分析家の独り言 555(おとなしく手のかからないいい子とは)


『母性欠如』(分析家の独り言 553母性欠如)、
『母性欠損』(分析家の独り言 554母性欠損
は、子どもに欲求不満をつくります。

欲求不満の代表的な症状はチック症で表われます。


もう一つは自我脆弱です。

自我脆弱とは意志が弱く、そのために自己決定能力がなく、あらゆることが自分で決められません。

すると人の言いなりになり、言いたいことが言えない、

つまり自己主張ができないということです。


自我とは欲望を叶えるために、現実に働きかける欲望の手先です。

この自我が脆弱であれば、欲求・欲望が出せません。

それは結局、"我慢強く手のかからないいい子"という表現になります。

ここでいう"いい子"とは、親や大人にとって"都合のいい子"ということです。

この子は親の言うとおりに動き、逆らうとか反抗することがなく、

聞きわけがよいので親にとってとても扱いやすい子です。

自己主張できないために、病気やケガで世話して欲しい、甘えさせて欲しい気持ちを表現しますが、

親や周りはただ体が弱い子としかみません。

子どもは「目をかけて欲しい」、「手をかけて欲しい」、「甘えたい」などと言いたいのですが

言えないので、手のかからな"いい子"として益々放っておかれます。

親は子どもの気持ちに気づかず、結果的には養育放棄ということになりますが、

親自身にその意識はありません。


家庭内で言いたいことが言えなければ、子どもにとっての社会となる幼稚園や保育園、学校でも

自己主張することはまずできません。

友達ができにくかったりし、後々生きにくいことが多くなるでしょう。


気づいたところから子どものへの対応の仕方を変えて、『オールOK』していくことです。

そうすれば、子どもは自己主張し言いたいことが言えるようなり、活発で活き活きとしてきます。

本来は、暴れん坊で手がかかり、親の言うことをきかない子というのが子どもらしい子どもです。


                             - SSC-1より -


           インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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このページは、が2014年6月23日 08:57に書いたブログ記事です。

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