分析家の独り言 689(投影4:気付くと受け入れる=同一化の違い)


投影というメカニズムによって、他者の中に自分を発見しました。

分析家の独り言685(投影1:自分の嫌っているものが他者の中に見える)
分析家の独り言 686(投影2:人の好き嫌いは自分の性格の投影)
分析家の独り言 687(投影3:他者を通して嫌いな自分に気付く
を参照ください。

他者の中に発見した、意識にある自分(例えば真面目な自分)

とは正反対な自分(不真面目な自分)。

それ(不真面目な自分)を自分だとわかったことと、

自分の心の中に摂り入れたことは違います。

自分は真面目だと思っていたが、不真面目な自分がいた、それに気が付きました。

気が付いた不真面目な自分を私だとして意識に受け入れなければいけないのですが、

それを受け入れないということは起こり得ます。


受け入れるとうことは、それを一体化するということです。

しかし、不真面目な私をそれも私だと気付いても、

真面目だと思ってきた自分と不真面目な自分が一体化しません。

不真面目な自分は、自分が嫌い見たくないと無意識に抑圧した自分ですから、

そう簡単には受け入れることも、一体化することもできないのです。


このために、分析では何度も同じテーマが出て来ます。

何度でも出て来るたびに「やっぱりそうか」と思い、心の中に入ってきます。


分析では気付くとことと、受け入れることは違い、

気付いても、受け入れることに抵抗が生じます。

これまで無意識に抑圧していた不真面目な自分を意識に上げようとしますが、

このとき不快感が発生して、その瞬間また無意識に戻ってしまいます。

1回で受け入れれば、分析は10回で終わる、

しかし1回受け入れるのに、100回くらい必要になる、

それくらい受け入れることは大変なことだということです。


この辛さに打ち勝って進み、受け入れていくと自分が変容・成長していきます。

インテグレーター(分析家)は自分と向き合い、よりよい自分を目指していこうとする

クライアントを支えながら共に歩みます。

そこに互の信頼・絆が形成されていくことを目指しながら。


        - インテグレーター養成講座1 自己防衛5《防衛行動》 - より


              インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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このページは、が2015年8月 4日 06:49に書いたブログ記事です。

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