分析家の独り言613(口唇期:依存症)


基本的信頼感を容器・器に例えると、底になります。

基本的信頼があるということは、容器の底があるということです。

底があるから液体でも、個体でもその容器の中に入れると溜まります。


基本的信頼の反対、基底不安には底がありません。

これを『底なしの樽』と言います。

底のない容器にアルコールを入れても入れても溜まりません。

お酒を飲んでも飲んでも溜まらないので、もうこれでいいという満足もありません。

すると泥酔しても飲み続けたり、朝から飲むことになります。

これがアルコール依存症です。

底がなくて溜まらないので、こういう人は何をしても「つまらない(面白くないと、ものが詰まらないの意)」と言います。


また食べても食べても底がなければこれも満足がなく、食べ続けることになります。

これは過食症になり、肥満になります。


パチンコや競馬などのギャンブルであれば、負けても負けても今度こそと

一攫千金を夢見て、借金をしてもお金をかけ続けます。

これは万能感で、母との関係で万能感を感じられなかったので自分で勝手につくってしまい、

働かずに一発当てることが出来ると思ってしまいます。

そして自分は選ばれた特別な存在だと思わなければ、自分がなくなってしまい、

自分を支えられないので、どこまでも万能感が捨てられません。


ギャンブル依存症、買い物依存症、薬物依存症などは全て口唇期欠損性格です。

甘えと依存もまた口唇期のテーマです。

理論的に考えてこの人たちに基本的信頼という底を作れば、依存症から脱却できることになります。


こうしてその時期にしっかり世話されないことが、その人の人生に大きな影響がでます。

しかしそんなことはほとんどの人が知りません。

全ては知らないことから始まると思います。

また「何でも母親のせいか」とお母さん方の責任にされてしまいがちです。

確かに子どもに直接関わるお母さんの役割は子どもにとって大変大きいです。

それはそれだけ子どもにとって大切な存在であるということです。

だからこそ人はどのように育つのか発達論を理解してもらえば、

とても良好な関係がつくれ、互いが仕合せになれます。


子育てするお母さんを夫や周りの人たちが支援してあげてください。

支援の仕方もアドバイスします。

お母さんのストレスが少なければ、子どもへのマイナスの影響も少なくなります。
  

                      インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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このブログ記事について

このページは、が2014年12月12日 08:50に書いたブログ記事です。

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