2017年8月アーカイブ


精神分析の理論を学びたいと言うクライアントがいます。

個人の分析を受けるうちに、精神分析理論に興味を持ち始めます。

精神分析は学校や社会ではほぼ学ぶ事が無かった内容です。

また、一般的に常識といわれる事と相いれない、真逆の事もあります。

例えば『オールOK子育て法』がそれです。

世間一般では「そんなに何でも子どもの言う事をきいて、

我がままにするなどとんでもない」と非難されます。

しかし、理論の中でいろいろな方向から『オールOK子育て法』の意味を

説明していきます。

そうすると、『オールOK』が我がままでないことが理解されます。


しかし、一般の人は精神分析の理論を知らないので、

『オールOK』の話一つとっても、

なかなか理解されず、話が通じません。

精神分析の話を一般の人達と共有できないのが寂しい

と言うクライアントもいます。


あるクライアントが言いました。

「一年前では、この理論はきけなかった」と。

個人の分析が進み、精神分析の理論が受け入れられる心の準備が出来て来たとき、

理論を知りたくなるのでしょう。

これは個人差があります。

自分にとってベストなタイミングを

クライアントは知っているのではないかと思います。


「全ての事には意味があったのですね」

「知らなかった」と言われます。

自分が育てられた事や、子どもを育てた事と、

人間の精神の健全な発達の違いを知って、衝撃を受け、

しんどくなる事もあります。


子育てに悩み分析に来られたクライアントからは、

「分析やオールOKを知らずにいたら、事件が起きていました」

と言われる事もよくあります。

お母さんと子どもは鏡像ですから、お母さんが変われば子どもも変わります。


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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8月8日(水)の大阪子育て相談室での質問です。

「孫が1歳2ヶ月になったが、この時期子育てする上で

気をつける事、大事なことは何か?」ときかれました。


1歳2ヵ月は、マーラーの『分離・個体化』の第三期、練習期に当たります。

それまでのはいはいから、身体機能の発達により

直立歩行ができるようになります。

自分の足で自分の興味のある所、行きたい所へ行けるようになります。

お母さんとの心理的分離も進んできて、自律心が芽生え、

自分を試して、どこまで自分の歩みを進められるか、

自分の思い通りに動けるか練習する時期です。


お母さんはますます子どもから目が離せません。

まだ、たどたどしい歩みで、危険を感知することもなく動き回ります。

すると、お母さんはつい「危ない」、「そっちに行ったらだめよ」と

子どもの行動を止めてコントロールしてしまいます。

これでは、いつまでもお母さんの管理下におかれ、自律期の学習ができません。

本当に危ないときは制止するなど、守ってあげなければいけませんが、

子どもが自由に動けるようにそばにいて見守ります。

これだけでもお母さんは大変です。


いつもそうですが、子どもに主体を置いて、それを尊重することです。

そうして子どもが自由に動くと、自分の限界と不自由に出会います。

これまでは自分が動かなくてもお母さんが、泣くなどのサインを読み取って

必要な事、欲しいものを与えてくれました。

赤ちゃんはお母さんとの分化・分離がまだほぼ無かったので、

お母さんが何でもしてくれることを、自分が万能であると錯覚していました。

これを万能感といいます。

しかし、自分で動いて、自分には出来ない事があり、

自分だけでは思い通りには行かない事があるとわかり、

万能感から脱却していきます。

この万能感から脱却するために、相当な自由が与えられなければ、

正常に練習期を送れず、精神の発達は止まってしまいます。


そのまま身体だけが大人になった人は、万能感から脱却できず、

自分が特別な存在だ、だから何をしても許されると思い込んでしまいます。

これが赤ちゃん時代に精神の時計が止まった、アダルトベイビーです。

適切な対応を受けて、精神は健やかに育ちます。

それには育てるお母さんやお父さんに、精神発達論などの知識が必要です。


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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我が師は、「クライアントから真理を学ぶ」

「真理はどこからでも学べる」と言います。

真理は遍満していて、全ての中に宿されている。

ただそれを感得する能力が自分に無いだけ。

その能力があれば、分析場面においてクライアントから真理を学ぶ事ができ、

日常の中にも、学ぶ事がたくさんあります。

そこで謙虚な心と無知になって、教わる・学ぶという態度の大切さを知りました。


精神分析は宗教と重なるところが多いため、

神秘主義と混同されることがあるのですが、

あくまで精神分析は精神の科学(科学とは体系的で、経験的に実証可能な知識)です。

ラカンは精神の構造を、数学、数式を使って説明しています。

その一つが、黄金比(1:1.6)、黄金数(0.618)です。


「私が他者をどう見ているかという事が、私が全体の中で何であるかという事に

等しくなる時、他者は私にとって黄金数だということになる。

ゆえにその値はおよそ0.618である」とラカンはいいます。

例えば、ギリシャのパルテノン神殿の高さと正面の幅の割合や、

ピラミッド高さと底辺との比が黄金比に非常に近い値になっています。

黄金比はもっとも美しくみえる比率といわれています。


「対象aは黄金数である」ともラカンはいいます。

ですから、先程の「私が他者をどう見ているかということが、

私が全体の中で何であるかということに等しくなるとき、

他者はわたしにとっての黄金数だということになる。」

「そこに対象aが浮かび上がる」ということです。


例えば、私が他者を努力家だと見、私が他者全体のから努力家であると見られ

一致したとき対象aが浮かび上がる、つまりそれが自分の求める理想像であり、

そこに到達した。

そしてまた次に自分の理想像を0.618の割合で立てていき、

それに一致していくのがシニフィアンの運動です。


このとき、まるでターザンが木から木へ渡っていくように、次の目標・理想が

0.618より小さければ近すぎて次の木にすぐぶつかって落ちてしまうし、

0.618より大きければ届かないでやはり落ちてしまいます。

しかし、最初から0.618の割合で自我理想を立てられるわけではなく、

初めは0.4であったり、0.5だったりします。

0.618は最終目標値です。

それでも留まることなく、自分の理想に向かって運動し続けることを

「前へ、前へ(進め)」という表現します。

そのようにして日々成長・発展していくのが人間であるということです。

            ラカン講座 対象aと黄金比 より

             
           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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「人は他者の中に自分を見出す」と言います。

これは、自分の良い面を他者に投影すれば、他者が良く見え、

反対に自分の悪い面を投影して見れば、他者が悪く見えます。

これを「人は他者を通して自らを語る」とも言います。

人の悪口を言えば、それは自分の悪いところを自ら暴露している

事と同じという事です。


そして、世界中の人の目、つまり普遍的目、

もっといえば神の目から自分を見たら、

どのように見えるだろうと考え、自分を知りたくなります。

『自分とは何者か』この問いかけをした時、それに応えるのが精神分析です。


このように人間は宗教が自然に発生する構造の中にいます。

この視点からいえば、宗教の教義等の違いによって各宗教が争う事は愚かな事です。


人、分析場面ではクライアントは真理を宿しています。

なぜなら、精神分析の理論を学んだわけでもなく、

知らないはずなのに理論通り真理を語るからです。

このことをフロイトは「クライアントは知っていること以上の事を語る」

と言いました。

ラカンは「真理が舞い降りる」と表現しました。

我が師は「クライアントから真理を学ぶ」と言います。

宗教家は「神は人の口を通して語る」、「我以外皆師」と言います。

皆、表現は違いますが言わんとする内容は同じです。


真理を語るものは神。

我々分析家が理論(真理)を知らなければ、

クライアントの語りが真理、神の声に聞こえません。

またクライアントが神に見えなければ、

クライアントの語りを真理と受け取れません。

人が真理を語っているという事は、その人はすでに神を宿しているという事。

そう見えたなら、神の目線で人・クライアントを見ている事になり、

分析家自身も神だといっていいだろうという事です。

            ラカン講座 対象aと黄金比 より


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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大阪子育て相談室を開きます。

日 時 : 8月9日(水) 午前11:30~12:30

場 所 : JR大阪駅周辺(詳しくはお問い合わせください)  

参加費 : 2,000円 プラス交通費を一人500円負担お願います
        (1回:1時間 完全予約制 電話等にて連絡してください)


お一人から参加いただけます。

子どもさんの年齢に関係なく、子育てに関しQ&A方式で相談会を開催しています。

日常の些細な事から、不登校、ひきこもり、非行、神経症など話し合います。


子どもを理解し、親の考え方・態度が変わると、子どもは変化していきます。

子どもの年齢に制限はありません。

これから妊娠出産を考えている方、お父さんの参加も歓迎します。

母親とは、母性とは何か、子どもへの対応法「オールOK」についてもお話しします。

興味関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

また都合により日時を変更する場合もありますので、参加の方はメール電話にて必ずご連絡ください。


『子育て相談室』は複数人で行ないますので、個人のご相談は、精神分析になります。

詳しくはホームページを見ていただくか、電話等にてお問い合わせください。

090-7357-4540(携帯電話)

077-558-8766(電話) 

050-1504-3098(Soft bank BBフォン)

メアド:lacan.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)

            ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実

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不登校・ひきこもりに悩む方々へ

非行・家庭内暴力に悩む方々へ

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精神分析理論講座Ⅰを大阪で開きます。


日   時 : 8月9日(水)14:00~15:00 

場   所 : JR大阪駅周辺(詳しくはお問い合わせください) 

受講費用 : 一受講につき一万円
        初めての方はプラス テキスト代一冊5千円 (全四冊)


 精神分析理論講座1   講義内容

  ‐自我論2《幼児期の自我と対象関係》‐

    精神分析理論

     理論構成 まとめ

    分離と個体化

     A,分離個体化の前駆段階 B,分離個体化の過程

    内的対象関係の発達

     取り入れを内在化 分裂的態勢 抑うつ的態勢

    対象関係の発達

     第一段階 第二段階 第三段階     
             
滋賀で開いている精神分析理論講座を今回は大阪で開きます。

個人での受講は1時間で行います。

2名以上の受講の場合は1時間30分で行います。

試しに一度受けてみたいという方や、この項目を聞いて見たいという方も受け付けます。

             
テキスト途中の項目からでも参加できます。

その場合は、一回の受講費用 一万円とテキスト代(一回分) 二百円 です。 

遠方の方にはスカイプによる講座も受講していただけます。

詳しくは、skype de stherapy(スカイプ セラピー) のページをご覧ください。

こちらに、スカイプの設定の仕方も載せています。

6.スカイプでセラピー手続きマニュアル

 
興味・関心のある方、参加希望の方、下記へ連絡ください。

090-7357-4540(携帯電話)

077-558-8766(電話)

lacan.msl☆gmail.com  ☆を@に変えたアドレスでメール送信してください。(スパムメール対策)


     ラカン精神科学研究所 セラピスト  登張豊実


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胎内からこの世に生み出された赤ちゃんは、

まだお母さんと自分の区別・分化はありません。

お母さんのお腹の中で、自分と母の区別なく一体・融合した状態が

出産後もしばらく続きます。

胎内と生み出された外界は赤ちゃんにとって全く別の世界で、

それを感じ取る感覚器官も発達・成長の途中です。

いってみれば、お母さんの羊水という水の中にいた魚が、

陸の生活に変わるほどの変化に対応していくようなものです。


これまで自分(赤ちゃん)とお母さんの区別が無かったところから、

臭覚、聴覚、視覚、触覚などの発達成長と共に、

お母さんを自分とは違う存在として認識していきます。

それまでは赤ちゃんの未発達で未熟な感覚はお母さんが代行していました。

しかし、赤ちゃんの成長に合わせて、

赤ちゃんの感覚が容認される事でお母さんと分化していきます。


更に成長していくと、例えばお母さんは「もっと食べなさい」と言う。

しかし子どもはもうお腹がいっぱいで「要らない」と言います。

そこで子どもの感覚を大事にして、お母さんが「そうなの」と認めれば、

子どもの感覚はOKという事になります。

しかし子どもが痩せていて、お母さんはもう少し太って欲しいと思っていると

子どもが「要らない」と言っても、お母さんの食べて欲しい想いが強く出て、

「食べなさい」と言い、それが強要になってしまうと、

子どもの感覚は否定されていきます。

子どもの空腹か満腹かの感覚は子どもが感じるものです。

しかしそれが許されないと、段々自分で感じなくしていきます。

自分の感覚が否定され、感じることを止めていくしかないのです。

そして自分の感覚は当てにならないので、お母さんの感覚を頼りにします。

するとついには、子どもはお母さんに聞きます。

「お母さん、今、僕(私)お腹空いてる?」と。


それがあらゆる事に波及します。

食べのもの好き嫌い。食べる時間、寝る時間。

暑い・寒いの温度や皮膚感覚。

勉強するか遊ぶか等々。


お母さんの指示がなければ何も自分で動けなくなります。

自分で考える事も出来ません。

これではいつまで経っても、親子が分化・分離しません。

すると一生一緒に生活する事になるでしょう。


子どもが自我や主体性を持つためには、赤ちゃん時代から自分の感覚を大事にされ

容認される事が必要です。


これが無かったために、中学や高校で子どもは自分とは何か、と問いかけ

このまま親の言う通りにしていたのでは大変な事になると気付いて反抗したり、

不登校になったりします。

高校・大学進学や社会人になる時、子どもが自分の事で重大な決定を迫られた時。

自分が無い、自信が無い事に気付いてひきこもる事になるかもしれません。


そのために『オールOK』をします。

自分で感じて、自己管理できる人になり、

自分と自信を持って、人や社会とかかわっていける人になるためです。

『オールOK』を「そんな我がままにしていいのか」と世間では言われます。

理論を学んでもらえば、『オールOK』の正当性とその意味の深さがわかります。

          精神分析理論講座1 自我論1 ‐胎児・乳児の自我形成‐ より


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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ラカン精神科学研究所では、毎月1回、月初めにメールマガジンを発行しています。

2017年8月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン89号発行しました。

日々、クライアントの分析をする中で感じたことや、理論、自分の事を例にあげて書いています。


No,89今月のメルマガのテーマは「過去を過去にし、今を生き、未来に夢と希望を持つ生き方を目指す」です。 


精神分析は『今ここに生きる』、そして過去の全てのことを過去にする事です。

例えば、過去を語ると恨みつらみ、憎しみ、悔しさ、痛みを

リアルに思い出して、怒り、涙します。

...これは時空を飛び終え、過去が今に重なっている。

...過去の出来事に、その過去の時に今も囚われてしまいます。

...過去と今の分別が無いとういう事は、未来と過去・今の分別もありません。

...過去にプラスの体験が少なく、苦痛と後悔、怒りに彩られているため、

そのまま未来もこれらマイナスのイメージしか描けなくなっています。

...人は過去を悔やみ、未来を心配し、今を生きていない。

過去と未来を分別するのは、『今』という時です。

過去を過去にし、未来を未来とするために、『今ここに今を生きる』と

精神分析は、フロイトやラカンは教えてくれました。

今一瞬一瞬を生きる。

この一瞬が全てであると。...

                             (メルマガより一部抜粋)


興味ある方はお読みください。

第89号 ラカン精神科学研究所メールマガジン


                   ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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