしてやろうとは思っていません。

むしろ子どものために良かれと思って、様々なことを言ったり、したりします。

ところがそこに、傷付いた親の無意識が色濃く反映されてしまうため不幸な結果を生みます。

これは避けようのないことです。


親達自身が不条理を味わったりしたPTSD者で、

その不条理を子どもに押し付けたり、叩いたりします。

その子がまた親になって、子どもをPTSD者にします。

下の代に行くほど、どんどん心的外傷は大きくなっていきます。

その先にあるのは自己破壊です。

つまり、自分で自分を傷つける自傷行為や、事故・怪我です。

病気による手術の頻回や、自ら不幸を選ぶのもそうです。


精神分析からいえば、『オールOK』しなことがPTSDをつくことになります。

個としての存在を認められず、親の言うことを聞くことがいい子と言われ、

命令指示や否定、拒否、過干渉が傷をつくります。

そうすると大なり小なりほとんどの人がPTSD者だということです。


PTSDの回復は三段階。

第一段階は『安全の確立』

第二段階は『想起と服喪追悼』

第三段階は『再統合』


最初にすることは安全性の確立、つまり身体上の安全と心理的安心感の持てる環境づくりです。

例えば学校でのいじめがあれば、安全確保のために

転校などにより危険な環境に身を置かないことです。

幼稚園・学校に行きたくない、恐いと訴えたなら、

その子にとって学校等は心休まる所ではないのだから、休ませることです。

学校が恐い嫌だとは、自我が脆弱で人の中で過ごすことが辛く苦しので

無理をして行けば更に心が疲れ傷つきます。

それ以上傷つかないために学校へ行かなくていいと子どもに伝えます。

そして24時間そばに居てその子をケアできる態勢をつくります。


こうしてPTSDの理論をいろいろなケースに当てはめて考えれば、

どう対応していけばいいかが理論的に説明でき、理解できます。


                
           インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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毎月インテグレーター養成講座を開いています。

日   時 : 5月 24日(土) 11:00~12:30 

場   所 : ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市 JR湖西線「唐崎駅」下車徒歩5分)


受講費用 : 一受講につき一万円
          初めての方はプラス テキスト代一冊5千円 (全4冊)
          またはテキスト代(1項目)200円

インテグレーター養成講座Ⅰ 講義内容
     
前回の補足
     
    児童虐待

- 自己防衛論Ⅱ 《回復》 -
   
   治療
  
     回復 治療者の役割 治療関係 回復の三段階

   安全(第一段階)

     自己統制の回復 安全な環境をつくる 第一段階の完了
  

試しにこの項目を聞いて見たいという方、受講受け付けます。

その場合は、一回の受講費用 一万円とテキスト代(一回分) 二百円 です。 


遠方の方にはスカイプによる講座も受講していただけます。

詳しくは、skype de stherapy(スカイプ セラピー) のページをご覧ください。

こちらに、スカイプの設定の仕方も載せています。

6.スカイプでセラピー手続きマニュアル

一人での受講も可能です。

その場合は1講座1時間です。
 
興味・関心のある方、参加希望の方、下記へ連絡ください。

077-558-8766(電話) 

090-7357-4540(携帯電話)

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人は子どもを通して自分の歴史を見ます。

我が子を通して自分はどのようにして生まれ、どのようにして育てられたのかを。

私達は胎教は勿論、0~3歳くらいの間の記憶はほぼありません。

その後の子ども時代も曖昧な記憶になっています。

これを知るためには、子どもを生むことです。

そして、この子どもを外から眺めることが唯一自分を知る方法です。

人は自分を知りたいという強い欲求のもとに子どもを生みます。

そうすると、子どもを生むか生まないかを決めるのは、

自分の歴史を見たいか見たくないかというこになります。

自分の歴史とはドラマに例えられ、いろいろなドラマがあります。

自分のドラマがもう一度見たいドラマ、つまり仕合せで楽しいものであれば子どもを生みます。

見たくはないけれども、それでも自分を知りたければ生みます。

または自分の歴史のマイナスを抑圧して、気付かなければこの場合も生みます。

しかし、自分のドラマが危険であったり、恐い、苦しい、哀しいものであったなら、

もう見たくはないので子どもは生みません。

そこには自分と同じ悲劇を繰り返したくないという決意のようなものを感じます。

ある意味賢明な判断といえます。


私自身を振り返って、子どもを生む前に精神発達論はじめ精神分析理論を知っていたなら、

子どもを生む意味を考え、自分が母親になるにふさわしい資質を持っているかを熟考したと思います。

あまりにも無知なまま、あまりにも軽率に母親になることを選択してしまい、

精神分析によって救われましたが、娘たちには申し訳なく思います。

無意識の恐さと自分の愚かさを痛感します。

理論を知っていれば不幸なドラマを繰り返さないようにすることも、

マイナスを書き変える方法もあることがわかります。


子育て中の方やこれから結婚し子どもを生む可能性のある若い方達には、

是非、精神発達論、家族論、夫婦共謀、無意識論は学んで欲しいと願います。


                      - インテグレーター養成講座Ⅱ、家族Ⅲ より -


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精神分析でラカンのいう『シニフィアン(意味生成作用)』ということがあります。

シニフィアンとは意味を生成する作用=運動です。

つまり意味とは生成されるものであって、初めから意味があるのではないということです。

しかし私達は意味は初めからあるものと思っています。

金槌は釘を打つもの、包丁は料理のため野菜や肉など食材を切るものというようにです。

ところが、日曜大工をする人にとって金槌は金槌ですが、時に凶器にもなります。

包丁もそうです。

テレビの刑事ドラマであるように、壺や石などもそうです。

それを使う人の心によって意味が変わり、凶器にもなるということです。

そのようにラカンは「最初から固定した意味は無い」といいます。


人はこの思い込みが強すぎます。

そして自分のシニフィアンを人に押し付けます。

「金槌は金槌として使いなさい」、「それ以外に使い方はない」と。

これが多くの親が子どもに教えることです。

中には頭が硬く自分が絶対正しいと思い込んでいる人は、

徹底的に自分の意味付けを押し付け、それ以外のことを許しません。


「これをあなたのアイディアで、あなたの思うように活かして使いなさい」というのが本来の教育です。

そう言われれば、「じゃあどのように使おうか」となり、

いろんな使い方を考えられるのですが、その自由を奪われています。

これでは枠をはめられ、固定した考え方しか出来ず視野が広がりません。


意味生成の仕方その軌跡、シニフィアンをみていくのが精神分析の仕事です。

この意味付けのをどんどん辿って行くと主体が抹殺された現場に行き着きます。

その場所でその時、意味が発生するはずだったのに、抹殺されたために意味が作れなくなった。

すなわち意味生成作用運動が阻止され停止され、その先に進めなくなりました。

そして言えない、出せない、動けない人間になります。


そこまで辿れば、そこでどんな言葉が使われ、否定されたのかがわかります。

否定された前には肯定の言語があり、否定の言語を書き換えれば欲望が生まれ、

そこから生き返り、生き直すことが出来ます。

                                - ラカン講座より -


           インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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子どもに『オールOK』していくと、家庭内では甘えや欲求・欲望を出しますが、

外ではきちんとしたしっかりした子になります。

それは、子どもが自分の欲望を感じとり表出し、『オールOK』されたことが基準になり、

それ以外のものは外のものとして、社会のルールとして容認出来るからです。

私と私でないものの区別がはっきりつき、境界が出来ます。

この自他の境界線を教えるのが『オールOK』です。


『オールOK』は家庭の中でしか通用しないことを学び、家の中では欲望を出していいが、

外は家庭ではないから欲望は出せないことを、子どもはしっかり認識します。

ですから、幼稚園や学校では「しっかりしてます」と言われます。


オールOKするのが家庭、オールOKしないのが社会であることを、

家庭で『オールOK』をすることによって子どもは学びます。

この差異をつくり、子どもが認識できるために『オールOK』しているのです。

家庭が厳しく社会が甘ければ、家庭が社会になってしまいます。


家庭は本来安心と安全の場所で、ホッと安らげるところのはずです。

しかし、親が教師や警察関係の職業であると、家庭に社会のルールを持ち込みます。

これでは家庭と社会の区別がなくなり、家庭の中でも生活態度がしっかりすることが求められ、

子どもらしく振る舞うことも、甘えることも、欲望を出すこともできなくなります。


私の母は教師でした。

子どもの頃には何がどうで心が満たされないのか、安らげないのかわからず、

ただ居心地が悪いとしか感じられませんでしたが、

その原因の一つはこういうことかと、分析に出会って知りました。


親が仕事と家庭の区別をしっかりし、切り替えが出来ればいいのですが、

それにはその人(親)自身のしっかりとした心の構造がなければ難しいことです。

人間の心の発達や子育てや家族等に関する正しい知識がない上に、

自分の無意識(コンプレックス)のままに子どもに対応するため、まともに育てることが出来ません。


自分の無意識(コンプレックス)を知り、子どもに『オールOK』していくクライアント達がいます。

辛いこともありますが、自分に対する知を得て気付き、変わっていける楽しみと希望がそこにあります。


                                          - SSC-1 より -


          インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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精神分析が目指すのは、自己決定能力をつけることです。

自分で物事を判断し、決めること。

自我脆弱であったり未熟であれば、自分で決めることが出来ません。

あっているのか間違っているのか、良いか悪いか判断出来ず、決定出来ないのです。

そうすると、いつまでも未決のままでいたり、人に判断を仰いだり、

占いに頼ることになります。

自分の人生における大事なことを、占いでみてもらったという話もよく聞きます。

これでは依存的で自立性が持てません。

自分の事を決めるのは自分です。


自己決定するためにはもう一つ、自己責任能力があるかです。

決めたことの結果を自分で引き受ける能力がなければ、人は自己決定しません。

人のせいにします。

「誰々がこう言ったから」といつも責任逃れをします。

誰かのせいにしたい気持ちがある限り、自己決定はしないし出来ないのです。

自己決定するということは、誰にも責任を押し付けられません。


親が子どもの進む道にレールを引いて、その上を歩かせようとするのは、

子どもの自己責任と自己決定の能力を奪っていることになります。


子どもは自分で考え決めたことは、例え結果が思わしくなくても親や他人のせいにしません。

そこには自分が100%関わり、自分の意志で決めたからです。

人のせいにしていては、自分の成長はありません。

無力感・空虚感がつきまとい、価値観や言うことがコロコロ変わります。


充実感とは、自分の足でしっかり歩くことです。

決定するとは、その他のことを捨てることでもあります。

勇気のいることです。

自己責任と自己決定能力を持った真の大人で在りたいものです。


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ここ『分析家の独り言』でも、何度か言ってきましたが、

『オールOK』するお母さん方は自分の無意識(コンプレックス)と戦い、

更に周りの子どもの親御さんや幼稚園・学校の先生達とも戦うことになります。

『オールOK』することは子どものために必要だと頭でわかっていても、

周りからの声やアドバイス、一般常識に揺れます。

一般の人は、「そんなに何でも子どもの言うことを聞いていたらダメだ」

「泣いても、幼稚園・学校につれていけばいい」と言います。

そういう周りの声に初めは揺れますが、

『オールOK』していくと子ども変化・成長が見えるので、お母さんも揺れることが少なくなります。

個人の分析や、精神分析理論、子育て相談室などで話し合いをし納得していかれます。


それでも実践していくと、『オールOK』することが子どものために良いこととわかっていながら、

つい子どものイライラし怒ってしまうこともあります。


それは私も散々悩みましたので、気持ちはよくわかります。

自分のコンプレックスが解消されていくのに時間がかかりました。

根気よく自分を見つめて、自分を知っていくことが解決への道でした。


周りの親御さんや学校の先生と言い合いをしたというクライアントの話も聞きました。

批判されても屈しなかったクライアントは素晴らしいです。

よくぞめげずに、何が真理かを理解し『オールOK』しました。


夜中に買い物に行ったり、探しものをしたり、普通の人が聞けば

何でそこまでするのと言われるようなことも、子どもに言われたことはします。


それをしていくお母さん方は「やってよかった」言われます。

「あれをするしか無かった」とも言われます。

『オールOK』した人だけがわかることです。


ネットでみた私どもラカン精神科学研究所へ連絡をして分析が始まります。

人の縁とは不思議なものですが、偶然ではなく求めていると出会うのだと思います。

「出会えてよかった」と言っていただけることが私の励みにもなります。

共に前進しましょう。


             インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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- インテグレーター養成講座Ⅱ、家族Ⅲ 《4.充実期~6.老年期》 - に寄せて


家族の中に子どもが居る間は、夫婦は子育てする親でいられます。

夫婦は親という役目がアイデンティティになります。

しかし、子どもが巣立っていくと親という役目は無くなり、夫婦二人になります。

その頃夫も定年を迎え、〇〇会社の〇〇部長などの肩書が無くなります。

家族は夫婦二人だけになり、個人対個人として、もう一度これから先二人でビジョンを描けるか、

自分にとって相手は必要かどうかが問われます。

これまでは子どもの成長を楽しみに来ましたが、子どもが巣立って居なくなった今、

今度は何を楽しみに目標に、二人が歩むのかということになります。

この問いは新婚期の問いに似ています。

夫婦としての関係を再統合できるかどうかです。

二人が共に描けるビジョンを調整し、協力しこれからの人生を共に歩むのか。

そこでどちらか一方だけのビジョンしか描けなければ、一緒にいる必要がなくなります。

これが熟年離婚に向かう夫婦です。

近頃増えているのはこのケースです。


ここでもう一度夫婦としてのビジョンを検討し描ければ、第二のハネムーン=フルムーンになります。

ここが夫婦としての分かれ道になります。

上手く行けば、子ども達が家庭を持ち家族(孫)が増え、楽しく実り多い人生になります。

家族も、子どもの成長と家族成員の変化によって変わっていきます。


変化に順応する心を持っていないと、子どもの巣立ちを妨害してしまいます。

親の分離不安が、子どもの成長を阻みます。

これは無意識で親自身が自分で気付くことが難しいことです。

分離不安の克服は人間の中の一つの大きなテーマです。

人間として一人でしっかりと立つことを目指し、

その自立したもの同士が互いを尊重できる関係を結べたら素晴らしいと思います。


          インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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毎月インテグレーター養成講座を開いています。

日   時 : 5月 10日(土) 11:00~12:00 

場   所 : ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市 JR湖西線「唐崎駅」下車徒歩5分)

受講費用 : 一受講につき一万円
        初めての方はプラス テキスト代一冊5千円 (全三冊)

-インテグレーター養成講座Ⅱ- 講義内容

家族Ⅲ 《4.充実期~6.老年期》

   家族の指針

 4.充実期
   
   充実期の家族の危機

 5.向老期

   心理社会的危機 家族の指針

 6.老年期

   子どものいない夫婦

  まとめ


テキスト途中の項目からでも参加できます。

また試しに一度受けてみたいという方や、この項目を聞いて見たいという方も受け付けます。

その場合は、一回の受講費用 一万円とテキスト代(一回分) 二百円 です。 


遠方の方にはスカイプによる講座も受講していただけます。

詳しくは、skype de stherapy(スカイプ セラピー) のページをご覧ください。

こちらに、スカイプの設定の仕方も載せています。

6.スカイプでセラピー手続きマニュアル

個人の受講も可能です。

その場合は、1時間1万円となります。

詳しい内容は、ラカン精神科学研究所ホームページ

ラカン精神科学研究所ホームページ 10.<インテグレーター養成講座のご案内>
をご覧ください。

 
興味・関心のある方、参加希望の方おられましたら下記へ連絡ください。

077-558-8766(電話) 

090-7357-4540(携帯電話)

lacan.msl☆gmail.com ☆を@に変えたアドレスでメール送信してください。(スパムメール対策)

インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


ラカン精神科学研究所のホームページ

ラカン精神科学研究所メールマガジン

ラカン精神科学研究所では、毎月1回、月初めにメールマガジンを発行しています。

2014年5月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン50号発行しました。

日々、クライアントの分析をする中で感じたことや、理論、自分の事を例にあげて書いています。

No,50今月のメルマガは 「心的外傷:監禁・奴隷化」です。


「親の価値と考えでレールを敷き、子どもにその上を走らせれば

『 監禁、奴隷化 』 と同じです。

親が敷いたレール以外の道を子どもが行くことを許さず、

命令指示し親が決めてしまいます。

・・・子どもを奴隷化し完全降伏させるために効果があるのは、

気まぐれに少しだけ楽しみとご褒美を与えることと、

気まぐれにランダムに子どもを怒ることです。

・・・子どもの主体性を育てるには待つことです。・・・(メルマガより一部抜粋)


興味ある方はお読みください。

第50号 ラカン精神科学研究所メールマガジン


インテグレーター(精神分析家) 登張豊実(とばりとよみ)

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